俳句甲子園2023 補遺 23 Kei Iwata 2023年8月27日 20:41 岩田奎 俳句甲子園で(再現性をもって)勝つ方法 俳句甲子園で(再現性をもって)勝つ方法 岩田奎 0 導入 第26回俳句甲子園が終了した。優勝は史上初の4連覇となった開成 weekly-haiku.blogspot.com の、補遺。というか、日記のようなもの。あんまりまとまりなく、公開後もゆっくり更新するかも。スーマラの武智さんの出身地だからこんなこというわけではないが、Mおじ(松山おじさん)になるつもりはなくて、単にイベントごとだからまとめて投稿してるだけである。俳句甲子園だけにもの思ってるわけではなく、俳句をめぐるあらゆることにもの思ってる。万物おじさん。高校生関係なくとも、あんなに街に俳人がうじゃうじゃいるイベントはそもそも面白い。こもろ日盛俳句祭とか行こかな。フルーツパーラーみしまに初めて入った。パフェの桃を一切れ落としてしまったら店員さんが二切れ持ってきてくれた。松山で最も善意に満ちた場所のひとつ。一泊2000円ちょっとの道後のゲストハウスに泊まったら、上段ベッドからのいびきで眠れず、しかも冷房で喉を痛めた。ちなみにまだ痛い。悪くない施設だったが来年はきちんとした部屋をとる。ていうか各校どうしてるのか不思議なのは直前の練習場所。マクドナルドに入ってみたり開成御用達のレンタルスタジオの別室を取ってみたりしたが、コーチが多少広めの宿をとれたら全部解決する説。道後のメリットはあり、佐藤文香さんと道後ビールをご一緒した。サトアヤさんの灘校の話かなりおもしろかったので作品集とかを楽しみにしている。ゆるゆるのボールを投げる学校、あっていい。大塚凱さんに加え、はじめて俳句甲子園を見にこられた(+初対面の)佐伯緋路さん、加藤右馬さんと焼肉。このイベントの分析結果について一席ぶった。道後ビール+焼肉が週俳記事のベース。社会人視点に立つと、顧問という仕事がおそろしく大変なのは理解できた。まー、でも、おとな視点に立つと、そういうのが苦にならないほど高校生の戦いとか成長がグッとくるのもわかった。ぜんぜん知らん高校生とかでもなんか不意にグッとくるから、人がジジイになる速度を舐めてはいけない。あとこれは若さの記号的消費と紙一重。コーチとしてあるまじき態度かとも思うが決勝リーグ第1試合は山形東ではなく開成ベンチで見た。毎回全員(うわっ・・・これどっちだ!?)みたいなささやきを交していた。ここで客観的な見え方というものを学んだ。なんかあんまりどこの学校も開成に挨拶でリスペクト示さなくてもいいんではないか?試合後はさておき。逆にせめて全対戦校それぞれに固有のリスペクトを示すとか。でもそんなん初出場校とかもいるなか無理だし、やっぱ元から仲良かったとかじゃないのにわざわざ相手の強さに言及するのは奇妙な感じがする。旭川東の質疑応答、アーカイブを観た高校生が模範とすべきは濱田さんの語りより小根さんの分析だと思う。どちらが巧いということではなく。観客が濱田さんをおもしろがるのはわかるけど。おもしろいし。しかし、小根さんの名前を呼び間違えつづけるのは大変な失礼である。読み仮名が振られているし事前にも確認するはずなのに。これまでにもちょくちょく、名前とか句を間違えてる事例が見受けられる。公式資料がリーグ部分の詳細をカバーしておらず、出てきた句が全然わからない。https://haikukoushien.com/LuMXt8/upload_pdf/26th.pdf大皿の縁の触れ合ふトマトかな 金子晃(海城B)これいいですね。逆に使われてないのに資料に載ってる句。後に世界崩るるからはバタフライ 開成(敗者復活句)かっこいいっすね。俳句甲子園の点や旗が割とけっこう雰囲気とか建前で決定してるのはもう仕方ないので、せめてその事実は周知のものとしておけたらと思う。現状、ぎりぎり、相手の話を聞かないほうが有利に運ぶゲームになっていて、そこは難しいところ。敗者復活戦を大慌てでみんなで研究した。あそこには審査員の理想の質疑応答というものが表れているのかもしれん。新撰21をおすすめしておきました。高校生の限られた小遣いとか部費のこと考えると、個人の句集よりはアンソロジーのほうが教育効果が高い。一冊買うならだれの句集を選ぶ?ってなったときの基準が「旗上げてるの見た」とかなんやったら、という感じ。もちろん好きな俳人がいるならその人のを買うのはすばらしいことです。起きてるのは「攻撃しあう→よりよく読みあう」ではなくて「内容の話→内容+表現の話」という遷移なんではないかな。効果とか意図を聞くのも、昔はなかった。内容+表現がよくなかったらもちろん攻撃していいと思う。これは焼肉で話にあがったことだが、中高一貫私立とかいうことよりもじつは男子校とか女子校というのが大きいんかもしれん。共学で男子が文芸部入るのって勇気いる。『桐島、部活やめるってよ』の読みすぎ?OBOG会のことを悪くいうわけではないのだが・・・高校3年生の「俳句甲子園って楽しいな」という感情の中に「俳句って楽しいな」は含まれているはずで、それを前者に引きつけることによって俳句人口を結果的に間引いているという説はある。いや、内情なにやってるかあんまり知らないくせにすいません。「高校生だがだれに指導してもらったらいいかわからん」とかあれば何かしらの方法で連絡くれたらだれか紹介できないか考えます。小説とかがやりたくて文芸部に入ったのになんか俳句をやらされるの虚子と完全に一緒だ。文科省とかがいう部活の地域移行、かける俳句とは。ウェルカムパーティーのすごし方とか大街道でパチンコ屋の前のブロックになってしまった時のマイクの使い方とか、そういうくだらないtipsについて喋る時間。山形市役所で働く知人が俳句のイベントをやりませんかというので声をかけてくださったのがきっかけ。その人は私が高校生のとき愛媛県庁に勤めていて、コミセンで観戦していた。あと指導者がどれくらい添削していいの?って問題もあるやん。正直、その誘惑は身をもって知った。けどそれこそ作者のなかでの再現性とか持続可能性の話で、あんまり直しすぎたらこんどひとり立ちできひんくなるし。そもそも自分の句って思えるかどうかやね。およそむずかしいです。 ダウンロード copy いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する #俳句 #俳句甲子園 23