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『いつもいっしょ』

塞ぎ込んでいて僕はグルジ(師匠)とずっと連絡を取っていなかった。
自分でいっぱいいっぱいで変な気持ちも抜けきれないまま連絡は取りたくなかった。
でも最近やっと復活してきて声が聞きたかったけど何となく動画一つ出来るまではやめとこうと思っていた。それを作りきるまでは禁止令を発令していた。
この心の緊急事態と向かい合いたかったしなんかそうした方がいいような気がしたから。
そしてなんとか動画を一つ完成させたのでとうとう四ヶ月ぶりくらいにテレビ電話した。
幸せだった。
ぼくと連絡がつかなくてとても心配していてリシケシ周辺の繋がりある友達界隈ではけいいちろうと誰も連絡が取れないぞと割とざわついていたみたいだ。
僕は生きています。
しかし愛されてるなぁとしみじみ伝わってきた。
そしてインド人のぐいぐいくる距離感の近さというかなんか久しぶりのその感じに胸がほっこりした。
次はいつ会えるかなぁ。

グルジと会話していたら「"僕はいつもいつでもグルジと一緒だ"って前に言っていたのにけいいちろうはどっかに居なくなった」って冗談で言われた。
だからぼくは「僕の中にグルジは常に居るから僕がどこに行っても僕はグルジと一緒だよ」って言った。
そしたらグルジは笑っていた。
あの変わらない優しい笑顔で。


ちなみにインドの二大叙事詩の一つラーマーヤナでお猿の神様ハヌマーンがグルであるラーマへの忠誠心を誓うシーンで自分の胸を自分で引き裂いて師であるラーマとその妻シータがいつも自分の心に居る事を見せるシーンがある。
ぼくが言った「僕の中にグルジは常に居るから僕がどこに行っても僕はグルジと一緒だよ」はこの話と絡めてある。


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