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「JAMPの視線」No.60(2021年2月21日配信)

次世代の、挑戦する金融へ
日本資産運用基盤グループ メールマガジン【JAMPの視線】

目次
①JAMP 大原啓一の視点
②NewsPicks ダイジェスト
③メディア掲載情報
④お知らせ・ニュースリリース
⑤インフォメーション

JAMP 大原啓一の視点 2021年2月21日

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地下鉄の構内やバス停等、街中のあちこちで、「エステティックTBC」という女性向けエステ会社がモデルのローラさんを起用し、「ゴールがあるから美しい。」というメッセージの広告を掲示しているのを目にします。私が毎日の通勤で乗換えに利用する東京メトロ・飯田橋駅でも大きくローラさんの写真が使用されている当該広告が掲示されているのですが、「女性向けエステまでもいよいよ『ゴールベースアプローチ』か」と感動して写真を様々な角度からパシャパシャと撮影していたら、周囲の通勤客の方々から変な目で見られてしまいました。
ところで、このコマーシャルメッセージ(CM)に関心がわき、制作の舞台裏をリサーチしてみたところ、「新CMでは、美しさの「発見」をゴールに見立て、そのゴールにたどり着いた時の、達成感、多幸感を描いています。キレイを求める気持ちには終わりがないものですが、TBCエステティシャンは、人々の「キレイになりたい。」と思う気持ちに寄り添い、お客様と共に美しさの発見をお手伝いする存在になっています」という制作責任者の方のコメントを拝見し、改めて考えさせられるところが色々とありました。
まず、お客様にとって、ゴールまでの達成という長い過程に寄りそい、お手伝いする存在に付加価値や存在意義を発揮しようとする考えは、このCMの提供者である「エステティックTBC」であっても、資産運用アドバイス事業領域におけるリテール金融機関であっても、同じであるということを改めて感じました。ゴールまでの時間軸が長く、その達成が不確かで困難であればあるほど、伴走するサポートの存在は重要であり、こと金融という専門的な領域ではそこに対するお客様の付加価値への期待は大きいことは間違いありません(これはエステ等の美容専門領域でも同じかと思います)。単に相談を頂いている今日この日のみに適切なアドバイスをしたとしても、お客様が困難を感じられるのはむしろ過程である長い日々であり、そこでのサポートやアドバイスの方がより重要であることは間違いないと思います。私が、継続的な「資産運用アドバイス」の重要性を繰り返しお伝えし、事業モデルの新たな形として、その付加価値を基礎とする継続的フィー型モデルへの転換の可能性を追い求めているのもここに理由があります。
一方、遠い遠い将来の不明確なゴールに対し、現実感のあるイメージを抱いて頂く重要性もまた改めて感じました。「『美しさの発見』というゴールに到達した時の達成感や多幸感を描いている」ということをこのエステティックTBCのCM制作責任者の方は仰っていますが、資産運用アドバイスにおいても、老後の生活等の遠い将来の資金需要のイメージを具体的に感じて頂き、それを明確なゴールとして設定・優先順位付けすることが何よりも重要であると感じます。もしかすると、それができれば、もちろん継続的にそのゴールの再設定と見直し等は必要になりますが、その後は金融理論という論理的な根拠の裏付けがある程度ある領域ですので、その達成までの金融専門的なサポートはそれほど難易度は高くないのかもしれません。ただ、「達成感や多幸感」までも感じて頂けるゴール設定は尋常な難易度では無いのは言うまでもありません。
弊社が金融機関に提供する資産運用アドバイス事業基盤ソリューション(投資一任事業ソリューション)においても、事業提携パートナーであるQUICKとともに一人ひとりのお客様の将来のゴール達成までの資産運用計画の策定とその継続的フォローアップのためのシステムソリューションを用意しており、その水準の高さは日本で比類ないものと自負しています。とはいえ、最終的にはお客様に対峙するアドバイザーがそのお客様にいかに具体的に、現実感をもって将来のゴール達成時の状況を感じて頂けるのかが重要であり、そこに対するシステム以外の手段も含めた総合的なサポートが必要であるということを終わりなき課題として強く感じています。

News Picks ダイジェスト(2021年2月15日~2021年2月21日)

2021年2月16日
【【決算グラフ】楽天が社名変更に込めた「本当の狙い」】
大原コメント→
楽天グループのグループ企業経営方針については、足もとのリテール金融業界再編の動きのなかで、昨年春頃に憶測が報じられた楽天証券の外部金融機関への売却はあり得るのか等、リテール金融機能をどこまでグループ内で保持し続けるのか、個人的に注目しています。
楽天証券としては若年層顧客の流入等で楽天(ポイント)経済圏の一部であることのメリットは大きいですが、・・・(続きを読む)
https://newspicks.com/news/5614703?ref=user_121187

2021年2月17日
【ファミリーマートが消費者金融事業に参入へ、コンビニ店頭購買活性化目指す】
大原コメント→
主要金融機能のうち「資金移転(決済・送金等)」「資金供与(融資等)」については生活者の購買行動との距離が近く、購買サービスとの一体化等の取り組みにおいても親和性が高いと考えており、今回のファミリーマートの新施策は良い打ち手と感じます。
Embedded Financeとも表現される非金融サービス事業者によるこのような金融機能取り扱いの動きが注目されていますが、・・・(続きを読む)
https://newspicks.com/news/5622706?ref=user_121187

2021年2月18日
【大原啓一氏に聞く…注目を集める資産運用のアドバイザー「IFA」メリットと課題】
大原コメント→
IFAというと中小規模事業者を思い浮かべられる方が多いと思いますが、金融商品プラットフォームとの提携を通じ、効率的に顧客接点で高い付加価値を提供することに集中できる事業モデルはリテール金融機関の事業モデル改革全般に参考になると思われます。
今秋からはじまる金融サービス仲介制度や野村・SBI証券等による地域銀行の囲い込み等もこの文脈でとらえると・・・(続きを読む)
https://newspicks.com/news/5625817?ref=user_121187

2021年2月18日
【りそなアセット、投信検証へ第三者機関 乱造防止】
大原コメント→
投信商品が6,000本以上も存在していたり、同じ指数に対するパッシブ運用商品が同じ運用会社でも複数存在し、手数料率も異なっていたりの状況が問題視されるなか、資産運用会社が投信商品開発の適正性や既存商品の運用状況のモニタリングを適切に行なう仕組みを講じることは前向きに評価できます。
一方、その仕組みのあり方が社外取締役で構成される「ファンドガバナンス会議」を通じてのもので実効性があるのか、・・・(続きを読む)
https://newspicks.com/news/5626617?ref=user_121187

メディア掲載情報

■メディア掲載:「金融ビジネス 最前線の変革者達」
第16回 ブロードマインド株式会社 大西新吾取締役・氏家大輔チーフコンサルタント
「保険代理店のIFA事業参入を成功に導く理念と仕組み化」
https://www.jamplatform.com/news/2021/02/15/1931/

■メディア掲載:「東証マネ部!」でのインタビュー記事掲載
東京証券取引所が運営するメディア「東証マネ部!」で、日本のIFA業界の現状と成長可能性に関する弊社・代表の大原のインタビュー記事を掲載頂きました
「大原啓一氏に聞く…注目を集める資産運用のアドバイザー「IFA」メリットと課題」
https://www.jamplatform.com/news/2021/02/17/1964/

お知らせ・ニュースリリース

■セミナー登壇:東京都「Tokyo 独立開業道場」セミナーへの登壇
弊社代表の大原が東京都主催の新興運用会社立上げセミナーに登壇します(次回は最終回2月25日)。
「Tokyo 独立開業道場『目指せ!独立系資産運用会社』」
https://www.kaigyo-dojo.com/

■セミナー登壇:リフィニティブ社のWebセミナーへの登壇
弊社代表の大原がリフィニティブ社主催の全3回のリテール金融業界セミナーに登壇します。
第1回(2月17日(水)):「なぜ今、IFAが注目されるのか」
第2回(2月24日(水)):「なぜ地域連合、銀証連合が生まれるのか」
第3回(3月3日(水)):「日本でプラットフォーマーになるのは誰か~ネット証券か、運用会社か、テクノロジー会社か~」
https://solutions.refinitiv.com/japanifalp

インフォメーション

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https://www.jamplatform.com/consultation/

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