「JAMPの視線」No.56（2021年1月24日配信）

次世代の、挑戦する金融へ
日本資産運用基盤グループ メールマガジン【JAMPの視線】

目次
①JAMP 大原啓一の視点
②NewsPicks ダイジェスト
③お知らせ・ニュースリリース
④インフォメーション

JAMP 大原啓一の視点　2021年1月24日

コロナ禍でなかなか外部とのコミュニケーションが難しい環境にありますが、そのような逆境の環境を活用してということなのか、金融機関の企画部門の方々からの新規事業のご相談は逆に増えているように感じます。特に、ここ数か月に感じるのは、保険会社・保険代理店による資産運用ビジネス参入への関心の高まりです。
生命保険等の保障性商品市場の飽和や外貨建て保険商品の販売に関する規制強化の動き、若年層へのアプローチ手段の不足等もあり、資産運用サービスの提供も含む「トータルライフマネジメント」の考え方の重要性に対する保険会社・保険代理店の問題意識が高まっているように思われます。
保険チャネルでの資産運用サービスというと、これまでも投資信託の販売等の取組みはあったものの、それが保険会社等の主要事業のひとつにまで大きく成長したということはなく、実際にはかなり難しいというのが保険（資産運用）業界の定説となっているように認識しています。確かに、お客様との関係やライフプランニング診断等に基づき、保障性商品を提案することに慣れている保険のアドバイザー部隊に相場やリスク性商品の説明を求めることは難しいと思われますし、些末なことですが、投信商品の販売に携わるために必要な証券外務員資格の取得も証券・資産運用業界の関係者が想像する以上にハードルが高いと聞きます。
一方、足もと証券・資産運用業界で進む資産運用アドバイス事業モデルへの転換は、このような保険チャネルの課題に対して解を提示する動きであるようにも思われます。即ち、商品ありきの投資アドバイスではなく、お客様のライフプランや長期的なゴールに対しての資産運用計画の策定とその遂行の継続的支援を投資一任サービスを通じて行なうという役割は、相場や商品の話を細かくする必要がなく、保険チャネルのアドバイザーに親和性が高いものです。また、小さなことではありますが、投資一任サービス契約の締結の媒介は、証券外務員資格は必要ないというのも、保険会社等にはハードルが低いと感じられるようです。
2021年度に向けて証券会社や資産運用会社が外部チャネル向けの投資一任サービスの導入に向けて動いていますが、投資一任事業プラットフォームとしても、そのアドバイザーチャネルとしても、保険会社や保険代理店の存在感や重要性は高まっていくことは間違いないように感じる今日この頃です。

News Picks ダイジェスト（2021年1月18日～2021年1月24日）

2021年1月19日
【野村超え「時間の問題」、地銀・デジタル全方位で: NIKKEI Financial】
大原コメント→
国際金融都市の重要なインフラである専門人材（特にミドルバックオフィス業務人材）の絶対的な不足等の問題もあり、国内で複数の都市を国際金融都市として競わせる考えには個人的には否定的な考えを持っていますが、大阪は「クロスボーダー・ハブ型」として東京都は異なる特徴を持たせるというビジョンは興味深いと感じました。
また、日本では十分な流動性を持つ株式売買執行市場が実質的に東証しかなく、・・・（続きを読む）
https://newspicks.com/news/5548714?ref=user_121187

2021年1月19日
【日興証券、THEOの証券業務を吸収分割　ロボアドNo.1を目指す】
大原コメント→
お金のデザイン社のロボアドバイザーサービスの提供付加価値の重点は投資運用付加価値ですが、今回の第一種金融商品取引業に係る事業の譲渡は、重点とする投資運用付加価値の提供、つまり投資運用業に係る分野に集中するということであり、前向きに評価できると考えます。
自分自身も同様のロボアドバイザーサービス運営会社の創業・経営に携わっていた経験から所感を幾つか。
①創業当初から今回の事業分割のように提供付加価値の重点とする投資運用業に集中するのが経営的な観点からはベストだとは思う一方、・・・（続きを読む）
https://newspicks.com/news/5548531?ref=user_121187

お知らせ・ニュースリリース

■セミナー登壇：東京都「Tokyo 独立開業道場」セミナーへの登壇
弊社代表の大原が東京都主催の新興運用会社立上げセミナーに登壇します。
「Tokyo 独立開業道場『目指せ！独立系資産運用会社』」
https://www.kaigyo-dojo.com/

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