「JAMPの視線」No.101（2021年12月5日配信）
次世代の、挑戦する金融へ
日本資産運用基盤グループ メールマガジン【JAMPの視線】
目次
①JAMP 大原啓一の視点
②NewsPicks ダイジェスト
- 代表取締役 大原啓一
- 主任研究員 長澤敏夫
③メディア掲載情報
④金融専門人材募集情報
⑤インフォメーション
JAMP 大原啓一の視点 2021年12月5日
先週11月30日（火）夕方に弊社主任研究員の長澤が、大江橋法律事務所から澤井弁護士をお迎えして、「個人投資家へのESG投資の推奨と顧客本位の業務運営」と題するWebミニセミナーを開催し、多くの方々にご参加頂きました。改めて御礼を申し上げます（ミニセミナーの資料等はこちらから）。
ESG関連投信の組成・販売と顧客本位の業務運営の両立がWebミニセミナーの主題ではありましたが、個人的には足もとのESG関連投信には「クローゼット・トラッカー」と類似の問題を孕んでおり、提供付加価値は何ぞやという最も根っこのところが改めて今後問題視されていくのではないかという点が最も印象に残りました。
「クローゼット・トラッカー」問題は、金融庁の「資産運用業高度化プログレスレポート2021」でも、「クローゼット・トラッカーは、超過収益の獲得を運用方針に掲げ、高めの信託報酬を徴収するにもかかわらず実際にはインデックスファンドと変わらないポートフォリオ運用に終始している可能性がある」と指摘されているものです。私が以前に日系資産運用会社の駐在員として欧州に赴任し、欧州・中東地域の機関投資家に日本株運用戦略の提案をしていた際にも、「この戦略のアクティブシェアは何％か？」「アクティブ戦略を謳っているが、フィーに見合うリスクをちゃんと取っているのか？」という質問を多く頂きましたが、海外機関投資家の世界のみならず、最近では日本の資産運用業界でも同様の問題意識が高まってきたように思います。
この点、今回のWebセミナーで長澤からも説明させて頂きましたが、実はESG関連投信は一般のアクティブ運用投信よりもフィー水準が高い傾向がある一方、ESGスコアの観点では、あまり大きな差は見られず、ESG関連投資を謳って高めのフィーを課しつつ、実際には普通のアクティブ運用投信と変わらないという「クローゼット・トラッカー」類似の問題があるように考えられます。
以前から申し上げている通り、リテール金融商品のコモディティ化が進み、利潤が消失しつつあるなか、各資産運用会社はその利潤消失を食い止める様々な試行錯誤を行なっています。その取組みが新しい付加価値を創出することにつながれば良いのですが、実際には提供付加価値に差は無いにも関わらず、セールストーク（看板）のみ装飾し、利潤を生もうとする姿勢は許されるべきではありません。ただ、実際には、業界総体としてESG関連投信の組成・販売が大きく増える中、「クローゼット・トラッカー」類似の問題が総体として発生しているという事実があり、そのことに少なからず残念な気持ちを感じています。
News Picks ダイジェスト（代表取締役 大原啓一）
2021年11月29日
【会社名に日本語を使っている海外のスタートアップを集めてみた】
大原のコメント→
記事内冒頭に「日本のスタートアップは英語名が主流」と書かれている通り、弊社は「日本資産運用基盤」という事業内容をストレートに表現している社名ではあるものの、政府系機関と勘違いされることが多いです。
スタートアップ企業と認知される必要は実はあまり感じてはいないのですが、業界構造の変革を目指し、外部資本を活用した事業の高い成長性を求めているというのがスタートアップ企業の定義であるのであれば、・・・（続きを読む）
https://newspicks.com/news/6393903?ref=user_121187
2021年12月2日
【金融界が驚嘆！山陰の地銀「前例なき変身」の中身】
大原のコメント→
２年前の発表の日から繰り返し様々なメディアを通じて発信させて頂きましたが、野村證券と山陰合同銀行グループが包括的業務提携を発表した「2019年8月26日」は日本のリテール金融業界が新たな時代に入ったことを示す境目になった日だと考えています。
即ち、従来の商品提供ありきのリテール金融事業モデルが終焉を迎えるなか、各業態・各社が自前で全てを対応する事業モデルを放棄し、金商プラットフォーマーはその機能提供に特化し、・・・（続きを読む）
https://newspicks.com/news/6410705?ref=user_121187
News Picks ダイジェスト（主任研究員 長澤敏夫）
2021年12月1日
【500万円をインデックスファンドに突っ込み「絶望」した55歳男性、その「根本的な間違い」】
長澤のコメント→
大変分かりやすい記事だと思いました。億り人のような話よりもこうした失敗談の方が参考になります。
資産運用におけるポートフォリオを構築する際の有効な考え方として、コア・サテライト戦略といって、資産全体を、中長期的に見て安定的な成長を目指すコア（＝核）となる部分とリスクを取りつつリターンを追及していくサテライト（＝衛星）部分とに分ける運用手法があります。記事にあるようなインデックスファンドへの投資でも、いろいろなインデックスに分散し、・・・（続きを読む）
https://newspicks.com/news/6401418?ref=user_6551307
2021年12月4日
【営業員がキャリア選択 三菱UFJモルガン、3形態】
長澤のコメント→
2番目の総合職で営業成績によって賞与が変動するというのは、どの程度変動するかにもよりますが、以前よりあった業績評価ですが、顧客の長期担当制を明確に打ち出したことは、長期的視点に立って顧客と向き合えるといった点で、目新しい動きかと思います。
また、１番目の雇用契約を1年ごとに更新するタイプは、実際、成績不芳者をドライに解雇するのか、年俸の変動の範囲に留まるのかわかりませんが、・・・（続きを読む）
https://newspicks.com/news/6418980?ref=user_6551307
2021年12月2日
【2,000人に聞いた「財布に普段いくら入っていますか?」、最多の回答は?】
長澤のコメント→
持ち歩いている現金は年代平均の２万円程度でしょうか。記事や皆様のコメントにあるように、確かに最近キャッシュレス化がとみに加速しているように感じております。実際、ここ１週間で現金を使ったのは、近所のクリーニング屋さんと散歩の途中で立ち寄った神社でのお賽銭ぐらいでしょうか。最近はお賽銭もキャッシュレスで出来るところもあるそうです。財布も一応持ち歩きますが、手元で使っているのは別の薄いカードケースで、・・・（続きを読む）
https://newspicks.com/news/6409389?ref=user_6551307
メディア掲載情報
■メディア掲載：「ニッキン投信情報」への匿名コラム寄稿
代表の大原が「ニッキン投信情報」に匿名コラムを寄稿しました。
「地域銀の預かり資産ビジネスの課題とは」
https://www.jamplatform.com/news/2021/11/29/2668/
■セミナー開催：ESG型投信と顧客本位の業務運営に関するWebミニセミナー開催
11月30日（火）夕方に、「個人投資家へのESG投資の推奨と顧客本位の業務運営」と題するWebミニセミナーを開催しました。
https://www.jamplatform.com/news/2021/12/02/2674/
金融専門人材募集情報
日本資産運用基盤グループが採用をご支援している金融機関の人材募集情報です
１）日系大手アセットマネジメント - 海外投資家向けマーケティング・営業推進マネージャー／~1,500万円
https://www.jamplatform.com/hr/job/2654/
２）大手不動産アセットマネジメント - コンプライアンスヘッド／前職を考慮して検討
https://www.jamplatform.com/hr/job/2656/
３）大手資産運用会社 - 人事マネージャー／800~1,200万円
https://www.jamplatform.com/hr/job/2663/
４）マルチアセットの運用業務 - チーフファンドマネージャー／前職を考慮して検討
https://www.jamplatform.com/hr/job/2665/
５）大手コンサルティングファーム - リスクアドバイザリーコンサルタント／~1,500万円
https://www.jamplatform.com/hr/job/2599/
６）大手生命保険会社 - 運用部門マネージャー／~1,400万円
https://www.jamplatform.com/hr/job/2569/
７）大手生命保険会社 - 運用モニタリングマネージャー／~1,000万円
https://www.jamplatform.com/hr/job/2571/
８）大手外資系運用機関 - クライアントサービスマネージャー／~1,500万円
https://www.jamplatform.com/hr/job/2679/
９）大手外資系金融機関 - クライアントエグゼクティブ／前職を考慮して検討（想定ベース給与Y20M以上）
https://www.jamplatform.com/hr/job/2681/
ここに掲載している情報以外にも多くの人材採用ご支援をさせて頂いています
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インフォメーション
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