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「JAMPの視線」No.155(2022年12月18日配信)

次世代の、挑戦する金融へ
日本資産運用基盤グループ メールマガジン【JAMPの視線】

目次
①JAMP 大原啓一の視点
②NewsPicks ダイジェスト
- 代表取締役 大原啓一
- 主任研究員 長澤敏夫
③お知らせ・ニュースリリース
④メディア掲載情報
⑤金融専門人材募集情報
⑥インフォメーション

JAMP 大原啓一の視点 2022年12月18日

先週12月13日、弊社グループ子会社であるJAMPファンド・マネジメント株式会社(JFM社)は、日本版ファンド・マネジメント・カンパニー(FMC)事業の運営・推進において、三菱UFJ信託銀行と業務提携することを発表させて頂きました。また、この日本版FMC事業を効率的に運営するための施策として、JAM社が設定・運用する全ての投資信託について「基準価額の一者計算」を全面適用することもあわせてお伝えさせて頂きました。
この発表については、特に「基準価額の一者計算」を日本経済新聞やニッキン等で取り上げて頂いたこともあり、金融・資産運用業界の各所から非常に大きな反響を頂いております。我が国の投資信託業界で長年の商慣習として根付いていた「基準価額の二重計算」についての問題意識が強かったこともあり、そこに風穴をあける革新的な取組みであるとご評価頂き、ご関心やご期待をお寄せ頂いていることを嬉しく感じます。
ただ、少し誤解があるようにも感じており、改めて正確に私たちの取組みの企図するところをご説明させて頂きたいと考えています。それは即ち、「基準価額の一者計算」はあくまで弊社グループと三菱UFJ信託銀行が行なおうとしている全体の取組みの一部であり、それが全てではないということです。私たちが今回の業務提携を通じて取組みたいことは、欧米諸外国の資産運用業界で既にそうなっているように、投資信託というサービススキームを運営するための各業務工程を改めて整理し直し、専門の金融機関等がそれぞれの業務工程を重複なく役割分担し、更にはお互いに適切に牽制しあうことによって、全体の業務工程を最適化し、提供する付加価値を最大化できる構造を実現するということです。
まず、フロント側では、日本版FMCという機能提供を通じ、投資判断や投資運用等のアセットマネジメント業務と投資信託の設定・運用というファンドマネジメント業務を分離し、資産運用会社が自らの強みではないファンドマネジメント業務にリソースを取られることなく、アセットマネジメント業務に集中できるようにすることで、より多くの資産運用会社が投資信託スキームを通じたサービス提供を行なえるようになる、逆に言うと、投資家がこれまで以上に多様な資産運用サービスにアクセスできるようにすることを企図しています。
また、バック側では、「基準価額の一者計算」を通じ、ファンドマネジメント業務に携わるファンドマネジメント会社やファンドアドミニストレーターと呼ばれる複数の金融機関等の間での重複業務を排することを通じ、その業務の効率性の向上やコスト軽減を実現しようと企図するものです。
つまり、「基準価額の一者計算」はあくまでその一連の業務工程の整理及び最適化のための仕掛け・施策のひとつであり、そこだけに着目すると、全体として私たちが実現しようとしている世界観がわかりにくくなってしまうように懸念しています(もちろん、「基準価額の一者計算」だけでも難易度の高い革新的な施策であり、そこにだけでも強い関心をお寄せ頂けるということは大変光栄であることは間違いありませんが)。
今回の私たちの日本版FMC機能については、主なユーザー(事業パートナー)候補として新興・外資系資産運用会社が想定されていますが、ここ足もとの反響のなかには、地域銀行グループや既存独立系資産運用会社等も少なからず含まれており、ある程度は予想していたものの、そのユースケースの広がりの可能性を感じています。地域銀行グループにとっては、グループ内に新設する資産運用会社を投信委託会社として設立する必要はなく、投資助言会社や投資一任会社として設立・運営し、日本版FMC機能を活用することで、実質的に投信ビジネスに参入することが可能となります。また、既存独立系資産運用会社は、これはやや課題があるものの、委託者変更(や場合によっては受託者変更も)を行なうことで、自社ブランドを残しつつ、自らは高付加価値の投資運用業務やマーケティング業務等に集中できるというメリットがあります。
GBAラップ支援ソリューションや地銀有価証券運用支援(OCIO)ソリューションに加え、日本版FMC機能提供を通じた投信委託業支援ソリューションの提供によっても、弊社・日本資産運用基盤グループは、今後も金融機関の事業支援基盤として、日本の金融・資産運用業界の発展に貢献できるよう努めてまいります。

News Picks ダイジェスト(代表取締役 大原啓一)

2022年12月13日
【非米系の「多様性」、現場主義の学びの価値: NIKKEI Financial】
大原のコメント→
王道とされるFull timeのMBAプログラム等ではなく、Part time(夜間コース)のMaster in Financeプログラム修了に過ぎないのに、「主な卒業生」リストに名前を掲載頂いて恐縮です。
Full timeほどの濃い人間関係の構築はできませんでしたが、様々な国籍やバックグラウンドを持つ金融機関のプロフェッショナルとともに理論・実務のバランスが取れたプログラムに30歳前後で参加することができたのは、貴重な経験だったと感じます。
個人的には、「Topics in Asset Management」という選択科目を履修し、資産運用ビジネスに携わる様々なプロフェッショナルのリアルなお話をお聞きすることができたことを懐かしく思い出します(資産運用会社の経営者は運用経験があった方が有利という講義を受けたあと、・・・(続きを読む)

News Picks ダイジェスト(主任研究員 長澤敏夫)

2022年12月13日
【NISA投資枠が年360万円に拡大、貯蓄からシフト加速】
長澤のコメント→
NISAの抜本的拡充については、ここ数か月いろいろな憶測を呼んできましたが、ほぼ満額回答といってもいいのではないでしょうか。
制度の恒久化と非課税期間の無期限化で、今までのように期間終了後はロール、課税口座への移管、売却など、税や枠を考慮しつつアクションをとる必要がなくなり、投資初心者にもわかりやすい仕組みになると思います。
毎年360万円も投資できる人は少数かもしれませんが、恒久化により、毎月10万円であれば15年かけて、5万円であれば30年かけて資産形成をできるので、それぞれのライフプランに合わせ資産形成ができ、使い勝手が良くなると思います。また、退職金を一度に投資せず、・・・(続きを読む)

お知らせ・ニュースリリース

■日本版FMC事業における三菱UFJ信託銀行との業務提携について
株式会社日本資産運用基盤グループの子会社であるJAMPファンド・マネジメント株式会社は、日本版ファンド・マネジメント・カンパニー事業の運営・推進において、三菱UFJ信託銀行株式会社と業務提携し、協業することといたしました。

https://www.jamplatform.com/news/2022/12/13/3473/

■ゴールベース型ラップに関するWebミニセミナー開催
帝京平成大学の沼田優子教授をお迎えして開催したWebセミナーの資料と動画を弊社HPで公開しました。
「日本におけるアドバイス元年~カギはゴールベースアプローチ~」

メディア掲載情報

■メディア寄稿:Finasee Proへのコラム寄稿
主任研究員の長澤が金融メディア「Finasee Pro」に寄稿しました。
「『顧客本位の業務運営』の実現に向けて創意工夫を伴った取り組みと顧客から選ばれる『見せる化』でアピールを」

https://www.jamplatform.com/news/2022/12/12/3472/

■メディア掲載:三菱UFJ信託銀行との事業提携に関する記事掲載
JAMPファンド・マネジメントと三菱UFJ信託銀行との提携が日経新聞で紹介されました。
「三菱UFJ信託銀、投信価格の計算容易に 新興と提携 」

https://www.jamplatform.com/news/2022/12/13/3474/

 ■メディア掲載:三菱UFJ信託銀行との事業提携に関する記事掲載
JAMPファンド・マネジメントと三菱UFJ信託銀行との提携がニッキンONLINEで紹介されました。
「三菱UFJ信託銀とJAMP、投信評価額算出で協業 二重計算問題を解決へ」

https://www.jamplatform.com/news/2022/12/13/3475/

金融専門人材募集情報

日本資産運用基盤グループが採用をご支援している金融機関の人材募集情報です

 1)本邦金融機関 - 内部監査部長/~1,000万円(ベース)https://www.jamplatform.com/hr/job/3325/

 2)大手金融機関 - ファンドマネージャー/~1,500万円(インセンティブサラリー別途)
https://www.jamplatform.com/hr/job/3386/

 3)独立系運用機関 - コンプライアンスオフィサー/~1,000万円(ベース)https://www.jamplatform.com/hr/job/3254/

 4)本邦金融機関 - 経営企画部門マネージャー/~1,500万円https://www.jamplatform.com/hr/job/3217/

 5)外資系金融機関 - 経理部長候補/~2,000万円(インセンティブ別途)https://www.jamplatform.com/hr/job/3491/

 6)大手金融系コンサルティングファーム - クレジットリスクアナリスト/~1,500万円(インセンティブサラリー別途)https://www.jamplatform.com/hr/job/3401/ 

 7)外資系金融機関 - ジャパンデスク/~1,200万円(前職の水準を考慮して検討)
https://www.jamplatform.com/hr/job/3421/

 8)大手金融機関 - 証券営業/~1,200万円(インセンティブサラリー別途)https://www.jamplatform.com/hr/job/3397/

 9)本邦大手金融事業法人 - PEを中心とした流動性資産のゲートキーパー/~2,500万円(インセンティブサラリー別途)https://www.jamplatform.com/hr/job/3346/

 10)外資系金融機関 - CIO/~2,000万円(インセンティブ別途)https://www.jamplatform.com/hr/job/3490/

 ここに掲載している情報以外にも多くの人材採用ご支援をさせて頂いています。
ご関心ある方は https://www.jamplatform.com/hr/ からご登録をお願いします。

インフォメーション

個別のご質問・ご相談会を無料で定期的に開いています。お気軽にお申し込みください。
https://www.jamplatform.com/contact/

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