フルメ【ケンタッキー芦原橋店 デリバリー】
以前、中華そばふじいと悩んだ結果、断念したケンタッキーにリベンジ。
ケンタッキーは家の近くにないのでデリバリーで。
注文したのはレッドホットチキン×2(現在は無い)、クリスピー、ペッパーマヨツイスターとセット御免の単品斬り。
まずは辛いものには目がない私はレッドホットチキンから。
もちろん骨付き、小さい頃は骨なしを好んでいたが、今や肉は俄然骨付きである。
脂にまみれた手で豪快にかぶりつく。
いくつになってもどんな人間になっても手を汚しながら食べる、それがチキンだ。
チキンを食べる時にカーストなんてものは存在しない。
チキンを食べる時だけはみんなただの人。
なのだ。
程よい辛味と骨付きならではの色んな食感や旨味の違い、展開が多く飽きずに完食できる。
1ピースでこの満足感は素晴らしい。
そして特筆すべきはやはりこの衣。
とにかくこの衣の存在がとんでもない。
まさに百戦錬磨の戦将の甲冑。
はたまた未だ土つかずの横綱の肉襦袢か。
お次はケンタッキーの大看板、ツイスター。
生地、野菜、ソース、チキンのバランスが秀逸。
彼らが肩を組み、仲良く歌を歌い上げる姿が目に浮かぶ。
こんな刑務所なら刑務官になりたいな。
次は何を食べようかと迷ったがクリスピーと手合わせ願うことにした。
ツイスターの中にもクリスピーが入っているが、しっとりとサクサク、食感が違うだけでまるで別人の様な顔になる。
先ほど倒したはずの相手は姿を変えて再び私の前に現れた。
遥か昔、オルゴ・デミーラ第二形態と初めて対峙した時のそれ。
思い出す、その瞬間私は自分でも驚く言葉を口にした。
「まだあそんでくれるんだね」
〜夜の部〜
3つ食べてもう食べられなくなったので、残りは夜に回させてもらった。
私は一度ラーメンを食べて吐いたことがあるので、一気に食べすぎるとあの時を思い出し、気持ち悪くなって食べられなくなる。
なのでデリバリー系は基本的に夜の部が存在する。
「揚げ物なのに大丈夫?」なんて声もあると思うが、私はその瞬間瞬間を楽しみたい。
サクッとしてようがベチャッとしてようが、その瞬間に抗わない。
なので私は食感度外視のシンプルレンチン。
そして着丼。
持てないくらい熱い。
コーラを指に浸して冷やしてから持つ。
アメリカではこんなことしてそうだな、と思いを馳せながらチキンにかぶりつく。
美味い、数時間前に全く同じものを食べたのに、数時間前と同じくらい美味い。
これはあれだ。
寄席だ。
その日、寄席で一度見たネタと全く同じネタを数時間後見せられた時と同じ。
衣のしっとり感はまさに寄席と寄席の合間を寝て過ごしたタイプの芸人の二回目のネタだ。
良い具合に力の抜けた漫才や。
ケンタッキー寄席
皆さんも楽しんでみては?
んまいっ☆