ホクレア
どこから聞いたのか、ハワイから星と海を読み、風の力だけで日本への航海を蘇らせた船の話を聞きました。この話を聞いた時、命をかけて、こんな形で太古からの繋がりを今に伝えようとしてくれている人達の存在に衝撃を受けました。大地や海に線が引かれる以前に人間の内に脈動していた力を感じて単純にすごく嬉しかった。何かこう、解き放たれる感覚。その感覚のままにホクレア号に捧げる想いでできた歌です。7-8年前ほど旅路に立ち寄った南伊豆で歌として形になったと記憶してます。
その後、上関から名古屋まで徒歩巡礼の旅に参加した折に出発地の祝島でもこの船の話を聞きました。何年かに一度、祭事の時にしか出さない船を出して舞で迎えたとゆうこと。島の人が、これは何かが大きく変わる転換点になる、と熱く語っていたこと。
そして、この歌の旅は実際にホクレア号に乗船して日本まで航海した内野加奈子さんとの出会いとお話し会で歌を聞いてもらうまで続きます。加奈子さんと会って、お話しをきいて、ホクレアの意味が喜びの星であること知り、曲中に 暗闇の中を光を感じて前に進む という部分を加えました。
ホクレアについて加奈子さんが実際の航海の様子や貴重な体験を執筆された本も素晴らしいので、是非。いつの間にかプレミアがついているけど!!
乗ったことも見たこともない船になんでこんなに親近感を抱いてるのか分からないけれど、自分の名前にも帆がついているし、rootsの半分は黒潮直近な高知の西の端だし、何か親密な繋がりを感じています。
それに、僕たちの命はこの船の存在のようなものなんじゃないかなとも感じます。
目的地にたどり着くための星は、誰かの言葉であったり、優しさであったり、時には冷たさであったり、風景だったり。
自分にとっての仮想擬似ホクレア乗船感覚的歌、
そんな歌です。
この歌と共にまだまだ続く航海、味わいたいと思います。
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