一水会への抗議文提出とその後


経緯

の親戚のオヂサンが一水会に抗議文を提出した10/14から丸三日が経過しました。
抗議文提出後、狼狽した一水会は𝕏で神宮外苑再開発に関する弁明を二度おこなひました。しかし、ご存知の通り見苦しい自己弁疏でしかありません。
明治神宮への根拠なき誹謗中傷を、まるで文学的表現であつたかの如く主張しはじめたのには怒りを通り越し呆れ果てましたが、これは今まで一水会を支持してゐた人々をも失望させ、見切りをつけさせるに十分過ぎるものでした。我々の行動を「愛国陣営の大同団結といふ観点から見るとやりすぎといふ気がする」と批判的であつた盟友たちからも一斉に非難の声が上がりました。そもそも真摯に抗議文を提出してゐるのに𝕏などで反応するとは一体どういふ了見であるかといつた声も聞かれました。
一水会は彼らが批判する悪徳政治家のやうに、このままのらりくらりと時が過ぎ去るのを待ち、誰もが自身のデマを忘れ去るのを待つゝもりなのでせう。残念です。


抗議文

謹啓
清秋の候、益々ご清祥の事と謹んでお慶び申し上げます。
以下の通り抗議致します。

貴誌レコンキスタ誌上において、神宮外苑再開発に反対する文章が掲載されました。仰々しいタイトルを冠した非常に扇状的なものです。

「財閥富を誇れども…神宮外苑「再開発」を問う
「大ビルは建てども 大義は崩壊し」…神宮外苑再開発問題を、愛国的観点から改めて問う!

レコンキスタ528号
レコンキスタ543号

このなかで
「事の発端は明治神宮の元宮司外山勝志が神社経営を私物化し、更なる金儲けを目論んで再開発を企図したと言われる」と、根拠もなく元宮司を批判しています。このように憶測や風聞だけで、人を誹謗中傷して良いとお考えなのでしょうか。

また明治神宮外苑再開発でビルの建て替えがあることについて、畏れ多くも明治天皇の御製を引用し、明治神宮や明治神宮神職は大御心に反していると口汚く罵っています。こんな無茶苦茶な話があるでしょうか。

「民族の祈りはなおさらない。拝金主義のいやらしさがキラキラ輝いているだけだ。神宮外苑もまた、そうした神不在の「ガラスの棺桶」に変貌してしまうのだろうか。」
「尊皇心のカケラもない財界人や政治家が、このようなカネ儲け至上主義の発言をすることは、はなはだ不敬千万で許しがたいという思いはあるにせよ、良心的国民が徹底的に抗えばいい話である。しかし、事業者の一員として、計画にゴーサインを出したのは誰あろう、明治神宮である。」
「明治神宮の神職は、毎朝明治天皇の御製を拝しながら神明に奉仕しておられるのではなかったか。(中略)
それが御祭神の大御心にもかなう、唯一の道ではないのか。関係者には、再開発計画の再考を切に願う。」

同上

明治神宮は老朽化した施設の建て替えや、聖徳記念絵画館前の整備のために外苑の再開発を行うのである。決して私利私欲のために行われるのではない。
それを「再開発推進派ははっきりいって「政・官・財」の癒着そのもの」とまで決めつけています。これももちろん根拠など何も示されていませんし、証拠もありません。あるのであれば告発なりすれば済むことです。
我々は反対することを問題にしているのではありません。そのやり方を問題にしています。反対のために事実無根のデマを捏ち上げ、それを元に誹謗中傷していることに対して抗議を行っています。

現在これらのデマを打ち消すために、あらゆる媒体で明治神宮の名誉回復のための是正運動を進めております。

木村代表はかつて下記のやうに言っておられます。

いやしくも右翼民族派を名乗り活動をするのであれば、思想、理念、哲学に基づき、美意識を持った、道義性に則った立場で行動し、暴言、騒音、威嚇ではなく、主張を展開するべきであり、デタラメな風聞、伝聞の類いではなく根拠を持って思想的討論を行なって然るべきです

一水会への街宣行動に対する木村三浩の見解(平成27年5月8日)

この様に仰っていた木村代表は上に挙げた様なレコンキスタの記事や、暴言を許されるのか。インターネット上では木村代表は関知しておらず、レコンキスタ編輯部による独断でなされたのではないか、といった声も出ているが、実際どうなのか。

例えば我々が、一水会はロシアと癒着していて金銭の授受が行われているという街宣やSNS上での投稿を行ったとすれば誹謗中傷にあたると考えているが、それと同じことを貴団体は行っていることになる。

レコンキスタの記事はデタラメな風聞、伝聞をもとに、明治神宮に対する誹謗中傷をしている。即刻記事を撤回し、明治神宮に対して謝罪するよう求めます。
撤回謝罪がなされた場合は、我々も現在行っているあらゆる媒体での反論、一水会批判を中止いたします。

五十年間、対米自立を訴えて活動してこられた貴団体に敬意を表しております。何卒我が意をお汲み取りいただけますように。謹白

令和六年十月十四日  雨宮行雄

一水会 御中


抗議文が提出された後になされた一水会の弁明

上記抗議文を併せ読んでいただければ「改善を求める申し入れ」とは言ひ難い「貶めるだけの言ひがかり」であつたことは火を見るよりも明らかであらう。根拠や事実に基づかない批判をデマといふ。
「決定プロセスが不透明」とあるが、一体何をどうしてほしかつたのか全く不明である。東京都の認可プロセスについては詳細が公表されてゐる。
「伐採樹木が多い」とあるが、一体何に比して多いのか、どの程度なら許容範囲であるのかといつた話を、レコンキスタにおいて一切してゐない。反対一辺倒で中止にせよと絶叫してゐたのに急にこんな話を持ち出されても困る。
少し落ち着くと良い。お茶でも飲みたまへ。慎重に為すべきは諸君の神宮外苑再開発批判であつたな。粗相をしたのは誰あらう一水会である。

ここまでお読み下さつた方には、これがいかにデタラメな主張であるかおわかりだらう。上に挙げた明治神宮への誹謗中傷を「文学的アイロニー」と言ひ、文学的表現であつたのだといふ線で逃げ切らうとしてゐる。あれで「誹謗の意図」がないのだとすれば社会常識が著しく欠けてゐると言はざるを得ないが、いくらなんでもこれは無理筋だ。他人のことを批判するときは大層エラさうだが、自身が批判されると荒唐無稽な言ひ訳をはじめるのが一水会の悪い癖だ。事実に基づかないデマを元にする公論喚起が、美と徳を高めるはずがない。現在の一水会はそんなこともわからないほど、三島精神から遠く離れたところに漂つてゐる。


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