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第87弾「陰気」

ハーイ!みんな元気?あたしけいご。

87曲目はこれ。陰気。作詞・作曲は『Inki Kids』の稲村彰人と坂爪圭吾。です。この歌詞の素晴らしいところは「ほんとは仲良くなりたい?、いや今のあなたとは無理ッ!」ってところ。人格を否定しているんじゃなくて、ただ、いまのあなたの状態では仲良くなることはできない、というニュアンス。伝わるかな???あたし、こういう気持ちになること、すごーくある。

「陰気」 作詞・作曲 Inki Kids(Akito Inamura & Keigo Sakatsume)

あきとって呼ばれても、お前そんなに仲良くないじゃない
ほんとは仲良くなりたい?、いや今のあなたとは無理ッ!
一人で生まれて一人で死ぬよ、綺麗事抜きならそうでしょ
友達ごっこがしたいんじゃない、本当のことが知りたいだけさ

この曲は、前作、『元気』のB面という感じになります。音楽って面白くって、メジャーコード(明るい感じの音)とマイナーコード(暗い感じの音)っていうのがあるのね。『元気』は、ギターなら5カポの状態で、C、F、G、C、これを繰り返して弾く曲になります(ギターあるひとは弾いてみてね!)。これは、全部、メジャーコードと言います。そして、この『陰気』って曲は、これらのコードを全部マイナーにした曲になります。だから、順番としてはCm、Fm、Gm、Cm(これも5カポの状態です)っていう感じ。こういう曲作りをはじめてやったのだけど、すっごい楽しかった!!

この曲ができたあと、あきと、ずっとひとりでイヤホン耳にさして、自分の部屋で聴き続けてた。すごい気に入ったのだと思う。1時間とか、平気で聴き続けていた。そして、あきとの顔を見ると、音楽を聴きながらずっとニタニタしているのよ。平和だなあ、って思った。誰かの曲を聴くのもいいけど、自分たちで作った音楽には格別な『なにか』を感じる。人間、みんな、唯一無二の存在だから、どれだけ素晴らしい言葉に触れても、それは自分の言葉ではないのよね。だから、自分が四苦八苦しながら「これがいまの自分に一番近い言葉だ!」ってものを出せた瞬間には、快楽に近い悦びがある。

音楽の素晴らしいところは、文章にすると角が立つことでも、すんなり歌えてしまうことだと思う。誰かに向かって「クソババア」って言うと死ぬほど嫌われるけれど(経験者は語る!)、音楽にして「クソババア〜♬」って歌えば、みんな、一緒になって口ずさんでくれる。浄化効果高い。これから、言いたいことは、歌にしていったらいいのかもしれない。我々、報われることの少ない人生だったものですから、未消化な思いなら胸の中にたくさんある。これは、ある意味、チャンス。曲が生まれる、チャンスかもしれない。

昨日の定期演奏会に来てくれた女性が「あきとさんが、楽しそうにピアノを弾く姿が印象的でした!」って話してくれました。聞くと、彼女、おとなになってから憧れていたピアノをはじめて、いまも教室に通っているとのことなの。でもね、あきとほど、いまの自分はピアノを楽しむことができていないなあって、そういうことを感じたみたい。それで、あきとを見て「いいなー」って思った。とのこと。なんかね、この言葉には、いろいろなものが凝縮されている気がする。あたしも、ギターを練習するようになったのは中学生の頃からだけど、基本的にギターは嫌いだった。理由は、自分が、上手に弾けないから。自分が弾きたいと思う曲を、全然器用に弾けなくて、それで嫌になってしまっていた。でも、最近、やっとギターを好きになれた。それは、もう、上手に弾く必要がないから。ただ、自分が作りたいと思う曲をつくるための、相棒みたいな存在になった。そしたら、ギターを弾くのが楽しくなった。楽しくなったら、結果として、ギターが上手になったのよ(きゃー!)。

あたしこの子が歌う歌が死ぬほど好きなんだけど、なんでこんなに胸が打たれるのかって、彼女が技術的に優れているから、とか、6歳なのにウクレレが弾ける、とか、そういうことではないと思うの。もっとこう、彼女が歌うことを愛していることとか、この歌を愛していることとか、そういう部分だと思う。そして、同時に、こんなことを思う。彼女がおおきくなったとき、あたしは、いまと同じように彼女を愛せるだろうか。って。おかしな言い方だけど、このままでいて欲しいなあって思った。こどもの頃は素晴らしかったものも、年齢を重ねるにつれて、おとなの『常識』に汚染されたり、周囲との『比較』に惑わされて、自分が消えてしまうことがある。どんどんうまくなって、どんどん退屈になる。そういうこと、たくさんあると思う。だから、あたしは、彼女を通じてまるで自分自身に祈るようなかたちで「いまのよろこびを、忘れないで。いまのよろこびを、その胸に刻みつけて」って思った。

楽しいと思う。きっと、それがゴールなのだと思う。昨日の定期演奏会後、あたしは、少なくともあたしは「最高だった!」と思える瞬間が、いくつかあった。参加者の方々がなにを感じたのか、それは、知る術はない。楽しんでくれたらうれしいと思うし、できることなら一緒に楽しみたいと思うけど、ひとの気持ちはわからないもの。でも、いま、自分が「楽しい!」と思ったことは、残る。だから、なにかをやるときは『自分が一番楽しんでやる!』くらいの気概でいた方が、ちょうどいいのかもしれない。楽しむひとの姿を見て、周囲のひとたちも、つられて楽しくなってしまうような、そういう感じのポジティブな循環を起こしていけたら、嬉しいなって思います。

じゃあ、またね。愛してるわ。バイバイ。

坂爪圭吾 keigosakatsume@gmail.com

【イベント情報】

6月30日(日)15時~16時@神奈川県横浜市「ごちゃまぜの家」

7月1日(月)【昼】15時~【夜】19時~ @東京都日本橋「モリモトハウス」

音楽活動開始宣言をしてから、およそ4ヶ月が経ちました。音楽初心者が、一年でどこまでいけるかを見てみたい。そのためには、本気でやる必要がある。そう思って、1日1曲を目安に音楽を作ったり、できる限り場数を踏むためにライブ活動(人前で演奏すること)も経験したいと願っています。もし、人前で演奏できる機会を設けてくださる方がいたら、ご連絡いただけたら最高にうれしいです。交通手段さえどうにかなれば、あたし、どこまでも行きます。会場も規模も問いません。ひとりでもいれば、あたし、行きます!!


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坂爪圭吾
バッチ来い人類!うおおおおお〜!