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第118弾「盆ジュール」
ハーイ!みんな元気?あたしけいご。
118曲目はこれ。盆ジュール。お盆だから。タイトルは「盆 to be wild」と悩んだのですが、結局、盆ジュールになった。ひとつを選ぶということは、ひとつを捨てると言うこと。人生、むべなるかな。25歳くらいのとき、体調不良過ぎて新潟の実家で療養していたことがある。その後、無事に体調が回復した頃、なにかの本で「何かを得たければ、何かを捨てろ。犠牲なくして、変化なし」みたいな言葉を読んだ。当時、その言葉が妙に沁みて、よし、故郷の安寧を捨ててもう一度東京に行こう、と思ったことがあります。
「盆ジュール」 作詞・作曲 Keigo Sakatsume
モンパルナスの キャッフェで
エスプレッソを 君と
僕の 目の前には YOU
愛を込めて ぼくは 言う
盆ジュール
盆ジュール
盆ジュール
ノートルダムの 鐘を
マドモワゼルの 君と
鳴らすことができたら もう 最高
いますぐ出かけよう さあ 行こう
盆ボヤージュ
盆ボヤージュ
盆ボヤージュ
盆 to be wild …
盆 to be free …
盆 to be loved …
結果、東京で友達が「月収10万円の貧乏ロックンローラーたちが、死ぬまで泳ぎ続けるマグロに勇気を得る形で『ロック丼(マグロステーキの丼)』を移動販売車で売る」という事業をはじめたところで、それに呼ばれて参加した。神楽坂にある古民家に男四人で暮らし、各自、バイトとかしながらッマグロ丼を売りまくった。我々、個の力は矮小でも『周囲の人々に恵まれがち』という傾向があるから、この事業も、一年後には結構いい感じのところまでいった。渋谷駅にある、東急なんたらのデパ地下で、催事店舗として
『月のマグロ丼』とか言って、店舗を構えちゃうところまで、行ったのよ。
でも、これがアダとなった会社は潰れた。渋谷はめっちゃひとがいるから、売り上げは相当なものがあった。でも、我々、経費とかそういうことを全然考えてなかったから、やれ店舗をするなら制服が必要、だの、やれこれだけの人数をまわすにはバイトを雇う必要がある、だの、想定外の出費にやられて結局赤字。栄転からの急降下。結果的に神楽坂の家も「すまんが家賃を払えなくなったから解散になる」と社長(友達)からお告げがきて、離散。実家から東京に出てきたあたしは、この時人生最初の「ホームをレスする」という体験をしました(あ、間違えた。これは人生2回目だ。1回目は、23歳の頃、東京の浜松町あたりで彼女と同棲をしていたころ、浮気疑惑をかけられてパンツを含めた私物全部を捨てられた挙句、路上に放り出されたことがありました)。もちろん、お金は、全然ない。家を借りる予算は、ない。
この時も、なぜだか、気落ちすることはまったくなくて「さて、どうせばいいろっかね(新潟弁)」とネットを見ていたら、同じ新宿区に『シェアルーム!教会!国際交流!家賃2万5000円!光熱費&ネット込み!』という怪しい情報を見つけた。あたしは「20代のうちは何事も経験」と思って生きていたから、そこにカバンひとつ抱えて飛び込み訪問をした。すると、そのまま住めることになって家を確保。だけど、勧誘はしないという約束ではあったもののしっかりと勧誘を受け始め、半年後に、ここでは書ききれない事件が勃発してあたしは逃亡。人生3回目のホームをレスする体験をする。
それで、どうのこうのあって、2014年のバレンタインデーに、当時同棲していた彼女から「話がある」と言われ、呑気なあたしは「バレンタインデーだから、チョコかな?」と思っていたら、チョコよりもビターな別れ話だった。結果、あたしは人生4度目の家なし生活に突入し、時は流れ2019年現在、横浜と熱海に二軒家があるという不思議な展開を迎えている。詳しくは『ホームをレスした話』に書いてあるから、ひまな時に読んでくれたらうれしいです。これからの経験を通じて学んだことは「人生、意外とどうにかなる」ということで、何事もあんまり深刻に考える必要はないのだということ。金がないことが人間を殺すんじゃなくて、金がないという『不安』とか『恐怖心』とかが、人間を殺すのよね。甲子園に魔物がいるのではなく、ひとりひとりの心の中に魔物が棲んでいる。最悪だ!と思ったことが、結果的に「最高だ!」と思える瞬間につながっていること、あると思います。
昨日、横浜の家でミニライブをやりました。19歳のりゅーちゃんが我々をサポートしてくださり、とても良い時間が流れた。保科さんが副音声(副字幕?)付きの動画をあげてくれた。面白いから、是非、見てちょーだい!!すみれちゃんっていう曲をやったのだけれど、この曲は、トムソーヤの冒険とかを書いたマーク・トウェインの言葉から着想を得ました。赦しとは、踏みにじられたスミレの花がそのかかとに放つ芳香である。これ。いい言葉だと思うから、もう一回書きます。赦しとは、踏みにじられたスミレの花がそのかかとに放つ芳香である。いい言葉じゃない???この言葉をはじめて読んだとき、あたしは「なんだか、とても女性的で素晴らしい言葉だなあ」と思った。星の王子さまに出てくるバラの花もそうだけれど、花は、基本的に移動をすることがない。移動することなく、ただ、そこにいるだけなのに、すれ違うものを幸せにしたり、何かを『愛する』ことを、教えてくれる。お世話になっている方の娘さんの名前が『すみれちゃん』って言うのだけど、彼女がとても可憐でかわしらしい女の子だから、その変もあいまって生まれた曲です。よかったら、聞いてください(他の曲も、あげておきます!)。
ミニライブ、やらせていただけて本当によかった。やってて思うのは「作品は、見てもらうことを含めて作品。どれだけ精魂こめて作っても、それを『見てもらう』という過程を避けたら、なにもやっていないことと同じ」とか思った。もちろんこれは極論だけど、せっかく作った作品も、誰かに見てもらう過程を経なければ日の目を見ることはない。逆に言えば、誰かに見てもらうことを通じて『命を得る』のだと思う。画竜点睛の『点』になる。これって、人間も同じだと思う。もし、あなたが鬱々とした日々を過ごしているのだとしたら、それは、あなたが「誰にも見てもらえていない」からだと思う。準備ができたら、とか、用意ができたら、とか、ないのよ。いまの自分が『自分』なのだから、自分のまま、世に、出る。そこからはじまるもの、そこから動き出すものが、必ず、ある。人間、ひとりで生きているようで「いろいろなものの網の目の中で生きている」のがほんとうだと思うから、網の目にダイブすることで、想像を超えた面白い目に出会っていける。
お盆ミニライブ無事に終了しました!
— 坂爪圭吾 (@KeigoSakatsume) August 12, 2019
忙しい時期にわざわざ来てくださったみなさま本当にありがとうございました。わらびもちや桃やスイカや饅頭や鶏肉諸々、たくさんの差し入れに生きる力をいただきました。またいつでも遊びに来てください。
眠る前のお供に、どーぞ!!
🌸🌸🌸あふれちゃん🌸🌸🌸 pic.twitter.com/qKaEMRwfpj
おまけ! pic.twitter.com/Ji1cp1iiLa
— 坂爪圭吾 (@KeigoSakatsume) August 12, 2019
と言う訳で、懲りない我々は8月15日(木)15時からごちゃまぜの家で演奏会をやります!是非!我々という網の目にダイブ!意外といい曲があるよ!Agape!参加費無料!本当は1000000円くらい価値あるところを、定価100%OFFの0円!定価100%OFFの0円と言いたかった!出血大サービス!死んじゃう!死んじゃう!あたし本当に死んじゃうかも!だけど人間生きていると言うことは遅かれ早かれ必ず死ぬということ!ザッツ・トゥルース!真善美の『真』がここにある!何卒!何卒!りゅーちゃんも緊急応戦で駆けつけてくれます!さあ!あなたも!あたしたちと一緒に!盆ボヤージュ!あたしたちは!盆クラだけれども!目の前にはYOU!愛を込めてぼくは言う!盆ジュール!あたしたちの作品に、命を吹き込むものは、そう、目の前のあなた!盆 to be wild!盆 to be free!盆 to be loved!盆!
※※※詳細は決まり次第更新します(が、だいたい毎回同じです)※※※
じゃあ、またね。愛してるわ。バイバイ。
坂爪圭吾 keigosakatsume@gmail.com
【イベント情報】
8月15日(木) 15時~16時@神奈川県横浜市「ごちゃまぜの家」
8月24日&25日(土&日) 15時~16時@神奈川県横浜市「ごちゃまぜの家」
8月31日(土) 13時~@東京都新宿区四谷「シアターウイング」
9月9日(月) 19時半~@東京都武蔵野市吉祥寺「曼荼羅」
○バンドプロフィール紹介
Agape(アガペー=神の愛という意味がある)
2014年2月14日。Guitar & Vocal の坂爪圭吾が、当時同棲していた彼女に振られ、振られた勢いをそのまま活かすかたちで、「ひとは家がないと生きていけないのか」という問いを持ちながら、定まった家がない状況で如何にして生きていくかという実験を開始。
その体験談を綴ったブログ『いばや通信』が、爆発的な人気を博し、結果的に日本全国、世界20ヶ国ほどに、トークイベントなどで招聘されるようになる。「とにかくやばいことだけをやる」というコンセプトに基づいた会社、【合同会社いばや】の代表としてブログや講演活動に専念するなか、“家を熱海に買ってもらう”というゴールを果たした頃に、会社が円満解散。
ホームをレスしてからちょうど5年後。2019年2月14日。イタリアはヴェネツィアで、ある女性を通じて「音楽をやりなさい」という啓示を受けた坂爪圭吾が、日本に帰国後、一日一曲の曲作りに邁進するなか、一人、また一人と毎月メンバーが増えていき、現在5人体制で活動している(今のところ全員無宗教)。
メンバーのほとんどが、“中学校の授業以来”という驚愕のバンド結成状況の中、「ド素人から成長していく姿を公開していくことが、自他共に勇気が出るのではないか」と開き直り、約半年で、およそ百数十曲の音源を作る。それらの楽曲は、「ジャンルはなんですか?」とカテゴライズされないために、様々な趣向が凝らされている。
メンバーそれぞれが、駄目なら駄目なりに、失敗したら失敗したなりの姿を晒していくスタンスで、“技術だけではない何か”を感じてもらえるような演奏を心がけている。
◯メンバー紹介
Guitar & Vocal の坂爪圭吾(34)音楽活動歴約半年で、毎日一曲のペースで創作し、百数十曲の持ち曲のほとんどの作詞作曲を手掛けている。
Bass 保科亮太(31)音楽活動歴約五ヶ月で、「圭吾さんがギターで、ドラムは重そうだから」という理由でベースに挑戦。作詞も手掛けている。
Guitar 竹谷純平 (34)音楽活動歴約四ヶ月で、「誕生日が一番早いのと、唯一の長男だから」という理由でリーダーに抜擢。愛されキャラでありつつ、“アニキ”の愛称で親しまれる。ライブ時のMCと、エレキギターでのソロ演奏に注目。
Keyboard & vocal 稲村彰人 (26)音楽活動歴約三ヶ月で、仲良くしていた先輩たちに、半ば強制的にバンドに加入させられる。が、秘めていた才能が開花。その独自の世界観と歌唱力から、米津玄師さんに対抗しないかたちで人気を獲得している。
Drums 嘉向徹(28)バンド結成前から坂爪たちと親しくしていた、最後の精鋭。メンバー全員が「アガペーのリズム体になるのは、彼しかいない」と断言し、その登場を待ち続けていた。“ドラムというより、大地そのものを叩きたい”という独特の表現は、幼少期から海とさざ波の中で育った背景に起因している。音楽活動歴、堂々の0ヶ月で、初ライブに挑む。
◯バンドからのメッセージ
まずは「1年後、見ててください!」を合言葉に、Agapeを応援してくれているファンと共に成長していきたいと思っています。年齢的にはアラサーですが、まだまだ多感な我々Agapeの音楽を、ぜひリアルで体感していただけたら嬉しいです。
9月9日(月)19時半~@東京都吉祥寺「曼荼羅」でお会いしましょう!!
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