スウェーデン、気軽な循環生活!!LOPPIS/ロッピス
みなさんってフリマアプリって使ってますか?
僕は、この2年でメルカリやラクマを使うようになりました。
自分の姉がメルカリメルカリいっていたので使うようになったのですけど、ほしいなって思うものが安価で買えたりして嬉しかったり。ついつい欲しいものもないのに、チラチラ見ちゃったりします。
この気持ちってなんなんでしょうね。ウィンドウショッピングだったり、フリーマーケットに訪れたときの感じに似てる。お買い得だったり、そういえば探してたんだよねっていう「発見!」の驚きと嬉しさなのかもしれない。
そんな「発見!」を生活の中で味わえるスウェーデンのLOPPIS(ロッピス)っていう文化を知っていますか?家の軒先に自分の家や近所の家で不要になったモノを無料だったり、お買い得に売ってたり、気軽な「蚤の市」が行われているんです。
ストックホルムなんかの都市部っていうよりかは、田舎町の方でロッピスの文化は残っているそうで、北欧ならではのお宝物もけっこうあるんです。
王室も御用達。魔女の宅急便の舞台も?エーランド島のロッピス!
エーランド島はストックホルムから南に五時間。縦に細長い島。実はお隣のゴットランド島やエーランド島あたりが「魔女の宅急便」のモデルにもなってると聞いたことがある。
こんな田舎町の道を自転車で漕ぎ漕ぎしてると。
突如として現れる素敵なスウェーデンハウス。
写真のようにLOPPISっていう看板が軒先に書かれていて自由に入っていいんですね。お店みたいな形で運営してる人もいれば、ここにお金入れていってねっていうスタイルのところもあるんです。
自転車も置いて、と。
他の自転車は売り物だったり。
茶碗だったり、カップだったり、服だったり、日用品全般を扱っています。
お金はここに入れていってスタイル。日本でいう、野菜の無人販売所みたい。別のロッピスで、マリメッコの器やコップを定価の5分の1くらいの値段で見つけたときはテンションがあがりました。旅に出る予定だったので、買うことは断念、、、、涙
循環だけじゃない、コミュニケーションハブ
前回の記事でスウェーデンがなんで環境意識が高まっていったのかを書いた。そんな意識を身近で体現しているのがロッピスなのかもしれない。
お店の方にどこからモノを仕入れてるのか聞いたら「ご近所さんからもらったり、近所で亡くなったかたがいたら、捨てちゃわないで譲り受けたりするんだよ。」っていっていた。
この写真のお宅は魔女の宅急便っぽい。
カフェみたいなスペースもあったり、テーブルがドンって置かれてたり、近所の人も一休みしたり、お話したりする場所がロッピスで、いろんな情報が集まる場所。ただ、カフェとか本が売ってるモノでなくて、「リユース」するモノがハブとなって人が集まってくるっていうのがおもしろいと感じた。
Bさん「Aさん、この自転車息子が乗ってたんだけど、今度ストックホルムにいくっていうから使わなくなったんだ。Aさんちのロッピスで置いてくれないかな?」
Aさん「もちろんいいよ。おいてくついでに、良かったらお茶でも飲んでってよ。そういえばさ、角のCさん、最近具合が悪いんだってさ。」
っていう妄想をしました笑 日本でいう床屋さんみたいな役割もある。
床屋さんやお葬式や自治会コミュニティがどんどんなくなる中で、新しいコミュニケーションのハブ的な役割があるって重要だとおもう。コロナ渦でコミュニケーションをする場がどんどんなくなる中で、「場」自体の存在感ってどんどん増す社会になっていくじゃないかな。
その存在感が、ロッピスみたく「日常の風景」になるっていう感覚が大事なんじゃないかなっておもう。
最近アップサイクルやリサイクル、リユースがビジネスになるってもり上がりそうで、その中心にあるものが、時流だし、儲かるからってなったら悲しい。(ゲストハウスが流行った昨今、大手のベンダーさんとかは儲かるからって参入してくるっていう話をきいて、ゲストハウス の中心にあるはずの価値が曲げられちゃうような感じがして悲しかったことを思い出した。)
ロードサイドで見つけた一輪車に花を植えてたお店。ちょっとしたウェルカムのコミュニケーションなんだけど、やっぱり嬉しい。