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遠くのハワイより近くの温泉アプローチ。政治をもっと身近にできる願いの届け先とは



noteの「#私たちの選挙ハッシュタグ」をみた。もちろん、衆院選もあるけど、日常的にもっと考えていけたらっていう願いを感じたハッシュタグだった。主語が「わたしたち」になっているのもいいな。



自分でも、と。NO YOUTH NO JAPANさんが上梓した「YOUTH QUEAK」の出版イベントを友人の本屋さんがほとんど企画してくれた。そこで、司会をさせてもらいます。




場所:名古屋・金山にあるtouten book store
最寄り駅:JR金山駅 toutenさんまで徒歩8分
日時時間:10月30日(土)19時〜21時
参加費:1500円 or TOUTENさんで『YOUTH QUAKE』を購入したレシートまたは学生証の掲示により500円

ご予約方法:Peatixよりご予約、またはhello<@>touten-booksotre.net(<@>は@に)にメールまたは、インスタグラムDMにて



ゲスト:宮坂さんプロフィール

NO YOUTH NO JAPAN director/記事チームリーダー/『YOUTHQUAKE U30がつくる政治と社会の教科書~』プロジェクトリーダー。立命館大学4年生。大学2年次にデンマークに留学したことがきっかけで、2020年3月にNO YOUTH NO JAPANの活動に参加。主に記事の執筆、編集や選挙プロジェクトなどに関わる。


<NO YOUTH NO JAPANとは>

立ち上げメンバー4人がデンマーク留学で若者の政治参加に影響を受けたことがきっかけで2019年参院選より活動開始。現在は大学生中心に、U30世代が政治・社会を知って参加するきっかけづくりのため、Instagramやイベントを企画運営している。

@noyouth_nojapan



気軽に、安心できる場所で、話すことで普段からも意識したり、行動できるきっかけになっていったらいいなって思います。まずは心おきなくしゃべれる相手がいると発展しやすいよね、物事って。




ローカル領域にも政治が必要




さて、イベント情報と合わせて、遠くのハワイより近くの温泉アプローチの話をさせてもらいますね。



ローカルデザインやソーシャルデザインっていう領域?みたいなのが徐々に浸透してきたのって2011年の震災以降だと個人的に思っていて。この10年で、ローカルでは大小様々なプロジェクトや会社、団体が生まれて、日本の至るところでいい感じのことを聞くようになってきた。



けれど、どこかマイノリティさを感じる。新しい時代の新しいパラダイムになりうるムーブメントというかスタンダードなはずなのに、まだまだ全員のものにならない。



個人の考え方の壁、社会システムの壁、様々な事由がある。けど、一つの側面にに「政治」っていうのがあるんじゃないかな。政治っていう社会の大きな流れを作るところに、(ローカル、ソーシャルに関わる人たちの目線から見て)いい感性を持ってる人がいないんじゃないか、っていう仮説。政治にも自分たちの感覚に近い人がいないと変わらないよねっていうこと。


けど、政治については、投票したり、出馬したり、投票先の人が遠いようなイメージを持ったり。ハードルが色々あるような空気も感じる。。。



だからこそ、今回は気軽に感じれるイベントの宣伝、選挙への思いもありながらも、願いを届ける身近な場所があるんじゃないかっていうことをお伝えします。選択肢は、たくさんあったほうがいいし、身近になった方が関わりやすいよね。視点が広がるようなnoteをお届けできたら嬉しいです。


4つの意思決定の構造




いきなり意思決定とビックワードだけど、少しだけさかのぼらせてください。僕は、もともと公務員。退職後に、サステナビリティとリーダーシップを学ぶスウェーデンの大学院に行った。


大学院では「学び方の学び」とでもいうだろうか、抽象的になるけれど様々なサステナリティに必要なリーダーシップを学んだ。その中で、「意思決定の構造」についてトピックが出てきたんです。



意思決定でどういう構造で行われているかってあまり考えたことないよね。

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左から、「全員の同意で決める」「関係者全員の投票で決める」「グループの中での信任者に決めてもらう。」「一人が決める。」こういう構造がある。


この意思決定の構造が示唆してるのって「決める権限は誰が持っているのか」っていうこと。全員同意の場合は、もちろん全員が決める権限を持っている。選挙でいえば、直接選挙。関係者全員の投票っていうのは国民投票かもしれない。そして、信任者に決めてもらうのが間接選挙だよね。一人は独裁者のことかも。



ここでは、決める構造が4つあるんだっていうことを覚えておいて欲しい。



 社会課題を決める構造、果たして誰が決めてるの?



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さて、社会課題って誰が決めてるの?誰が決めたら、その領域にみんなのお金である税金が使われるの?って、僕は公務員時代に思ったことがある。



「誰が決めてんだい!」って。



答えは簡単。
国でいえば、国会。地方でいえば、議会だ。




例えば、地方の議会において、これが社会課題なんです!税金使います!って決める権限を持っているのは首長(団体の長)と議員なんです。ここから地方の文脈で話を進めますね。




ここで、意思決定の構造を思い出して欲しい。
「グループの中での信任者に決めてもらう。」要は、信任者を決めるのが選挙であって、その後に「決める権限」は信任者にある。



ということは、信任した僕や住民って決める権限はない。決める権限はないんですよ。




決める権限がない人に、残された道ってその人たちにとにかく信任者にインプットするしかない。決めるための素材を伝えるっていうこと。



首長と議員にインプットのためのアプローチするってのが投票と合わせて、権限のない人たちにできることなんですね。



って考えるとちょっとそれだけしか大きな川の流れを作るところを動かすところないの?ってなる。ところがどっこい元公務員視点で実は、もうちょっとだけアプローチできるところあるって思ってるんです。



(※あ、もちろん首長や議員になるっていう道もあるし、自分で起業したり、社会課題解決の団体に入るっていうこともいい世界を目指す流れになると思います。)


実は、首長と議員以外に決めれる権限を持っている人がいる?!



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地方自治法によると首長ってこんな仕事せい!って書いてあるんですよ。


第百四十九条 普通地方公共団体の長は、概ね左に掲げる事務を担任する。

一 普通地方公共団体の議会の議決を経べき事件につきその議案を提出すること。
二 予算を調製し、及びこれを執行すること。
三 地方税を賦課徴収し、分担金、使用料、加入金又は手数料を徴収し、及び過料を科すること。
四 決算を普通地方公共団体の議会の認定に付すること。
五 会計を監督すること。
六 財産を取得し、管理し、及び処分すること。
七 公の施設を設置し、管理し、及び廃止すること。
八 証書及び公文書類を保管すること。
九 前各号に定めるものを除く外、当該普通地方公共団体の事務を執行すること。

地方公共団体、つまりは行政って「首長」が地域の仕事をするってことなんですよ。住民の代表として。


、、、、、




無理やん。ひとりで。



だから、役場があるんです。首長の手足として、仕事の権限を委任してもらう。(そこらへんも地方自治法に書いてある。)その権限を譲ってもらっている人たちがそう、管理職のみなさんなんです!ちなみに、普通の職員は何も権限ないんです。




一般的に管理職って労働組合から外れて、会社側の人間になりますよね。企業の事業はわかりませんが、運営側に回るということは組織の権限をある程度任されたりするってことでしょう。行政も同じような感じです。要は、管理職の人たちは、首長の権限をそれなり、ほどほどに分けてもらった小首長なんです!




行政組織の予算を使う例をあげると、首長じゃなくて管理職が判断できるような仕組みがあったりします。例えば、部長は数千万円、次長は一千万円、課長は数百万円などの金額を、首長に聞かなくても決済できたりします



地方自治法に首長が予算を調整して、執行するって書いてあるっていうことは、本来、決済はすべて首長が行うんです



、、、、、



無理やん。ひとりで。



だから、役場が___以下同文。



(※自治体の規模やルールによって、権限の幅が違います。小さいところだとほとんどが町長決済になってるとかって聞いたことあります。)



そう、以上のことから、自分がいいたい選択肢って自治体の管理職の皆さんへのアプローチなんです。



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首長や議員さんが遠い存在だったとしても、自治体にいる課長さんとかって同じ学年にいる〇〇さんちの親御さん、なんていうことありませんか。PTAで一緒になったり、地域のイベントや自治会で一緒だ、ということもあるかもしれません。




もっと身近で、素直に話しやすい。お願いもしやすい。考えてもらえる余地もありそう。そう考えるとインプットもしやすいじゃないですか。それに、少ないかもしれないけど、予算を決めれる権限も持つ。前に少しでも進む可能性も高くなる。




管理職にいい感性を持ってる人がいると、いろんな地域でも物事が前に進んでいるとよくきくんですよ。そのまま選挙に出る、なんていう話も聞いたり。


自治体の管理職の皆さんも願いの届ける場所



このnoteを読んだ自治体の管理職の皆さんはドキッとするかもしれないですけど、選挙がない小首長みたいな立ち位置なので、ぜひ前向きに皆さんの声を聞いてもらえると嬉しい。大きなことはできないかもしれないけど、手触り感のある前身は感じれるかもしれません。
それでもお願いされやすい人は、すでに疲弊している可能性もあるので皆さんお手柔らかに。



ちなみにスウェーデンに住んでいたときに体験したこと。スウェーデンの公務員の対応って、自分が権限持っていない事象のことって権限を持っている人にすぐパスするんです。自分が決めれることと決めれないことをはっきり分けてる。だから、管理職や権限を持つ人が忙しい笑 権限がない人にいくらいっても変わらないっていうことをわかっているので、権限がある人に対応を渡すんですよね。だから、パスされたらめちゃくちゃことが早く進む。



もしかしたら、管理職の権限について考えたり、公務員の人事制度を考えるのもよりより社会に向かう一助になるかもしれないなぁと思いました。政治について具体的に動きたい!けど、選挙はちょっと、、、という人も管理職を目指したらいいかもしれません。



(ただ、今ある制度だと50歳くらいにならないとなれないかも。。。ここもテーマの一つだね。)

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