ブタペスト:破壊なくして再生なし!リノベするならここまでしたい!混沌のルインバー! -世界のまちづくり事例集-
「リノベーション」って言葉きいたことあります?
2013年、空き家の改修をしはじめましたときは、リノベーションっていっても「?」っていうリアクションばかり。大家さんをはじめ、街の人たちに「?」が浮かんでいました。
今ではどうでしょう。まちづくり界隈でもすごくよくきくようになりました。クラファンでは、空き家をリノベしたい!とか、地域おこし協力隊の募集では、ゲストハウスにリノベして〜!とか。リノベーションも市民権を得てきたのではないでしょうか。
(リノベはまず解体から)
が!リノベが全国で進めば進むほど見えてくるのは、日本の建築法の大きな壁、理解のある大家さんとの出会い、大きなコンバーションはお金がかさんだり、リノベ界隈にベンダーさんがきたり、果てはリノベ自体への理解が乏しかったり、様々な課題が浮き彫りになりました。
その課題が、リノベの持つ本質的なパワーを持っていってしまう、本質的でないところでのいざこざ、ということが各地で起こったように思います。もっと自由に、もっとのびのびと、リノベさせてくれ、、全国の空きや活用を担ってる野郎どもの断末魔が聞こえてきます。
(もっと自由にやらせてくれよう涙)
そんな中、これくらいのリノベができたら本当におもしろい!っていう事例がハンガリー、ブタペストにありました。ルインバーと呼ばれるバー、というか、大きな、中庭のあるアパート二棟分をリノベした集合・複合施設。ruin=破壊の名のごとく、中は、カオス、カオス、カオス、そして、カオス!!!!破壊と再生から得たエネルギーがムンムンの場所でした。
日本語でルインバーと検索しても情報出てこないので、日本に初めて紹介したnoteといっても過言ではないかもしれませんw
ブタペストのナイトスポット:ルインバー
公式サイトにどんな経緯でリノベーションされることになったのか問い合わせをしたのですが、返事(9月6日現在)ありません。(きたら経緯も追記しますね。)
場所は、ブタペストで観光に訪れるであろう場所からそう遠くありません。国会議事堂を一望できるドナウ川沿い、またゲッレールト温泉から北東にあるシナゴークの近くになります。
夜道を歩いてると
怪しい入り口が。。
奥に進むと、まずは中庭につきます。そこは人、人、人!2018年時点でめちゃくちゃ人が訪れるナイトスポットになっていました。
中庭を挟んで両方のアパートを改装してるので、HPのお店の数を数えると、その数15店舗
ワインバーがあったり。
クラフトビールが飲めたり
もうね
どこからどこまでがお店なのか。
カオスすぎて、、、
よくわからないエネルギーが満ち溢れてる笑
よくみると、ここが部屋だったんだな〜ってわかる。
ヨーロッパにいながら東南アジアの混沌としたエネルギーのような。
突然、ドアインザフェイステクニックw
ルインバー の事例がどう役に立つか。
リノベをしたいときの大袈裟な事例として説明すると使えるかもしれません。大袈裟な事例を先に出す。あとに、本当にしたいリノベを説明をする。そうするとギャップの分だけ、後者の方が認めやすくなるっていう技術があるそうです。
日本でもいろんな壁を越えて、ここまでのリノベができるっていう案件があったら、みんなしてみたいと思うし、絶対訪れたい!っていう人が出てくると思う。
壁はいろいろあるけど、全国のリノベファンたち、応援してます!!!!(今、空き家やらないと手遅れな物件たくさん出てくるからね。)
おまけの話
ルインバー で一杯引っ掛けたあとにお腹がすいていたので、向かいにあったケバブでご飯を食べていたら、偶然にも日本人の方に声をかけられました。話を聞くと、医学部生。どうやらハンガリーの医学部、日本よりだいぶ学費が安いとのこと。お金の関係で医師を諦めてる人がいたら、EUへの留学を考えてもいいかもしれません。