敬語講師が考えた、既存社員と新入社員が一緒に受けるコミュニケーション研修
「いや、それって当然だよね」「え?何が当然なんですか?」
「普通、そんなこと言うかねぇ」「え?思ったこと言っただけですけど、言っちゃいけないんですか?」
こんな会話が社内で行われてはいませんか?
そんなとき、上司が何も言えなくて黙ってしまうなんてことはありませんか?
多様性の時代とは、言わなくても分かるだろう、では通用しない時代です。 普段考えたこともない当たり前を、きっちり言葉に言葉にして共有するには、新入社員研修が一番です。
日本は多様性に向いている
日本は島国だから、同一民族の国だから、多様性には向いていないと思っていませんか?敬語講師をしている私から見ると、多様性に向いているとしか思えません。
日本語は自他の区別が明確で、個のテリトリーに他者が侵入するのを認めません。例えば、感情のような個人的なものについて、「私は悲しい」とは言えても「彼女は悲しい」とは言えません。それが親しい家族であったとしても、です。
日本語の文法はあいまいであるとも言われますが、他者との関係性を捉える敬語に限れば、非常に論理的で、機械的ですらあります。だから、その場にいる全員が同じ人間関係を見ているかどうかが、敬語をきちんと使えば明確に分かります。
逆の言い方をすれば、敬語を自分の言葉として使いこなせない人が増えている現状では、同じ人間関係を見ているかどうかが外からうかがい知れないということにもなりかねません。
そもそも縄文の昔から、外国からの文化や技術を取り入れて発展してきた国ですから、多様性は本来お手の物のはずです。その智慧の一つが敬語というコミュニケーションツールです。敬語は、親しい間柄には使いません。距離のある相手、よく分からない相手とも円滑に協働するために敬語があると考えれば、多様性に敬語が役に立つということをイメージしていただけるのではないでしょうか。
敬語の考え方を取り入れた新入社員研修
この新入社員研修は、メンバーシップ型の社内で行われるコミュニケーションを、敬語の考え方を使って示しています。
昨今、問題になるのがパワハラ問題ですが、主観的に傷ついたと訴えればパワハラになるのであれば、必要な指導もできません。一方、敬語は建前に依拠して使われますが、その建前から考えれば、何がパワハラで何が必要な指導なのかについても明確になります。
今、コミュニケーションの在り方やパワハラの定義は、上司個人に任せていい問題ではありません。会社が決めていくべきものです。
だからこそ、上司と部下がともに受ける研修が有効であり、新入社員が入るたびに実施してほしいと思います。
自社のコミュニケーションはどうあるべきか
以下のファイルは、敬語から考えたときのメンバーシップ型のコミュニケーションの在り方を研修プログラムにしたものです。実際には、各社に社風があり、独自の文化があるでしょうから、この研修プログラムをたたき台として御社独自の研修を作っていきます。
現在はどのようなコミュニケーションが行われているのか、それは維持していくべきものなのか変えていくべきなのか、そのためにどのような制度変更が必要なのかも含めて、棚卸が必要になるかもしれません。
どうぞ興味のある方は、下記よりご連絡ください。