2-4.あらためて、素直って何だろう?
それでは、目上を立てること、そのための距離を取ることについて説明したところで、あらためて組織における”素直”という言葉を見ていきましょう。
”素直”であることで立てる相手とは誰でしょう。このように問いを立てるだけで、正しい答えが見えてきたのではありませんか。そうです、あなたの上司です。何に対して”素直”であるべきなのかと言えば、上司(の指示)に対して”素直”であるべきなのであっって、その場その場で湧き起こる自分の感情や考えに従うことではありません。上司から見て、「今度入ってきた新人は、従順に指示に従う素直な人間だ」「ひねくれたところがなく、いつも穏やかだ」と思ってもらえるように振る舞うのです。
この視点が抜けると、一方は上司である自分の”指示”に対して”素直”に相手(部下)が従うことを期待し、一方は相手(上司)に対して、部下である自分の”感情や考え”が”素直”に表出された、その言動を受け入れてくれることを期待するという真逆のことが起きます。すると、お互いに「相手がおかしい」と感じてしまうことになってしまうのです。
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