書き言葉で重要な「です」「ます」についての敬語講座を始めます
話すときにはあまり気にならないがメールや手紙を書こうとすると敬語の使い方が気になる、というお声を頂きました。
会話よりも文章のほうが正確な言葉遣いを求められる
その場でとっさに文を作る会話に、言い淀みや言い間違いが一切ない整った文章を期待する人はいません。多少話が前後したり、言葉を選び間違えたりということはお互いさまで、きっとこう言いたいんだろうとなるべく話者の言いたいことを汲み取ろうとしながら話を聞いてくれます。
しかし、それが文章となると、誤字脱字があれば、「見直しもせずに送ってきたのか」と思われるでしょう。間違いが同音異義語であれば、伝えたい意味が変わってしまうということもあり得るかもしれません。
同様に敬語についても、注意が必要です。
敬語を2種類に分ける
敬語は、「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」の3種類に分けるのが一般的です。「尊敬語」「謙譲語Ⅰ」「謙譲語Ⅱ」「丁寧語」「美化語」の5種類の分け方で理解している人もいるかもしれません。
しかし、話し言葉と書き言葉の違いを考えるうえでは、敬語を2種類に分けて考えるのが有効です。
それが、「素材敬語」と「対者敬語」です。
素材敬語
素材敬語とは、話の中身に関する部分で「尊敬語」「謙譲語」のことです。
例)お話しになる くださる / お話しする いただく
対者敬語
対者敬語とは、「丁寧語」のことです。この「丁寧語」とは、ずばり「です」「ます」のことです。
もちろん何度も読み返せる文章であれば、「尊敬語」や「謙譲語」の間違いに気づきやすくはなりますが、「尊敬語」や「謙譲語」を勘違いしている人は文章で読んでも気づかないことすらあります。
(だからこそ、私の講座を受けてショックを受ける人が多いのです!)
一方「対者敬語」である「丁寧語」は誰もが知っています。だから、間違った使い方をされると、いちいち引っかかります。
対者敬語に焦点を絞った講座
つまり、読みやすい文章を書くうえで効率的なのは、対者敬語である丁寧語を正しく使うことです。
実はこの講座は既に作ってありましたが、今までは敬語の基礎から順番に受講していただく流れでした。
今回は、この「対者敬語(丁寧語)」だけに焦点を絞った講座を、敬語の講座を初めて受講なさる方でもなるべく分かりやすくなるように見直しました。
人の文章を読んで「うっとうしいな」と思いつつもいざ自分が書くとなんだか同じような文章になってしまうという方は、どうぞ受講してみてください。
講座についてのご質問は、下記より承ります。