花屋さんの銭湯~まえだ湯
5月5日といえば、しょうぶ湯。
であれば、お花屋さんもやっている銭湯がいいでしょ、ということでやってきたのが、こちらのまえだ湯。
あいにくの雨の中、池袋の駅から17分ほどの距離を、てくてくと傘をさして歩いてきました。
正面から見るとこんな感じです。
花屋は「にしむら」なのに、なぜ「まえだ湯」かというと、この辺りの古い地名だそう。なので、店主は西村さん。
フロントから待合室
写真では見えませんが、入り口の右側にフロントがあり、フロントから見えるよう左側にテレビがあります。
私が行ったときは、フロントの前(つまり、客が通るところ)に子どもが座り、テレビを見ていました。たぶん西村さんのお孫さん。
きっと、ここはリビングの延長なんですね。私が前を通っても気にする風もなく、テレビに集中していました。
脱衣所
待合室と比べると、脱衣所はかなり広いですね。
天井も壁も白く、天井にはくるくる回る扇風機みたいなやつ(なんていうんですかね)が付いていて、当時はかなりおしゃれだったんじゃないでしょうか。
そして上の写真を見てもらうと、ちょっとだけ映っているのですが、天井近くにベランダのような柵がありますよね。あれ、ぐるっと一周しているんです。でも階段のようなものは見当たりませんでした。単なる飾りだとしたら、それはそれで、凝ってますよね。
その他、お釜ドライヤーや、レトロ体重計など、歴史を感じるものが随所にあります。
そして、ロッカーの上には、段ボールとチラシで作ったひな壇が。
最初は端午の節句の何かかと思ったんですが、よく見ると
「これはひなだん」
とマジックで書いてありました(笑)
きっと先ほどのお子さんが作ったものですね。
写真を撮れたらいいのですが、脱衣室の中では、撮るわけにいかないのが残念です。
それでは、お花屋さんのしょうぶ湯を見せていただきましょう。
浴室へ
浴室も広い。カランが50くらいあります。ホース式のシャワーがついているところもいくつかあって助かります。
当時はこれがいっぱいになったんでしょうね。
壁などを見ると、かなり歴史を感じます。
シャンプーとボディソープも備え付けが置いてありました。
タイル絵は湖を泳ぐ白鳥で、メルヘンチック。
お風呂は深風呂、超音波、バイブラ、薬湯と4種類。
薬湯はぬるめでゆったりとつかれます。
その薬湯を除く全てにしょうぶが投入されていました。
こういうイベント物は、どれか浴槽一つに投入されているケースがよくありますが、そこはさすが花屋ですね。
そしてしばらくすると、しょうぶがまた追加されました。おお!
家でしょうぶ湯というご家庭も多いでしょうが、たまには銭湯に行ってみると、イベント感も増していいのではないでしょうか。
これで私も厄払いができました。
ああ、今日もごちそうさまでした。
世界や自分自身をどのような言葉で認識するかで生き方が変わるなら、敬意を込めた敬語をお互いに使えば働きやすい職場ぐらい簡単にできるんじゃないか。そんな夢を追いかけています。