2024年の好きだったバラエティなど

2024年を振り返り、特に好きだったバラエティ番組などを超主観でまとめてみました。
そもそも自分がバラエティ好きであることを自覚したのが2024年6月ごろ、というレベルなのでまだまだにわかの域を出ないのですが、最高に面白い番組に沢山出会えた良い年でした。

「こんな面白いんだからもっと見られていいだろ・・・」と感じる番組が多すぎてもやもやするので、気になるものがあれば各種配信サービスに加入してぜひ見てみてください。


チャンスの時間

最近よく見るようになったなーと思う芸人、全員と言っていいほどだいぶ前からチャンスの時間に出演している。リンダカラー∞のDen、ちゃんぴおんず、永野など、、、
「チャンスの時間は見るけどYouTubeの切り抜きで満足してしまう」という人が結構いて本当に悲しい。こんなに面白いのに、ABEMAアプリまで遷移させられないのかーという気持ちにもなる。

腹を抱えて笑った回は多くあるが、「こんな映像初めて見たなー」と思ったのは特にこの3回。

  • #262 ジムキャリー選手権

  • #278,290 クイズ!ノブのど真ん中

  • #281 ダイアン津田放置プレイ

大脱出2

バラエティにおける最高傑作だと思いました。個人的2024年ベストエンタメはこれできまり。

粗品YouTube

その実力とコンテンツの制作ペースに驚かされるばかりですが、特に以下2つの動画は、粗品らしさとYouTubeらしさの交点を捉えていて、新しく面白かったです。ネット動画界のギャラクシー賞があれば、週刊誌突撃は受賞するんだろうな。

  • 「粗品を張り込んで尾行する週刊誌を張り込んで尾行して突撃した」

  • 「カジノで1億勝負する粗品」

さらば青春の光YouTube

テレビ番組並みかそれ以上の企画力をコンスタントに、かつ最速でやっていてただただすごい。

  • 【馬狼】第一回

アメトーク!「古着大好き芸人」

高価な古着は好きだがその価値自体は何もわかっていない千鳥ノブと、本気で古着を愛する芸人たちとのやり取りが面白すぎた。

有吉弘行の脱法TV

初回に引き続き、第2回も最高だった。「テレビで放送できないとされることをテレビでやろうとする」という、テレビでしかできない遊びをしている。初回がギャラクシー賞をとったことについて、有吉の「ギャラクシー賞なんかとっちゃダメな番組でしょ」と言っていて確かに、と思った。
トリビアの泉が好きだった人はこれも好きな気がする。馬鹿馬鹿しいことを大人たちが大真面目に検証する系というか(それってつまり水ダウなのかもですが、脱法TVの方がトリビアの泉に近い気がします。番組の面白さの核が検証内容そのものであって芸人ではないから、なんですかね)。

https://fod.fujitv.co.jp/title/90kp/

特選!超快適バカンス 2024夏 in那須塩原

TBSの若手企画枠として制作されたものらしい。絶対もっと話題になってよかったはず。
(以下ネタバレ)
有吉の夏休み、的なほんわか旅ロケ番組に見せかけて実は楽しい旅を阻害する行動をとる人がどんどん帰らせてしまう「そして誰もいなくなった」的な内容。

脱落を告げられた人の「なんで帰らなきゃいけないんですか!いや確かに自分も悪かったですけど、、、」という、不合理さにツッコミながらも自分の落ち度を認めてしまう様子が新鮮だった。
見終わった後、ふと「○○したら即帰宅」企画の最初の考案者ってすげーなーと思った。おそらくYouTuber発の企画だと思われるが、誰なんだろう。。。著作権的な、ライセンス的な何かでその考案者に収益の一部が分配されていたりしたらいいのに。バラエティ企画のライセンス問題はずっと気になっていて、フォーマットを作った人に適切な報酬が返る仕組みをつくるにはどうすれば良いんでしょうか。

人間研究所

よくある「動物観察バラエティ」の構図を逆転させて、動物が人間たちをを見てやろうぜ、という内容。毎週でも見てみたいなと思った。撮影の難しさはありそうですが、動物たちがスタジオでどんどんめちゃくちゃな行動をとっていくアンコントローラブルっぽさを楽しみたい。

TXQ

(バラエティ系ではないですが)
テレビ東京の大森時生さんをプロデューサーとして制作されたモキュメンタリーホラーシリーズ。
「イシナガキクエを探しています」では、探している人の情報を生放送で募集する形式をとっていて、まさにテレビならではの企画で面白いなーと思った。電話をかけた人には後日スタッフから折り返しの電話があったらしく、作りこまれているなーと。。。
第二弾となる「飯沼一家に謝罪します」は怖くてまだ見れていないのですが、Xに流れてくる評判を見る限り相当面白そう。

TXQのツイッターのフォロワーがすでに2.4万人を超えていて、『飯沼一家に謝罪します』の初回ツイートが2200リポストされてるの、相当スゴイことが起きている。ファン、という言葉の自分なりの定義は「次回作を楽しみにしている人」なのですが、その意味でファンがこれだけいることに驚いた。イシナガキクエもそんな分かりやすいものではなかったはずなのに。

大森時生さん企画の展示「行方不明展」も行きましたが、その盛況ぶりもさることながら、来場者の年齢層と(なんとなく外見から感じとれる)属性の幅がめちゃくちゃ広くて驚いた。ミステリー小説が好きな層などにも刺さっているんだろうなと理解した。

しくじり先生【お笑い研究部-キングオブう大2024】

コントもう大先生からの講評も、それを受けてのネタ発表者のリアクションも全部込みで、大会全体がずっと面白かった。
ダウ90000蓮見がしくじり先生チームにネタを提供し、それがダウ90000のネタより高得点をとってしまう、という事件発生を受けてのさや香新山のコメント
「この枠が最下位じゃないことある???」がまさにすぎる。

オードリーさん、ぜひ会ってほしい人がいるんです。

YouTube向きな番組だと思うし、YouTubeを2012年に始めているのもすごい。
下にテロップ形式で第三者視点のコメントを流し続けるスタイル、やっぱりもの凄い発明だと思う。

  • アナウンサーSP 

    • 衝撃のラスト

  • 高速で「よ」を連呼する2人 

ラランド西田YouTube【ガチのヤフコメ民と話してみたら大喧嘩】

どこの人脈から連れてきたんだ、という感じですが、こういうネット上にしか存在していないと思っていた人のリアルを見れて新鮮だった。面白さを大別すると、粗品の週刊誌突撃と近いか。

テレビ千鳥

  • 2024年3月21日放送 大谷翔平のグッズを一品だけ購入

    • 結局買ったものが面白すぎた記憶

  • 2024年8月15日放送 大悟の算数テスト

    • M-1のバッテリィズのネタを見た時に、この回のことを思い出した。ウエストランド井口があるトークイベントで「みんな、馬鹿が芯食ったこと言うの好きなんすよ!」と言っていて、なるほどなと。

魔改造の夜【第11回「電動マッサージ器 25mドラッグレース」】

電動マッサージ器を改造してマシンを作り、25m走るタイムを競うという企画。M-1でいうアナザーストーリー的な形で作り手の矜持を見せつけられたことで、マシンが走り出す瞬間にはこちらまで緊張してしまうのだが、実際に走っているのはふざけた見た目のマシンであり、目から入ってくる情報と感情のアンバランスさが新しかった。これをNHKがやっているのすごい。

中学生の頃からこの映像を見せればそれだけで理系志望者が増えるんじゃないか、と思えるぐらい教育的にも良くできている気がする。もちろんこの回でなくてもOK。

淳×ジュニア×有吉 40歳-50歳〜10年観察〜

藤井健太郎氏の2016年発売の著書【悪意とこだわりの演出術】にて、「最近のテレビは制作費がどんどん削られているのでスケールの大きなことがやりにくくなった。じゃあ長い時間を使ったコンテンツを作れば、コストを抑えつつスケールが大きく見える番組を作ることができるので、最近はこのやり方にはまっている。【クイズ☆正解は1年後】がまさにそう。」というようなことが書かれていて、それを10年という規模でやってきたのかーとやられた。
藤井さんと3名のコミュニケーションの取り方の違いが見えたのも面白かった。

その他

水曜日のダウンタウン【名探偵津田】
ちゃんとこれがTVer歴代最多視聴数をとっていて安心した。

KILLAH KUTS【麻酔ダイイングメッセージ】
こんな映像見たことない。

トークサバイバー3
キレながら褒める、というお題が好き

探偵ナイトスクープ【入れ歯をカニと信じる娘たち】
カニすぎる

バキ童チャンネルYouTube【視聴者から届いた亡き父親のエ○ゲ、鑑定したら予想外の真相が判明…!?】

BSよしもと【営業-1グランプリ2024 上半期SP】

ナイツ塙YouTube 【本気のネタ会議 】
芸人と放送作家のやり取りがここまでオープンになっているものってそんなに見たことない

100カメ【オードリー東京ドームライブ】
春日の扱われ方

ダウ90000 第6回演劇公演【旅館じゃないんだからさ】
シベリア少女鉄道【君がくれたラブストーリー2024】
舞台【AGASA】芸人回
漫画【ショーハショーテン】

お笑い・バラエティ以外

ドラマ:【アンメット】
映画:【HAPPY END】【悪は存在しない】【哀れなるものたち】
小説等:【列ー中村文則】【ここはすべての夜明けまえー間宮改衣】【ユリイカ10月号:特集=いよわ】
ドキュメンタリー:【Last Days 坂本龍一 最期の日々】【山口一郎 "うつ"からの再出発 ~サカナクション「怪獣」との格闘~】(いずれもNHK)
マダミス:【透きとおる青の証明】【鍵のかかったその先に】
音楽:ジャンルを全部混ぜて無理やり選べばこの10曲

以上です!

今、日本のお笑い・バラエティを伝統芸能化させないためにできることを模索しています。
お読みいただいた皆様の中で、お笑いがめちゃくちゃ好きなエンジニアの方、バラエティコンテンツのグローバル展開に関わられている方などがいらっしゃれば、ぜひ一度お話させてください。

お読みいただきありがとうございました!

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