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私は何のために夢創作を書くのか

 オリキャラ系夢創作を満喫する夢書きこと蛍月です。noteの冒頭に自己紹介を書くことを覚えました。たまに「はらへり系夢書き」とも名乗っています。
 TLで見かけたとあるツイートから色々考えたので、記録を残しておこう、という試みです。

きっかけはとあるフォロワーさんのツイートでした。「何のために夢創作を描くのか」という短いツイートに興味を持ち、私は以下のようにツイートしました。
『夢創作を書く理由 何度も何度も妄想したものを形にすることで実在のものに固定化できる気がするから、かな?あと「こういうのが好きな人におすそ分けしたい」みたいな気持ちも強そう』
 短くまとめるならこうとしか言いようがないのかな? と思います。でも考えてみたいので掘り下げていくスタイル。
 私のツイートは、「形にすることで実在のものに固定化できる気がする」と「おすそ分けしたい」の二つに分かれると思います。

 わかりやすいので後者から話します。
「おすそ分け」というキーワードはSNSの投稿スタンスやサイト掲載基準など、自分の中であらゆる基準になっている気がします。
 基本的に私は好きなものを他人と共有したがる性分です。そして自分の書いたものが好きです。10年前に書いた稚拙な文章であろうが、解釈違いで今は読み返せない文章であろうが、それを否定したくないと思ってしまいます。
 自分が読み返せなくても、その文章を好きだと思ってくれる人が一人でもいるかもしれない。そんな思いを抱いているため、個人サイトやPixivに掲載した古い作品も消せずにいます。サイトの作品に至っては現在大きな改装をしているのですが、ひとつたりとも減らすまいという意志を持っています。たとえ作業中に読み返して渋い顔をしてしまっても。
 実際のところ、好きだと思ってくれる人はいるのです。Pixivに投稿したカップリング作品なんかは友人に頼まれて書いた、いわゆるそのカップリングの民じゃないのに書いたものが多いです。昔の文章も相まってなかなか恥ずかしいです。
 でも、今になってもたまにブックマークがつく。読んだ人がいる。そう思うと消せません。Pixivに投稿された作品が消えたときの寂しさを知っているのもあるかもしれませんが。
 すごいスピードで脱線した気がします。とにかく、私は自分の考えた、大好きな夢主たちの登場する小説を愛しています。そして、その愛を他人とも共有したい、同じようなものが好きな人に喜んでもらいたいと思うのです。

「形にすることで実在のものに固定化できる気がする」の話にいきます。
 なんとなくふわっとした概念だな……と自分でも思いますが、実際にこう感じるのだから仕方ない気もします。
 私の書く夢創作は頭の中にある妄想から始まります。だいたいは何度も何度も同じ展開を妄想しているのですが、その中にもルート分岐のような差異があります。頭の中にある時点だと夢主たちの可能性は膨らんだままで、まだ起きていない未来のようなものなのです。
 それが、小説の形にすることで実在する作品になります。それらは特段『IFです』みたいな表記をしない限り、夢主たちにとって起きた出来事――いわゆる『正史』になるという考えを持っています。
 正史となった出来事があれば、いくら頭の中で違う可能性を妄想してもそれらはIFとなります。IFを考えるのも大好きですが、それでも『正史』は特別です。
 他人に作品として見せることもできるし、自分で読み返して夢主たちの軌跡をたどることもできます。
 そんな『正史』がとても愛おしくて、なにより大切にしたい。そんな風に考えています。

だから、私は夢創作を書きます。一番大切にしたいものを形にしたくて、あわよくばおすそ分けもしたいから。

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