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「かわいそうだな」って思ったらこうなった

私が「かわいそうだな」と思ってしまったせいである。

さんざんそれで大変な目に遭ってきたので日頃から「かわいそうだな」という感情には気をつけていた。そもそも共感力が強いので同情なんかをしやすい性格である。
「かわいそうだな」なんて思ってその人の方の見たりすると、それで「この人は話を聞いてくれるかも」「この人なら困っている私の力になってくれるかも」でその人の思いはこっちに流れ込んでくる。
それが人間相手であれば、相談に乗ったり必要な情報をお知らせしたりができるだろう。しかし、私ん場合は『本人にのってる見えないモノ』が流れ込んでくるのである。

そうなるといつもは寝ないくらいの長い時間眠ってしまう。そこで見る夢は「これって多分私のゆめじゃないですよ」みたいな見たこともない風景、見たこともない人で展開する。自分の夢でもそういうことはあったりするが、どこか根っこは自分の過去にあるような気がしたりするものである。なのでいつもとは別の水槽で泳いでるみたいな感じで、水質も温度もにおいも違和感しかない。

そこで夢の内容であるが、祭りの人の列とかはいいとしよう。困るのは”取り返しのつかない瞬間”な展開を見せられることである。
今回は友人の小さなお子さん二人(幼稚園児くらい)をお祭りに連れてきてて、男の子は祭りを見に行きたくてしょうがなくて私の手を引っ張る。それなのに女の子は「おしっこをしたい」とのことでトイレに行きたいようである。だから私は「ここで待ってるから行っておいで」と男の子の手を離してしまう。男の子は祭りの方に行ってしまう。
女の子はトイレに行くが、そっちはオレンジの光が明るくて人も大勢いるような様子。トイレの前の広場でしばらく待っていたが、少し時間が経つと少し不安になってきた。男の子のことは「トイレが終わるまで待ってた方がよかった」とか思うし、女の子のことは「もうかなり経つけど大丈夫かな」とか思う。しばらくして「ああしまった!」と崩れ落ちる私。

何故かトイレの中の様子が見えて、ぽっとんトイレから引き上げられた女の子。ドロドロになって身体は少しパンパンに膨れている。それなのに助けた周りの人は「まだ息はある」とか言っている(そんなわけないだろう)。タンカでトイレから運び出される女の子。膨れ上がってはいるがなんとか息はしているのを横を通る時に確認。
瞬間にありえないほどの後悔をする。「なんで付いていかなかったんだ!」「なんで長いと思った時に確かめに行かなかったんだ!」「もう今までの笑顔がなくなったらどうするんだ!」「私が代わりになったりできないのか!」「ご家族に合わせる顔がない!」「私は一生償って生きていかないといけない」「この子のために私はこれからなにができるのだ!」・・・(100も1000も、とめどなく出てくる)。
そこで私は目が覚めた。泣いたり吐き気で大変なことになった。

こんな夢をいくつも見せられたら心が壊れてしまう。夢だから女の子はぽっとんトイレに落ちてはいない。それだけは本当によかったと思った。

こうなるとお祓いするしかないのである。こんなの放置していたら生きていけないのである。私は何度かこういう目に遭って、自分で追い出すに至っていた。
私が『私にのってる見えないモノ』へ伝えたいことは「人の身体に勝手に入ってんじぁねえよ!」「ここは私の身体なんでさっさと出ていけ!」「あなた方の話は一切聞けないし、聞く気もない!」「自分のことは自分で向き合わないとどうにもならない!」「私にはなにもできないんで今すぐ出て行ってくれ!」で、それを怒りもそのまま伝える。
それでまた元の人に戻ってもしょうがないので、「そんなジメジメした薄暗いところにいつまで居てもしょうがないだろうよ」と雲の上の穏やかな大仏さんとかがいる場所をイメージして、そういう場に行ってみることをおすすめする(というか強引にイメージした場所に気持ち的に吹っ飛ばす)。
これは全然なにも参考にしていない。お祓いに行ってたらキリがなかった(お金も払わないといけないだろうし)ので、苦し紛れに自分で編み出した方法である。

あと、今までの自分じゃないような気持ちに切り替える。さっきまでの自分とは違う生き方をスタートさせるような、さっきまでと違う世界でこれから生きていくように切り替える。

『私にのってる見えないモノ』を「かわいそうだな」なんて一ミリも思わない。泣き言ばかり言って自分の問題と向き合わないし、群れになって自分と同じような人と居て安心している。ぐずぐずしていれば誰かがなんとかしてくれるなんて思っているあまえん坊タイプである。
そんな人といっしょに居て心地よかったりする人だと、そのまま居座られてしまうのかもしれないが、私はそういうタイプがかなり苦手な人だし、全然興味もないので居座られないのかもしれない。

まあ見えないことなのでだいたいは「そんなものあるわけないよー」とか「気のせいじゃないのー」とか言われるが、私なんかは生きるか死ぬかみたいに切実だったりするのである(なにも書けなくなるし)。

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