まだ同性愛ということをあまり知らなかった時に見たと思う。刑務所内の男をある男が好きになった話の後に、ある男が刑務所の外に出て街を歩く姿だけで「ああ、これは女の人だ」と一発で感じたのでした。
余程の衝撃だったのか今でも映像とストーリーを覚えています。
今作は配信には入ってないしネットのDVDレンタルにもなかったので、なかなか観るのは簡単ではないようです(高知市のツタヤには一店舗だけありました)。
この映画のパンフが私の持っている中ではダントツによくできていた。見開きページの中にポストカードのようなサイズのやわらかい紙が挟み込まれていて、これを開くと一人の文章が書かれている。(PDFでは見やすく組合せています)
この文章を書いているのが(私の知っている人だけあげると)映画評論家の淀川 長治さん、シンガーソングライターの松任谷 由実さん、画家の合田 佐和子さん、漫画家の萩尾 望都さん他、以下の顔ぶれです。
文章はどれも興味深かったので、PDFではなんとか読めるようにしています(閉じてる部分の読みづらいところがあります)。
ここまでのパンフはよほどの熱意がないと作れなかったのでは。クレジットは以下のように表記されていました。
デザイン 浅葉克己/山本昌美
冊子の作りはもちろん、文章を書く人選も画像選びも、全てにおいて作品に対する熱い思いがビシバシ伝わってきます(調べたらデザイン界で有名な方でした)。作った方々に「素晴らしいパンフレットをありがとうございました」と伝えたい。