【SFの世界】念じるだけで操縦できるドローンを開発した中国ベンチャー"EEGSmart"
・BrainMedia第21弾!
(脳科学のビジネス応用可能性をお届けするブレインテックメディア)
今回は、脳波によって念じるだけで操作できるドローンを開発したEEGSmart Technologyをご紹介します。
1. 深セン発スタートアップ
EEGSmart Technology Co, Ltdは2015年3月に設立された中国のシリコンバレーこと深セン発のスタートアップです。AI分析と組み合わせて脳波計測を活用したソリューションを提供しています。現地の大学との協力研究も行っているようです
2. 脳で念じるだけで動かせるドローン
これ、面白いですね。笑笑
EEGSmart社は、ヘッドバンドをつけて脳波を測定することにより、ハンズフリー操作できるドローン「UDrone」を開発しました。要するに、念じれば動くドローンです!凄い面白い!
http://www.eegsmart.com/en/home.html
米国の世界最大のクラウドファンディングサイトであるKickstarterで資金調達を行い、実際に開発を行ったようです。
ドローンの操作方法は簡単。脳波を読み取るヘッドギア「UMind Lite」を装着し、あとは集中するだけ。おそらく集中状態の脳波であるα波等の増減に反応して離陸するものと考えられます。
その後は、頭を左右に傾けて移動、奥歯を噛むことで着陸させます。
「UDrone」は手のひらサイズのコンパクトなドローンで、カメラを搭載しており、写真や動画も撮影可能です。写真撮影はまばたきを2回するか、ピースサインで行うことができるので、本当に、全く手で機械を操作することなくドローンを操縦することができるようです!
実際使いづらいでしょうが、ロマンが広がります...笑。
3. 劇団ひとりがアメトーークでも紹介⁉︎
このEEGSmartは、アメトーークの家電芸人で、劇団ひとりが紹介したことで少し知られているようです。なんでも劇団ひとりは、日本では法律的に飛ばせないので自費で中国に行ってまで脳波で操作するドローンを体験したのだとか。
4. 嘘発見器の開発も!
脳で念じれば動くドローンを開発する前には、「Touch」という簡易デバイスを開発して、興奮度、集中度、リラックス度、ストレス度を解析できる仕組みを作ったのだとか。Touchを活用したアプリケーションの一つが「嘘発見器」であるなど、遊び心満載の企業ですが、技術はしっかりしていそうです。
以上、脳波で動かせるドローンを開発するEEGsmartの紹介でした!脳波でドローンを動かすのは、今はまだ面白がってネタにされるような状況ですが、10年か20年後くらいにはみんな当たり前に使っているようになるかもしれませんね。1960年代くらいのまだ不便なコンピュータがここまで普及したことを考えると、十分ありうる話かもしれません!
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EEGSmartのドローンように、脳波の出力によって外部の機械やコンピュータを動かす仕組みをBMI(ブレインマシンインターフェース)といいますが、BMIの実用化のために莫大な資金を投じているイーロンマスク創業のNeuralinkも面白い企業です!
参考・引用:
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