:1年前の今: 同志を亡くして1年
1年前に同志Y氏を亡くしました。ご自宅を訪問し、奥様にお会いしてきました。
彼は、経営創研というコンサルティング会社を創立した世話人10名のメンバーのひとりでした。
トヨタカンバン方式を経験した数少ないメンバーでした。製造一筋の経歴をもち、一貫してその方面の仕事をしていました。
口は悪いが、こころは優しい人物でした。お目付け役でもありました。
また、みんなで創立したが、会社の存在の意義をだれよりも、理解していたと思います。「会社のしくみが思想だ」との発言は、彼しかできない発想でした。
その象徴的なエピソードでは、会社が危機に陥ったとき、「娘とも相談して資金を確保した」「だれもいなければ、おれが社長をやるよ」との発言でした。火中の栗をあえて拾うこころの持ち主でした。
奥様と話をすると、とにかく、自分たちがつくった会社が好きで、つねにその思いでいきていたそうです。
彼の前になくなったKさんと2人は、会社の良心を象徴する存在でした。
彼は最後は、執筆の分野で目覚ましい実績を上げていましたが、そのことを通じて後継者も育成でき、現在、脈々とつながっています。まことにありがたい存在でした。
彼が存在していたということは、組織とそのしくみの中で今も生きていると感じます。すばらしい。