:1年前の今: 薄く広く、組織のリモート

1年前、ある組織の幹部に、理屈なしにZOOMをつないでみせた。

電話をして、「ZOOMなどリモートが話題になり始めているが、どうしてますか」、と聞いてみた。「今、業者にお願いしてつないでもらおうと考えている」とのことでした。とにかく、知識がない、実態がわからないのでそのように動こうとしているのである。しかし、1年たった今、リモートミーティングはいとも簡単につながることが世の中にわかっている。どんな方にも、「ZOOMできますか」というと99%の方が「できます」と返事がかえってくる。ごく一部の年寄り、そもそも、ITを使っていないか、使いこなせていない方々だけが「そんなものはできない」という。

1年前、業者に委託すると言っていた会社は、今はリモートミーティングが大活躍をしている。まったく、相性がよかったのである。

教訓1.難しく考えずに、やってみる。やる方も、難しく考えずに、やってみることである。教える方も、能書きではなく、やって見せることである。ものづくりのノウハウに三現主義というものがある。これは現場、現物、現実のことである。コミュニケーションと称して、能書きをとうとうと話す頭でっかちなやり方が多々見られる。やはり、即、三現主義でやってみることである。(三現、という言葉が辞書登録されていない・・・・)

教訓2.この組織は、全国100か所の拠点に分かれていて、おのおの多数のメンバーがいる。総勢、5,000名もいるかもしれない。いろいろな職種の方々が、各拠点にいる。みなさんの関心は様々である。その様々な方々に、情報を流すには、様々なテーマが考えられる。ここは階層型の組織ではあるが、フラットに近い組織でもある。意思決定は必要なくて情報共有だけであれば階層の意思決定は関係なくなる。薄く広い関係である。いろいろな職種の方々は、その職種の中ではそれなりに関心が一致している。したがって、特徴的な、尖ったテーマで情報共有しようとするとうまくのってくる。

そんなことで、1年間を振り返ってみると、まったくのIT不得意さんだった方がリモートの活用では大活躍している昨今である。これで時代は変わった。それが1年前からはじまったのであった。

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