EXIT戦略を考えるべき3つの理由②
2.EXIT戦略とは?
EXIT戦略、イグジットという言葉を1度は耳にしたことがある方が多いと思いますが、本コラムでは「EXIT戦略」という言葉の定義について解説いたします。
Exit戦略というのは、元々軍事用語で、ベトナム戦争の際にアメリカ軍が現地から撤退する際に使われていたことが由来だと言われており、軍事的もしくは経済的な損害が続く状況から損失・被害を最小限にして撤退する戦略のことを指します。
これがビジネス用語としても使われるようになり、起業家が興した事業を何らかの手段で他者へ渡すことを指す言葉として使われるようになりました。
中小企業の経営者がExitする方法は、主に2種類あります。
・会社を売却(バイアウト)する
・株式公開(IPO)する
厳密には親族など後継者に社長を継いでもらうことも「起業家が興した事業を何らかの手段で他の人に渡すこと」に該当しますが、株式を譲渡・相続するというプロセスのハードルがあり、一般的にはビジネスの世界では上記2つの方法がExitと呼ばれています。
以前は、経営者が「Exitした」というと、株式公開(IPO)によって多額の資金を手に入れたと受け取られることが多かったと思いますが、最近は創業社長が会社を売却(バイアウト)することによって、Exitするケースも随分と増えております。