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アクティブリカバリーは必要ない? 試合後72時間のデザインを考える。

「練習や試合後にゆっくりとしたジョギングをしたり、試合翌日にジョギングやプールウォークなどの軽強度運動をしたりすることで疲労回復が促進される。」

このように、ただ休息することで回復を目指すのではなくするのではなく、軽強度運動を行うことで回復を促進しようとする手法はアクティブリカバリーと呼ばれます。
サッカーに限らずスポーツをある程度専門的に行ってきた人なら誰しも聞いたことがあり、実践したことがあるかもしれません。
(リカバリーに関しては、先日のイクサポの記事でも触れられています。
なぜ行うか、どうやって行うと良いか、に関してはそちらをご覧ください。)

しかし、冒頭の言葉のようなアクティブリカバリーの効果は、それほど期待できないかもしれません。


■アクティブリカバリーに意味はない?

ここで示した全ての研究結果から考えると、トレーニングの最後や翌日にアクティブリカバリーを行うことによって期待されている効果は、科学的データによって確立されてないと言える。

引用:リカバリーの科学 スポーツパフォーマンス向上のための最新情報
試合一日後の強度の低いトレーニングは、選手の回復プロセスを良くするということが長い間信じられていたが、最近の研究はこれらの原理原則について疑問を呈している。

引用:バルセロナ フィジカルトレーニングメソッド


アクティブリカバリーは、アスリートが疲労状態からの回復をより促進させるためにとるリカバリーの手段の一つです。

しかしそれは、現在、科学的データからは確立されていないようです。

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