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「頼れる大人の声」を語りたい!

 ハーイ!強い・渋い・思慮深いの三拍子揃った、大人みあふれる声が大好きなVtuber、金継けい子です。

 経験重ねている俳優さん・声優さんでも、最近そういう声を聞かなくなってきていて、さびしいので、どういう体からそのイイ声が出てるのか、今回は紹介していきたいと思います。

 「立派な大人になりたい」「父親や兄貴分として慕われたい」「リーダーシップを発揮したい」という人にも、お役立ちするような内容です。若々しさとは全然違う人間らしい魅力、もしよかったら開拓していきましょう!

 スタイリッシュな線の細い顔が似合う人には向かないのでご注意ください。



意見を通すには、アゴを鍛えよ


 人間って歯を嚙み締めるとすごく力が出ます。瞬発的に全身の筋肉パワーがアップしたり、関節の安定感が上がるらしいです。あるいは心理的に安心するから全力を出しやすくなる、とも言われています。
 その時に使われるアゴ周りの筋肉が発達してる=パワーのある声に聞こえる、というのが、けい子ちゃん理論。何をしてなくても圧がある。

ガチると首も太くなるけい子ちゃん

 発声器官の構造から考えても、咬筋(噛み締める筋肉)に力を入れると、口幅が少し広がって、頬筋がポコッとして、口の中がラッパみたいな形になって拡声器的な効果が生まれるのです。
 男性俳優の鈴木亮平さん、女性なら歌手のAdoさんは、声を張ってるときそういう出し方をしていますね。たぶん。エラ張り顔のたくましい声!

 アゴを鍛えるには、食べるときに意識するのも当然アリですが、全身ムキムキになれば自然と育ちます。
 正確には踏ん張るのが大事。筋トレするとき椅子に座らないとか。体が大きいなら肩幅、小柄ならちょっと広めに足を開く癖をつけるとか。背筋を伸ばして胸を張るのをキープするとか。インド映画「RRR」のナートゥみたいな体幹が求められる動きもオススメ。
 腰を痛めたり歯を割ったりしないように、最初はゆっくり力加減を探りながら。
 だからプロテインやステロイドみたいな強化アイテム、ブルブル筋肉を振動させるマシンはあんまり意味がないです。全身でパフォーマンスを発揮するコツさえ掴めれば、体つきが細くてもOK。

 ちなみに、アゴがしっかりしていると年を取ってもカッコいい顔つきでいられます。筋肉が支えてくれるおかげで、カラカラのシワシワになったり脂肪がついても、顔のパーツの位置が崩れづらいのです。
 声もいい感じに渋くなっていきます。老いていくほど、積み重ねてきた内面が表に出てきます。唯一無二の声になります。わびさび~!


リラックスは声に出る


 アゴが筋肉ムキムキになると、普通に声を出してもパワーが強すぎる、っていう状況が発生します。声の音量が小さくてもうるさい雰囲気というか。ちょっとした言葉でも切れ味のよすぎるナイフになるというか。
 これでは…いけませんね?

安全そうな筋肉ムキムキマッチョマンが好き

 普段使いするなら、ムキムキの人は脱力状態をベースにした方が、精神的に安定感のある印象になります。逆に、ガリガリ体型なら堂々と振舞って初めてそうなります。バランスが大事。
 身体の緊張具合は、声帯(のどぼとけ)の上下の位置に反映されやすいです。
 疲れた日にお風呂につかって「あ゛~」と出る声は脱力していて、声帯の位置が下がり切っています。緊張する場面で声がプルプル震えたり、無意識に普段より高い声になっているときは、声帯の位置が上がっています。

 どういう気持ちで緊張しているかによって、一番いい練習方法は変わりますが、音量控えめに母音を意識して喋るのが基本。柔らかくて聞き取りやすい声を目指します。
 全身を使った方が覚えやすい場合は、背筋をのばして中腰でゆったり動き続けるのを長時間やってみましょう。日本舞踊でも太極拳でも社交ダンスでも、何ならポップスでも再生速度0.25倍で歌いながらスローモーションで1時間歩き続けるとか。結構キツイ!

 瞬発力を出せるように鍛えたアゴの筋肉を、口全体をよく使って馴染ませて、疲れずにパフォーマンスを発揮できる持久力を持たせる、ってことです。
 そうすると顔つきにも余裕が出ます。表情も豊かになって、その人らしい魅力がアピールしやすくなるのです。


アルカイック・スマイルの魅力


 おめめパッチリ無表情で口元は微笑む、アルカイック・スマイルという表情があります。古典的微笑とも言うらしいです。代表例はモナリザ。
 黙っているとき、他の人の話を聞いているときに、一番映える落ち着いてて愛情あふれる顔つきを添えると、メインで喋っているときの豊かな表情がもっと魅力的に見えます。聞き上手はお喋り上手。

イマドキ(2024年)のアルカイック・スマイル

 目元の筋肉は発声器官に影響を与えます。けい子ちゃんが実際やってみたところ、目を見開く、まぶたを強調する、というのを意識すると、舌ののど側部分が盛り上がります。あと鼻の穴の中も広がってそう。
 つまり、のどから唇へ向けて声が強くなる構造になって、声質にツヤが出ます。これにアゴの筋力やリラックスが加わると男前なイケメンボイスの要素が加わります。
 女性でも高身長な雰囲気になります。なんか小さくてかわいい声とは全然違うジャンルってことですね。どっちも好き。

 慣れないうちは、カッと瞳を見開く、力を抜く…全力で笑顔を作る、ぼけーっとする…という繰り返し作業で筋トレするのがオススメです。深呼吸を意識しながら。
 表情筋が鍛えられると、スムーズに切り替えられるようになったり、これと決めた表情を自然と維持しやすくなります。そこからが面白いところ。

 今はこういう自分をアピールしたい、とか。今はこういう気分で楽しみたい、とか。
 時間の使い方、周りからの視線を決められる。色んな経験を選んでいけるから、のちのち困ったときに過去のノウハウで何とかできる。そんな魅力たっぷりの「頼れる大人」が味わえるのです。サイコー!大好き!!


終わりに:子どものままの私から


 けい子ちゃんの憧れている「大人」のイメージは、たぶん古いものです。
 田中信夫さん・坂口芳貞さん・麻生美代子さんの声のイメージで書きました。もっと若くても、同じ雰囲気を感じる人もいます。

 憧れた人たちが居なくなって、ポッカリと穴があいて、しょうがないから別のもので埋めて…っていう他にも。
 やっていた方法が分かっていたら、今がベストタイミングなことに集中しながら、練習できるように整えていけば、いつか同じことをやれる瞬間が来ると思うのです。

 けい子ちゃんは子どもだから、まだ憧れた音色は出せません。真似っこ遊びをする毎日です。
 「大人」になることが、何の役に立つかは分かりません。でも、けい子ちゃんは「頼れる大人」の傍にいることが、どれだけ安心できるか知っています。
 たとえ遠く離れていても。少しの時間しか一緒に居られなくても。

 あなたにとって、必要なとき、思い出せるものでありますように。

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