アホがバレるから喋らんといて
「アホがバレるから喋らんといて」
これは子どもの頃の私に母が言った言葉
いつも変な話ばっかりする子どもだった私に
母が何気なく冗談混じりに笑いながら言った言葉
後に母から
「あんたは変な子やったー面白い作り話ばっかりすんねん」
と言われたので、
本当にアホだったんだろうと思う。
でもきっと構われたかったんだと思う。
そして私はあまり人と話すのが得意じゃない人になっていた。
相手の顔色を伺う。
自分の意見を言わない。
大人になって頑張って意見を言おうとしても
人に伝えるという事が分からなくて
言い方やタイミングが変になって笑われたり
そうなると
ますます自分の気持ちを捨てた。
相手に合わせることばっかりになっていた。
馬鹿にされたくない
という気持ちがいつも根底にある事に気付いて
あんな小学校に入るより前の母に言われた言葉の記憶がある事に自分でも驚いた。
人との接し方が分からず
色々な自分の出し方を試しては沢山失敗もした。
だけど不思議なもんで
私は接客業をずっとしている。
まだまだ自分の想いをうまく伝えるのは下手くそで未だに失敗も沢山あるけど、
今までの経験があるから人よりも少しだけ
人の心に寄り添う事が得意だと思う。
親の言葉はなかなか意外にも重たい。
これからはアホがバレる事を恐れずに発言していこうと思う。
人に遠慮ばっかりしないで、
私は〇〇したい。
こうされるのが嬉しい。
こういう事されたら悲しい。
だからやめてほしい。
アホとは本当は関係の無いことだけど
言えなくなっていた想いを言葉にする事もしていきたい。
40代になっても人間未熟だな。