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青春に胸アツる

自分の大好きなパターンがあるということに気がつきました。

まずはオタクについて語ろう。
かねてより自身がオタク気質であるということは認知しています。
昔は「オタク」といえば漫画やアニメやサブカルが大好きで、根暗でコミュ障なのにプライドばかり高いキモい人種のことを指していました。周りからちょっと白い目で見られる存在だったんです。
だから他人から「オタクだよね」と言われることは一線を引かれるような、卑下されたも同然なことだったんですよね。
今ではちょっと詳しい趣味がある人でもオタクを名乗り、イメージがだいぶマイルドになって嬉しいかぎりです。ダイバーシティバンザイ。

コミケの規模がどんどん広がって分母が増加したこともイメージがマイルドになった要因でしょう。
私は高校時代に友人に誘われ初めてコミケに行きました。当時は晴海で行われていて、会場がメッセに変わるかなーという時代。
その時のカルチャーショックを今でも覚えています。
クラスのマイノリティであったオタク達がこんなにいるのか!
人気のサークルはさすが絵が美しいしクオリティが高い!
文系部活ばかりが大規模な文化祭をしている!
BLとは?2次創作とは?声優さんが最早アイドル?
当時からCLAMPさん、よしながふみさん、高河ゆんさんなどは大人気サークルで長蛇の列ができてました。高額な薄い本が飛ぶように売れている中、初心者高校生にはまず買えなかったです。
それでも、自由に好きな事を好きだと表現し共感してもらえる大規模文化祭にものすごいパワーを感じワクワクしたものでした。
(ただの回顧おばさんw)

ただ当時から私はBLは否定はしないが趣味ではないと思っていて。
同性愛者を描いたゲイ漫画を秋里和国さんで知った世代です。
ゲイ漫画(商業用)は、タブーである前提が同性愛に目覚めた戸惑いや純愛に繋がり切ない哀愁のある味わいがあるものが多いので共感できまですが、BL漫画はエロスに特化していてカップリングとかネコタチといったなかなか香ばしいものがセットになっているものが多く、純朴な高校生の私としては如何わしさがどうにも受け付けられず好きじゃないジャンルだなーと思ったものでした。女子がエロ本にうはうはしている感じがどこか「はしたない」と感じて楽しめなかったんだよね。
でもコミケではBLがメイン。オタクたちの中でも私はマイノリティなのかなぁと漠然と思ったまま現在に至る。
結局、少女漫画もファンタジーだしAVもファンタジーだし自由で人それぞれ好きにしたらいいじゃんと今は思ってますが、自分の好みについてちゃんと考えてこなかったなあって。

先日、ネトフリで呪術廻戦のアニメをシーズン1、2、劇場版0を一気見したんですよ。非常にハマりまして、原作を読んだりyoutubeの考察動画なんかも見て、8月16日には渋谷ヒカリエの呪術廻戦展にも行っちゃいました。
最初は有名人気漫画・アニメのいいとこどりをした印象だったんんですが、パクリのままで終わってない奥深さがあって、リスペクトオマージュに昇華されてるというか人気が出たのも頷ける、さすが世界のジャンプだなと思いました。

中でも五条悟と夏油傑の二人の関係性が好きで、もっとバディものが見たかったなーと思ったんですよ。(すぐ袂を分かってしまうけど…)
一人は強くて賢くわかりやすくイケメンで人気者のガキ大将。
もう一人は強くもの静かで聡明で賢いイケメン相棒。
お互いの足りない部分を補いつつ深く信頼し合っている関係。
無二の親友男子、学校、青春。

あ、私このパターンに弱いな、めちゃめちゃ好きだな。
なんかに似てるな、なんだっけ?

・・・
・・・
・・・あ、わかった

「ここはグリーンウッド」の池田光流と手塚忍だ!

ネットの時代ですので詳細は省きますが、男子校の学生寮を舞台にした青春漫画で、何を隠そう池田光流先輩は漫画の上で私の初恋の人です。漫画の登場人物に好きがすぎる感覚を初めて覚えました。

好きがすぎてるBTS/防弾少年団も考えてみればそうです。
ソロでも存在感は強くかっこいい、その上で彼ら7人兄弟の関係性が大好きです。奇跡の7人です。

ドラマ「MIU404」の伊吹(綾野剛)と志摩(星野源)も好きだったな。

そうか、私はこのパターンが好きなんだ。
色恋じゃなくて、自分がどうこうしたいわけでも独占したいわけでもなくて、ただ彼らがお互いを信頼し合っていている関係をもっと見たい、ずっと見ていたい。
これが私にとっての萌えなんだ。

女子同士を見てこうはならない。女子は自分サイドの話であって、女子の関係性は変容することが分かっているから。深く信頼し合う関係性を見るには距離が近すぎるのかな。

しかして好きという感情が湧き上がる胸アツが、私の人生を豊かに幸せにしてくれてることは間違いない。

ありがとう、ありがとう世界、なのだ。



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