20240915:罪悪感
罪悪感って、「罪」そのものではなく「その人物が罪だと思っていること」に紐付いているのが興味深いと思います。
というのを「罪悪感3部作」を終えてから考えていました。
罪悪感3部作というのは韓国のインディーデベロッパーSOMIさんが発表した3作のゲーム、「Replica」「Legal Dungeon」「The Wake(The Wake: Mourning Father, Mourning Mother)」のことです。ちなみにプレイしてわかりましたが、この3作品に特に繋がりはないので、気になったものだけプレイしても大丈夫そう。
同じ制作者による作品「未解決事件は終わらせないといけないから」をプレイするにあたって、先にプレイしてみたんですが、3作品ともなかなかクセが強い作品でおもしろかったです。この辺のレビュー・感想は別途書くかもしれないのでネタバレなしでざっと所感を。
Replicaは他人のスマホを弄ってその中身のデータを漁るゲーム、Legal Dungeonは警察官として事件の意見書を提出する(つまりその人を起訴するかしないかの意見を出すことになる)ゲーム、The Wakeは暗号化された父親の日記を解き明かして読むゲーム……、と他人の人生に触れる作りになっています。
大きな犯罪を犯すわけではないし、それぞれやむを得ない事情があって(Legal Dungeonに関しては仕事ですね)他人の人生に触れるわけですが……、この行為、ゲームだとわかっていてもなんだかじっとりと嫌な気持ちになってくるんですよね。
それこそが「罪悪感」というものだと思うんですが、こうも的確に人の罪悪感を刺戟してくる作りになっているのはなかなかおもしろいなと思いました。
ちなみに、3部作をクリアしたので早速「未解決事件は終わらせないといけないから」をプレイしようと思っていたのですが、なにをどう間違えたのか、今は「Potion Craft」をプレイしています。
やろうと思っていたゲームから寄り道をしている最中に感じるこのじっとりした気持ち……、別に私がなんのゲームをしていても「罪」ではないのに、罪悪感があるというのはやはり興味深いですね。
こういうヤツにポーションを作っているときも罪悪感を覚えます。