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ブレイクダウンした小さな強みを重ね合わて、自分なりの勝てる強みをつくるコツ。

「私の強みってなんだと思います?」

ぼくが受けた歴代質問ランキングで1,2を争う内容。
「強みを活かす」「強みを伸ばす」ことはみんな頭ではわかってます。ところが、いざ自分の強みは?となるとシンプルに言語化できなくないですか?

人に聞いてくる時点で、強みが定まってないということ。なぜなら自覚してなくて強いことなんてまずないですよね。顕在化していなければむずかしいんじゃないでしょうか。

自分自身もそんなことに思い悩みながら、現在進行形でやってる強みのつくりかたを紹介します。

1.強みの意味

強みというからには、自分が所属する組織で一番でなければ意味がないと思います。

設計事務所で働いている人に強みを聞いて「建物の設計です」と答えるようなもの。笑い話のようでいて、実はこのパターン、結構あるんです。

ビジネスで使う強みは相対的な競争優位性。組織に所属する人たちと比較して一番勝てることを探すor創る必要があります。

2.抽象度の高すぎる強み

もうひとつ、これは実話。

ぼく:強みはなんですか?
相手:コミュニケーション力です
ぼく:そうですか、コミュニケーション力はぼくにも勝てますか
相手:え、、勝てないでしょうね。。

言うまでもありませんが、「ぼくの方がすごいんだぞ」とか「強みとして断固認めない!」という趣旨ではありません。目の前の人にも勝てないようなものでは、組織にはいってから苦戦するのは目に見えてるからです。

ちなみに、ぼくは「コミュニケーション力」って思考停止ワードだと思ってます。

これまで1000人単位の採用面接してて、聞いた強みNo.1は断トツ「コミュニケーション力」。これ言っときゃ間違い無いと思ってるのか、まわりとの比較という視点が抜け落ちているのか、謎ですが。。

自分の強みを認識する、もしくは、あらたにつくっていくための第一歩は強みの抽象度をさげて、具体的にブレイクダウンしていくことです。

3.強みのブレイクダウン

「コミュニケーション力」では抽象度が高すぎるので、想像の限りで分解を試みます。

たとえば、「話す力」「聞く力」「表現する力」「理解する力」の4つに。

正解はないですけど、自分なりの考えでいいと思います。少なくてもコミュニケーション力って言い切っちゃってる人に比べれば思考してるんで。

さぁ、1ブレイク目で勝負できるか?

ぼく:強みはなんですか?
相手:話す力です
ぼく:そうですか、話す力はぼくにも勝てますか
相手:うーん、勝てないかもしれません。。

「話す力」で勝てなかったので、さらに右にもう1ブレイク

たとえば、
「1対1で話す力」と「大勢で話す力」にわけてみます。

分け方は、漏れなくダブりなく的なものであればなんでもよいです。

さぁ、2ブレイク目で勝負できるか?

ぼく:強みはなんですか?
相手:1対1で話す力です
ぼく:そうですか、1対1で話す力はぼくにも勝てますか
相手:そうですね、、人によっては勝てるかもしれません。。

惜しいところまできています。
1対1で話すをさらにブレイクすれば勝機ありか。

4.公認の強みを見つける

そこで、さらにもう1ブレイク
子どもと1対1、おとなと1対1、高齢者と1対1、、

ここで、あくまでぼくとの比較の限りだと、ぼくは高齢者と1対1は経験上も少ないのでそんなに強くありません。

逆に、おじいちゃん子だった、とか声が大きくてはっきり話せるなど特性があれば、ここが強みとして勝てるところです。

ぼく:強みはなんですか?
相手:高齢者と1対1で話す力です
ぼく:そうですか、高齢者と1対1で話す力はぼくにも勝てますか
相手:はい、高齢者に接する機会も多く、勝つ自信があります

こんな簡単にはいかないかもしれませんが、ブレイクダウンしていくイメージとして参考までに。

要は、自他ともに強みとして公認できるかがポイントです。

ひとたび公認されたら、ひたすら集中的に鍛え上げて伸ばして小さな強みを大きな強みにしていきましょう。

世の中、非公認の強みが多すぎます。聞こえの良いことばに惑わされることなく、最初はディテールすぎてもいいので、自分が絶対勝てるゾーンまでブレイクダウンすると必ず見つかると思います。

5.小さな強みの重ね合わせ

強みをブレイクダウンしていくと、当然、強みは小さくなっていきますので、一番になったところで、そんなの滅多に使わない、そんな強みじゃ勝負できないなど、壁にぶちあたります。

そうなったら、他ジャンルで同じような小さな強みを複数見つけましょう。「企画力」「分析力」「営業力」などなど、思考停止ワードは山ほどあるので、同じようにブレイクダウンできます。

複数ジャンルの小さな強みを重ね合わせていくことで、確実に自分オリジナルの強みに育っていきます。

小さな強みまでブレイクダウンしてよいことのもうひとつは、具体的なエピソードが語れるということです。

コミュニケーション力、話す力レベルだと、強みの確認をしようと聞いてもバクっとして一般論で終わりがち。

ただし、高齢者と1対1で話す力までいけば、確実に具体的なエピソードを語れます。聞く側も、その人がおじいちゃん、おばあちゃんと話しているシーンが想像しやすいのではないでしょうか?

強みは相対的なもの。他者から認定されなければ意味がありません。そのための第一歩は、相手と、自分が強みを活用しているシーンを共有し、共感してもらえること

ブレイクダウンされた小さな強みは、話をはずませるきっかけにもなると思ってます。

6.自分らしい強みのつくりかた

自らの成長に合わせて、強みを伸ばしていきたいものです。伸ばし方のコツでおすすめは、ブレイクダウンと逆行していくこと。

高齢者と1対1で話す力、が強みだとしたら、大人だろうか子どもだろうが、1対1では誰にも負けない話す力を身につけていきます。

さらに、他ジャンルの小さな強みも、同時にブレイクダウンと逆行し、同時に重ね合わせていければ、自分らしい強みが、日々、伸びていきます。

成長にあわせて、伸ばす強みの順番を決めていくことも重要です。

ぼくの場合は、「コミュニケーション力」のジャンルでいくと、最初は「理解する力」を徹底的に鍛えました。もちろん、さらにブレイクダウンしていきました。その次に「聞く力」、次が「話す力」、最後が「表現する力」みたいな感じです。

自分の仕事の特性や、その時々の組織で求められるスキルとも関係してくるかと思うので、凝り固まらず、柔軟に伸ばす強みは決めていけばいいかなと思います。

必要なのは、強みは本来備わってるもの、と捉えるより、自分でつくりだしていくもの、と捉えた方が可能性や発展性があって楽しいな、と個人的には思って、今日も、強みを伸ばせるよう励んでます。



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