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これからのまちづくりに求められる人材像(2021イツノマVISION DIALOGUE)

2021年のイツノマ、初日の全員ミーティングはオンラインで。まちづくりスタートアップとして2年目の正念場。

まずは僕から全員に、この一年、都農町で仕事をしてみた実感から、「これからのまちづくりで求められる人材像」を共有、そのために何を学んでいくべきかを話し合いました。

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1. 課題を自分ごとで考える

同じ都農町のまちづくりでも、東京からお手伝いしてた1年半と、移住してからの1年間では、想像以上に濃度が違いました。

東京で仕事をしている時も自分ごとのつもりではやってましたが、単純に、「知り合いがいる」「困ってる人が身近にいる」かどうかが大きな違い。

自分ごとで考えるために、僕らが学び合っていくべきプロセスを2つ。

①課題当事者と直接話す

一次情報が大事、とはよく話してますが、課題を持った人から直接、何が難しいか、何に困ってるかを生に聞くのが「自分ごと化」の最短の道。

この一年、実現した企画を振り返ると、きっかけは生産者の方々や、飲食店、中学校の先生たち、高齢者の皆さん、役場の人たちから生々しく聞いた課題でした。

町の人と会って話すことの大切さは言うまでもありませんが、単に飲み食いしているだけでは関係はできても、改善はできません。どうやって課題を引き出せるか、聞き出す力のスキルアップが必須。

②解決策のアイデアを出す

大企業や大きな町と違って、課題認識して評論していても誰も動かず、何もはじまりません。

「何も起こらないから何も起こらず、そして何も起こらない」
「何かが起こるから何かが起こり、そこからまた何かが起こる」
   byヤン・ゲール

アイデアはA級じゃなくていい、B級でもC級でも良いので、とにかく恥をしのんで出してみる。アイデアがへぼくても、出さないよりはマシ。

出し尽くしたら、どれか一つは、周りの人が拾ってくれて高めてくれるかもしれないので。

2. 町の人たちを巻き込む

自分ごと」として考えたら、今度は、町の人に「自分ごと」として関わってもらうことが次のステップです。

一人、一社でできることは、ほぼありません。予算を伴う場合はなおさら。地域活性化のために、先人たちがやり尽くしていることもあり、ぽっと出の僕らにできることなんてない、と言う自覚がまずもって必要。

③共感ポイントを見つける

言葉で言うのは簡単ですし、これがわかれば誰も苦労しないんですが、、

一番いいのは、目指す方向性にいいな、と思ってもらえることだったり、それが実現したら良くなるね!ってワクワクしてもらえることなんでしょうが、一朝一夕には行かないので、しばしの研鑽は必要。

まずは、言いやすい、イジりやすいとか人柄的な共感でOK、何か危なっかしいけど真面目に一生懸命やってるし、手伝ってやるか!が現実的なスタートかな、と。

④広角に発信し続ける

巻き込む手段としては「発信」が不可欠です。

発信と一言で言ってもやり方は様々。戸別訪問して説き伏せていくのも発信だし、チラシをする、説明会でプレゼンする、SNSで投稿する、などなど。

ポイントは2つで、1つは範囲の広さ=広角。もう1つは継続

何回も、手を替え品を替え、発信し続けないと届けたい相手に届きません。

3. アクションを起こせる人

課題を自分ごとで考えることができて、町の人たちを巻き込めたら、あとはやるだけ

巻き込めても、いざという時に、誰がやるのか不明瞭だったり、誰もリスク取りたがらずたらい回しになったりは良くあること。結局、やる人がいないからお流れ、ではもったいない!

いつでも自分がやる、と言うスタンスで最初の企画から考えましょう!もちろん、理想は地元の人、特に若い人が主体で立ち上がることですが、小さなコミュニティでは急激に新しい動きは取りにくいもの。

だからこそ、僕らヨソ者が、KYかもしれないけどやっちゃう。その時はあれこれ言われるかもしれないけど、何もやらないよりはマシ。

⑤全体像を仮組み把握する

仮組み把握というのは、たとえ自分が専門分野外や経験がなくてわからないことでも、一旦仮でシミュレーションしとくということ。

これやったら、誰が喜ぶか、不満を持つ人は出てくるか。誰かに迷惑や負担がかかるか、費用対効果はどうか。過去に似たようなことはやってるか、その時どうだったか、などなど。あれこれ想像を膨らませます。

⑥とにかく、やってみる

ともすると、⑤のシミュレーションに時間をかけすぎてしまい、たどり着くのはリスクしかないので、様子を見ようとか先送りになりがち。

ある程度のところ(この見極めが難しいんですが)で、えい!と動くことが大事。最終的には、やるか、やらないかに尽きます。

前面に出しすぎると、思いつき、権力を盾にとか、思考停止のアクションが乱発されて不幸な結果になりがちなのでバランス難しいですが、、

4. VISION DIALOGUE 2021

以上、少し暑苦しい話を僕の方からしたあとで、イツノマ恒例、3ヶ月ごとに自分と会社のビジョンを話してみんなで対話する「VISION DIALOGUE

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VISION DIALOGUEシートに、年末年始を使って、自分と会社のことを考えてきた内容を全員で共有。1人5分、思いの丈を話して、本人指名の人が質問やフィードバックをしていきます。

全員で2時間近く対話したあとは、僕と本人が1 on 11時間

創業して3回目のVISION DIALOGUE、年末年始で気持ちも新たに考えてきたからか、入社して都農町に慣れてきたからか、少しずつ手応えが出てきたからか、理由はいろいろでしょうが、結論、みんなとても良かったし、話を聞いてて楽しかった!

町のことや人のことなどリアルな体験に基づいていたから、嘘くさくなく、机上感もなく、書いたり話した内容が、自然と自分の言葉になってたからなんでしょう。

現実的には楽しい話ばかりではありません。新婚早々移住したり、やりたいことと能力のバランスが合わなかったり、一人ひとりの悩みは尽きませんでした。

でも、20代で1万人の町に飛び込んできた勇気と行動力は必ず財産になるものと信じ、それぞれの判断や選択を尊重できる会社を一緒につくっていきたいと思います。

全員の今年の活躍が楽しみでなりません。もちろん自分の成長にも期待を。

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