ウェディングプランナー～その仕事の魅力と挫折と中毒性について

2024年11月2日 01:51

定年退職するまで総合ブライダル企業の一員として、大阪のディベロッパー施設をテナントとして借り受け運営するプロジェクト責任者をしていた拙者。

定年退職した現在は、テナント側からディベロッパー側へ立場が変わり、同施設そのもののハード＆ソフト全てに関する責任者をしている。

そんななか、立場がどのように変われどもいつも感じることが、ウェディングプランナーという仕事のやり甲斐と大変さ。

この場合、業界用語でいうと、新規来館されるカップルに対し自施設の素晴らしさと夢を語り成約に向けて動くのがマーケティング担当者、通称マーケ。
そのマーケが獲得したカップルに対し挙式当日まで色々な打合せをしながらプランニング＆プロデュースしていくのがゲスト。この2つの担当を分業する会社もあれば、1人2役でする会社もある。

マーケとゲストそれぞれの大変さは勿論あるのだが、拙者の施設はマーケとゲストを1人のプランナーがこなすから大変だ。
といっても分業しているところと1人がこなすところの比率は業界的に半々といったところ。

月間～年間成約数、成約率や初期見積もりからのアップ数字など諸々ノルマの大変さ、B2C（企業対個人）でそれも人生一度の晴れの日を新郎新婦と一緒に組み立てる大変さ、業界的にだいぶん改善されてきたとはいえ、慢性的な長時間労働の大変さetc　そして、ウェディング＝きれいな可愛いドレス、煌びやかな結婚式のお手伝いという上辺だけに憧れて入社した新人は、その余りの夢と現実の乖離に絶望し業界的にも離職率が高い。

しかしながら、酸いも甘いも知った中堅プランナーが、一旦はハードワークに疲れ果て退き転職して一般事務などに就くも、その余りに刺激なき平凡な毎日に退屈し、職場や立場をかえウェディングプランナーに復帰する例も珍しくない。ということは結局のところ、とどのつまり個人差はあるが「とっても大変だけど、とってもやり甲斐がある」ということなんだと思う。

あと、拙者が現場の責任者時代は率先して新規接客に登板し周りの仲間に背中を見せてきたが、何組も新規成約を連続して頂けたかと思うと、即決出来ず後日他決の連絡をもらうこともある訳で、そんな時もこんな時も多々あり過ぎたなかで自ら悟ったフレーズが...

『ただただ或るがままに、人生たまたまタマタマの繰り返しｖ』ということ、調子良きときは奢らず、悪いときでも不貞腐れず落ち込まず、ただただ淡々粛々と今目の前にある案件を一生懸命こなしていくのみｖｖ

このフレーズを調子良きチーム員に伝えると、彼女たちから天狗になる気持ちがなくなり、逆にスランプのスタッフには「原因を探り修正することも大事やけど、アナタほどのプランナーなら、最近の結果はタマタマやし笑顔笑顔笑顔で1組ずつ一期一会の気持ちで感謝して話していこう。」っと伝えていた。ちなみに、拙者の定年退職記念パーティーのとき初めて聞いたが、同僚や仲間としてはその言葉がとっても有り難くウレシかったらしいｐｐ

定年退職してからもうすぐ2年、今は立場がディベロッパー側に移ったので新規接客に出ることは無いが、テナントの今春入社した新人女性プランナー2名が順調に成約を重ねているのを見るにつけ、タマにはまた来館されたカップルを真剣に話したり笑いばなしを混ぜ込んで『ザッツ・キービーワールド』にいざないつつ、即日お申込成約を頂くため、このお2人にはどのようなポイントが刺さるのか？キーマンはどの方か？などアノ手コノ手を脳ミソ全回転で考えつつ、笑顔笑顔笑顔で接客したいもんであるｐｐ

兎にも角にも、ウェディングプランナーとは、カップルから個人の大金を頂き、夢を語りお2人の深層心理にまで入り込み、ご納得頂いたうえで少なくとも数か月、長い時は数年間の準備期間を費やし、結婚式当日を満足と感動の坩堝で終え、それを延々と終わりなく続けていく職業。このように文字で書いても大変ヱゲツないワーキンであるが、リアルな世界ではもっと大変;;;ｐｐｐ

真面目な話し、非常に疲弊する職業ではあるが、既に在る物品を販売する人ではなく、自らのセールスポイントを駆使しながら相手の信用を勝ち取り、自身が心底ガンバればお客様の笑顔や感謝の言葉を頂戴し気持ち的に大満足を得られ、そのうえ自信というオマケも付くｐ　そして、もちろんガンバれば自身が満足を得られる物質的リターンも色々多々あるため本当に中毒性の高い職種でもあるｖｖ