サウジカップ 結果&考察 その1
土曜日の深夜にサウジアラビアのリアドにあるキングアブドゥルアズィーズ競馬場でサウジカップDAYが行われました。
ここではその結果と結果から見えてきたものを書きたいと思います。
行われたレースは全部で8つ
今回はその中からアラブのレースを除く7Rに関して書きたいと思います。
ではまず最初に個別のレースについて見てみましょう。
1R
モハメド ユースフ ナギモーターズ カップ
まずは1~3着馬です。
芝の2100mで行われ、勝ちタイムが2:11.41で、秒にすると131.41秒。
詳細なハロンタイムの掲示がありませんでしたのでS3FもL3Fも1000m通過もわかりません。
ちなみに勝ちタイムから見ると平均の1ハロンのタイムは12.5秒ですね。
そして、芝のG1で2100mで施工されるレースが少なくて・・・
ただ、その中でいくつかのレースはあるので比較してみましょうか。
フランス
・ディアヌ賞 シャンティ競馬場
・ガネー賞 ロンシャン競馬場
・ジョッケクルブ賞 シャンティ競馬場
アイルランド
・ゴールドカップ
以上の4Rがパート1国で行われている2100mのG1レースです。
今回のキングアブドゥルアズィーズ競馬場は良馬場で行われたので良馬場のタイムに絞ってみてみてみましょう。
ディアヌ賞
過去10年で良馬場は4度
2:03.77~2:05.97
ジョッケクルブ賞
過去10年で良馬場は2度
2:02.90、2:05.58
ガネー賞
過去10年で良馬場は5度
2:07.29~2:11.80
愛ゴールドカップ
過去10年で堅良は4度
2:13.57~2:14.58
過去10年で良馬場は3度
2:13.37~2:15.60
そして、今年のナギモーターズカップの勝ちタイムが2:11.41でした。
もちろん単純比較はできませんが、フランスよりは時間がかかり、アイルランドよりは時計が速い結果ですね。
どんな種類の芝を使ってるんでしょうね。
コースは見る限りほぼ平坦コースに見えましたし、タイムからすると、株型の洋芝系だとは推測できるのですが・・・。
では、今年の全着順の父と母父の系統を見てみましょう。
上位2頭がノーザンダンサー系のダンジグ系ですね。
母父はミスプロ系のマキャベリアンと、サンデーサイレンス系のスペシャルウィークです。
3着馬は父がナスルーラ系、母父がストームキャット系のバーンスタイン。
父のイコールストライプスはアルゼンチンの上位種牡馬でスピードが豊富。
ではほかの芝レースも見てみましょう。
2R
1351カップ(スプリント)
まずは1~3着馬です。
芝1351mで行われ、勝ちタイムは1:19.63
詳細なハロンタイムの掲示がありませんでしたのでS3FもL3Fも1000m通過もわかりません。
距離も1351mと他の国ではない距離なので時計比較もできません。
血統で見ると3頭共にダンジグの血を持っています。
全着順の父と母父の系統も見てみましょうか。
こうやってみてみると、ダンジグと同じノーザンダンサー系のスピード型種牡馬であるストームキャットけいにとっては厳しい結果になっています。
芝に関してはアメリカ型よりも欧州型の方があっているのでしょうか?
また、ストームキャットxヘイローも12着、父キングマンボも13着、ストームキャットxキングマンボも9着と日本でも馴染みの血統構成の馬が結果を出せていないのも気になります。
3R
ロンジン ターフ ハンディキャップ
まずは1~3着馬です。
こちらもはっきりした傾向になっていますね。
フランケル産駒が1.2着、ブランドフォード系が3着。
特にフランケルは父サドラーズウェルズですが母父にダンジグ系をもっており、サドラー系の中ではスピード型の種牡馬であると言っていいと思います。
と、いった感じで欧州型が上位になっていますね。
こちらのレースはハンディキャップレースでもあり、タイムはあまり参考にはならないかもしれませんね。
そもそも、このレースは重賞に格上げになったとしてもG1にはならない気がします。
全着順の父と母父の系統も見てみましょうか。
ストームキャット系やキンボマンボ系を持つ馬には厳しい結果となていますね。
将来的に馬券が買えるならばそのときはサドラーとダンジグを保有している馬を軸に考えるといいかもしれませんね。
このコースに向きそうな特徴としては・・・
・コースの起伏はほとんど見られなかったのでパワーよりもスピード型。
・日本よりはパワーも必要。
・差し馬でも届く。
・アメリカ型より欧州型。
・欧州型の中でもパワー馬では厳しい。
・ダンジグ保有。
と、いったところでしょうか。
今回は以上になります。
次回はダートのレースを見ていきたいと思います。