青森の馬産について 続編 その5
よろしければ前回までの記事を読んだ上で読んでください。
話を少しセリに戻しましょう。
さて、ところでセリのネット配信はいつから始まったのでしょうか?
皆さんはどのセールでいつから始まったかご存知ですか?
気になって少し調べてみたのですが・・・
正解は・・・
・セレクトセール<1999年>
セール開始2年目の話です。
youtubeのJBIS-Search×ふるさと案内所チャンネル解説が2010年でしたのでおそらくセレクトセールがライブ配信の始まりなのかな?と思います。
なんと20年の歴史があるんです!
今では当たり前となっているネットでのライブ中継ですがまだ今と違ってそこまでネットが当たり前という時代でもなければスマホがあるわけでもなかった時にネットに目を付けたあたりに先を見る力がすごかったんだと感じます。
翌年にはグリーンチャンネルでのライブ中継が開始されているのですがグリーンチャンネルよりもインターネットの方が早かったというのは意外ですね。
日本の競走馬市場を変えたと言われるセレクトセール。
今や、1歳市場は1日で100億円、当歳市場でも80億円という売上を誇りますが、それはただ良血馬が出てるから、数多くのG1馬が輩出されてるから・・・ではなくこういった「先を見る目」があってこそだと思います。
そして、今ではyoutubeでは海外の傾けの英語表記のサブチャンネルも用意されており、そちらだけでも海外の方を含め1000人以上の方がご覧になられています。
さて、では話を八戸に戻しましょう。
JBISで調べてみると八戸セールの記録の一番古いものは1997年でした。
当歳から3歳までのセールがあったようですね。(当時の表記)
今で言うと当歳~2歳馬のセールですね。
その後1年に2度セールが行われたり、当歳と1歳セールになったりする時代を経て今の形の1歳馬のみになっていきます。
ではこの時代から今までのセールで八戸とそれ以外のいくつかのセールを比較してみましょう。
対象セールは比較的価格帯が似ているセールにしました。
対象は旧2歳馬(2002年以降1歳表記)のセールです。
・サマーセール(旧北海道8月市場)
・オータムセール(旧北海道10月市場)
・九州1歳市場(旧熊本市場)
では今回は年次別に見てみましょう。
落札率や平均価格で見ると一番近いのはオータムセールとなりますね。
ただし、上場頭数で見ると約10倍となっています。
もちろん青森と日高の生産者数や生産数も違いますが、それでも青森の近年の上場頭数30頭あまりというのはさみしいの一言です。
なぜここまで上場頭数が少ないのか・・・
いや、少なくなってしまったのか・・・
それを次回では項目別に具体的に見ていきたいと思います。
>次回予告<
青森の馬産について 続編 その6