ヴィクトリアマイル回顧
まずは今年の出走馬をどうぞ
印は先週放送時です・・・
Σ(゚д゚lll)!!
こちらが証拠
では回顧に入りましょう
まずは過去10年のラップタイムとそのグラフです
基本的に11秒台が連発するラップタイムになりやすいのが東京マイルの特徴なのですがこのレースも同様の傾向ですね。
東京マイルのレコードタイムは一昨年このレースでノームコアが叩き出した1:30.5
昨年のこのレースでアーモンドアイが出した1:30.6と続きます
求められる能力は絶対的なスピードと瞬発力
今年の馬場は昨年や一昨年ほどの高速馬場ではなくパワーも必要な状況が続いていました
ただし、今週AコースからBコースへと使用コースが変わり荒れていた場所がほぼカバーされた状態で行われました
そのため先週までと比較するとパワーの必要度は下がりスピードの必要性が増す状態でした
とはいえ、最内は多少荒れたところも残っているのでそこを通る馬にとっては多少力も必要だったかもしれません
そして今年は絶対的な存在であるグランアレグリアがいたこと差し馬が多かったメンバー構成でした
ではまず今回の結果を見てみましょう
1着グランアレグリア
父 ディープインパクト (サンデーサイレンス系)
母 タピッツフライ
母父 Tapit (A.Pインディ系)
兄弟馬 ブルトガング
2着ランブリングアレー
父 ディープインパクト (サンデーサイレンス系)
母 ブルーミングアレー
母父 シンボリクリスエス (ロベルト系)
兄弟馬 スヴァルナ など
3着マジックキャッスル
父 ディープインパクト (サンデーサイレンス系)
母 ソーマジック
母父 シンボリクリスエス (ロベルト系)
兄弟馬 ソーグリッタリング など
ここから見える傾向は・・・
・上位3頭すべてディープインパクト産駒
・2.3着はともに母父がシンボリクリスエス
・3頭すべて差し馬
・3頭とも前走重賞連対馬
ちなみにディープインパクト産駒はこのレース10頭出走
その母父を見てみるとシンボリクリスエスとTapit以外では
ルアーブル(ブラッシンググルーム系)
ディンヒルダンサー(ND系ダンジグ)
アンブライドルズソング(MP系ファピアノ)
ノットフォーセール(カロ系)
アグネスデジタル(MP系クラフティプロスペクター)
ロックポートハーバー(MP系ファピアノ)
ディストーテッドヒューマー(MP系フォーティナイナー)
となっていました
母父ミスプロ系がすべて惨敗でロベルト系が来ているのは偶然には思えませんね
では次にラップタイムを見てみましょう
スタート3Fは34.3、4Fは46.0
1000m通過は57.6
ラスト3Fは33.4、4Fは45.0
2F目と7F目に10秒台
前後半を比較してみると3Fで0.9秒、4Fで1.0秒後半が速い後傾ラップとなっていました
ペース判定はJRA-VANによるとスローペース
では実際にレース展開を見てみると
15リアアメリアが出遅れ
9テルツェットもスタート後加速がつかず後方
10レッドベルディエスも同様に後方
先手を取ったのは17スマイルカナ番手に3クリスティ、外から18レシステンシア、中にイベリス、ディアンドルという先団争い
その後ろに2シゲルピンクダイヤ、12サウンドキアラ、中にマルターズディオサ、内にマジックキャッスル
その外に6グランアレグリア、その後ろに5デゼル、ランブリングアレー
その後ろに13プールヴィル、11ダノンファンタジー、9テルツェット、アフランシール、さらに後ろに16リアアメリア、10レッドベルディエスで600mを通過する
4コーナーでもグランアレグリアは中団のまま
直線入口での各馬の位置取りはこちら
勝ったグランアレグリアは中団後方の外目
2着のランブリングアレーはその内側、マジックキャッスルはその前という位置取り
残り2F先頭で粘るスマイルカナ、そこにシゲルピンクダイヤ、レシステンシア
その後ろにマジックキャッスルが上がってくる
グランアレグリアはまだ中団外目
ただ、ここで痛かったのはランブリングアレー
前方に進路をなくし、外にはグランアレグリア
仕方なくグランアレグリアを先に行かせそのグランの後ろへと進路を求める展開にせざるをえないロス
結果仕掛けが遅れてしまう
ラスト1Fを切ったところでの位置取りはこちら
先頭はレシステンシア
馬場の真ん中からグランアレグリア
その内からマジックキャッスル
グランの後ろから走ってくるのがランブリングアレー
そこからグランアレグリアが鋭伸
マジックキャッスルの外からランブリングアレーが伸びて2着
マジックキャッスルが3着
確かにランブリングアレーは勝負どころで痛いロスはあったがスムーズでも勝ったグランアレグリアには届いてなかったでしょう
着差は縮まっていたかもしれませんが・・・
勝ったグランアレグリアは強いの一言
道中も焦る様子もなく騎乗していたルメールはこの馬の能力を一番わかっていると思いますし、よほどのことがなければ負けることはないという騎乗だったように感じます
この後は中2週で安田記念に向かうそうです。
その頃には東京はBコースからCコースへと変わり、馬場の悪いところが完全にカバーされます
ただし、グランアレグリアは過去間隔をあけて使われてきた馬
過去に1度だけ間隔を詰めて浸かったことがあるのですがそのレースでは4番手で入線(その後降着で5着)
確かに、3歳の時のものですがマイル以下のレースで馬券内を唯一外したのはこのレース
成長し体も強くなり大きなマイナスはないとおっしゃられる方もいるかもしれません
しかし・・・昨年アーモンドアイが負けたのもこのレースでしかも臨戦過程も今回のグランアレグリアと同じようにヴィクトリアマイルからの中2週
しかもグランアレグリアは大阪杯も使っており春3戦目で中2週の厩舎での調整
どこまでお釣りが残っている状態なのでしょうね
メンバーもサリオス、インディチャンプ、ケイデンスコール、ダノンキングリーなど力のある馬もいます
惨敗するとは思えませんが足元を掬われる可能性は十分あると思います
2着ランブリングアレー
ロスがなくても2着が精一杯だったと思う
ただし、確実に力はつけておりマイルから2000mでは今後も重賞で勝ち負けできる
今後も要注目
3着マジックキャッスル
1600-2000で差し勝負になるレースなら今後も・・・
2000mで重賞勝利もあるが切れ味を活かすならマイルか1800mのほうがいいのかも
4着ディアンドル
ディープインパクト産駒相手の切れ味勝負はさすがに厳しかったがこの馬なりには伸びている
長く使える脚が生きる展開なら・・・
あとやはりもう少し前で競馬をしたほうがより良さは生きるかも
5着シゲルピンクダイヤ
ワンペース向きの産駒が多いダイワメジャー産駒
切れ味勝負では厳しかったが能力はやはり高い
あと気になったのはレッドベルディエスはやはり位置取りが問題
最後方から届く馬場でもなくスタート後に控える形では・・・
もしかするとマイルの流れが速すぎた可能性もあり次走1800-2000で見直し
では最後に来週のオークスの現時点での予想です
本命は・・・
サトノレイナス!!
・・・
の、つもりがダービーに・・・
どうしましょうかね・・・
まずは過去10年のラップタイムと平均ラップタイムからどうぞ
オークスは2400m
ただし、世代限定戦でもあり2400mの適性は低くても勝負できるレース
とはいえ、、、
さすがにクロフネ産駒のソダシには厳しいレースになると思う
勿論能力が高いことは言うまでもないが絶対的な存在なのかと聞かれるとそうではないと思う
ハッキリ言って混戦だと思う
と、いうことで印はこちら
◎にはキズナ産駒のファインルージュ
しかも逃げ馬不在のメンバー構成
スローペース濃厚瞬発力勝負にしたくないソダシは早め先頭で後続に脚を使わせる形にしたいはず
ならば切れ味勝負向きのディープ産駒よりもパワー兼備で長く足を使えるキズナ産駒を上に見たい
〇アカイトリノムスメ
鞍上乗り代わりで横山武史からルメールに
ディープインパクト産駒ではあるものの思ったほど切れない印象
ただし、それはマイル戦での話
距離延長でペースも落ち着けば今まで以上にいい脚を使える可能性も高い
▲ククナ
キングカメハメハ産駒
前走の桜花賞ラスト3Fはメンバー中2位の33.2(1位はサトノレイナス)
ソダシなどが早めに動いた時に我慢することができれば差し切れる足はある
△エンスージアズム
ディープインパクト産駒
恐らくマイルは少し忙しいタイプ
スローからの瞬発力を活かせる展開になれば・・・
△ステラリア
キズナ産駒
前走忘れな草賞を勝利
タイム的にも合格点であがりも最速
距離延長はこなせると思うしタイプ的にも向くはず
△ニーナドレス
ハーツクライ産駒
重賞初出走
前走4コーナーから少し進路が詰まる状況も最後までしっかり伸びて勝利
メンバーとは初対戦で恐らく人気もないの未知の魅力で
△パープルレディ
前々走で2400mのゆりかもめ賞を最速のあがりで勝利
賞金900万で本来なら除外になってもおかしくなかったが出走できるということは運を持っている
前走はスローペースで位置取りが後方になりすぎたこともあり案外も再度距離が伸びてよさが生きてくるはずで
もう1頭いれるなら・・・
ユーバーレーベン
鞍上が頼りにならないが距離延長はこなせると思うしいい脚も使える
高速馬場にならなければ・・・
最後までありがとうございました
通常は競馬開催週の最終日(通常なら日曜日、3日開催なら月曜日)の夜にニコニコ生放送で競馬回顧を行っていますので是非そちらにも遊びにきてくださいね