【続・重賞血統査定】福島記念の全出走予定馬を血統診断!
アスクワイルドモア
母母アルゼンチンスターは亜米GⅠ4勝馬Differentの全妹で、母母はダート2100mで1戦1勝、母ラセレシオンはダート1600mで3勝。半弟2頭もダート中長距離で活躍しており、本馬にもダートでの活躍を期待したくなってしまうダート一族です。芝ならワンペースで上がりのかかる競馬がベストでしょう。
適性評価:★★★★ 素質評価:★★★
アラタ
母母バルドウィナは芝2100mの仏GⅢ勝ち馬で、母サンシャインの姉妹には短距離重賞4勝馬ワンカラットや2016年桜花賞馬ジュエラーなどがいます。キングカメハメハ×ハーツクライの本馬はVal de Loirの7×5やCharlottesvilleの6×6、Hornbeamの6×6などマイナー血脈を重ねた底力タイプで、芝中距離で上がりのかかる競馬がベストのローカル巧者です。
適性評価:★★★★★ 素質評価:★★★★
ウインシュクラン
母母クリスティキャットはアメリカの芝10FGⅠフラワーボールHの勝ち馬で、母イクスキューズも2007年クイーンCの勝ち馬。繁殖牝馬としてもウインイクシード(2020年中山金杯2着)やウインキートス(2021年目黒記念)などを出しており、本馬はスクリーンヒーロー産駒の牝馬として芝中距離路線で活躍しています。Ribotの6×5などが主張した掻き込みの強い馬力タイプで、力のいる馬場の中距離戦がベストでしょう。
適性評価:★★★★ 素質評価:★★
エンパイアウエスト
母ローマンエンプレスは2009年ヨークシャーオークス3着馬で、母のきょうだいには2012年パリ大賞勝ち馬Imperial Monarchを筆頭に長距離活躍馬がズラリ並ぶスタミナ豊富な一族。本馬はNureyev≒Sadler's Wellsの5×2が特徴的なドゥラメンテ産駒で、底力が求められる芝中長距離戦がピッタリの一頭です。
適性評価:★★★★★ 素質評価:★★★
ギャラクシーナイト
トニービンの4×3を中心にHyperion血脈を詰め込んだ底力型中距離馬で、Kingmambo+Robertoの影響から字面ほど緩さを感じさせないのも特徴的。上がりのかかる中距離戦がピッタリで、福島芝2000mも得意条件のひとつでしょう。
適性評価:★★★★ 素質評価:★★★
クリノプレミアム
3代母Possibly Perfectは1995年ビヴァリーD.Sなど米GⅠ6勝の名牝。オルフェーヴル×Giant's Causewayの本馬は小回りのマイル~中距離がベストの機動力型で、福島芝2000mも得意条件のひとつです。7歳になって全盛期の勢いはなくなりましたが、舞台適性は高く評価したい一頭です。
適性評価:★★★★★ 素質評価:★★★★
サトノエルドール
Burghclere≒Height of Fashionの3×4を持つ長距離型ディープインパクト産駒。若い頃は上がり3F33.0前後の末脚を武器に堅実な活躍を見せていましたが、瞬発力が落ちてきた近年は重い馬場や長距離戦でスタミナを活かす競馬で理想。急かしていいタイプではないだけに、展開の助けがほしいところです。
適性評価:★★★ 素質評価:★★★
シーズンリッチ
母母ラシャルマンテはアルゼンチン重賞5勝の活躍馬で、母エバーシャルマンも2015年紫苑Sで3着。ドゥラメンテ産駒の本馬はサンデーサイレンスの3×3やトニービンの4×4を持つ柔軟なストライド走法で、広いコースの中距離戦がベストでしょう。ただ、気性面の課題は相変わらずなだけに、今回も道中の折り合いが課題となりそうです。
適性評価:★★★ 素質評価:★★★
ショウナンマグマ
Danzig系ザファクター産駒の小回り巧者。気性的にもタメの利きにくいタイプだけに、マイペースに運んでどこまで粘れるかといった競馬が基本です。福島芝2000mの適性は高いですが、馬場や展開は味方につけたいところでしょう。
適性評価:★★★★ 素質評価:★★★
シリウスコルト
芝1200mの新馬戦を勝利して、皐月賞でも2番手で運べるほどスピード能力に優れたマクフィ産駒。北米血脈主体の血統構成で、ワンペースなスピードで押し切る競馬がベストでしょう。トラックバイアスは向きそうですが、血統面はもっと重厚さがほしいところ。馬場と展開をどれだけ味方につけられるかが鍵となりそうです。
適性評価:★★★ 素質評価:★★★★
タガノパッション
4代母ダイナサツシユに遡る名牝系に属し、母母キャッチザゴールドはステイゴールドの全妹という良血。キングカメハメハ×シンボリクリスエスの本馬は締まりの強いピッチ走法で、力のいる馬場の小回り中距離戦がピッタリではないでしょうか。
適性評価:★★★★★ 素質評価:★★★
ダンディズム
3代母Sorbusに遡る名牝系に属し、母ビューティーコンテストはMill Reefの5×4を持つSingspiel産駒。マンハッタンカフェ産駒の本馬はHaloの3×4を持ち、末脚の伸びに優れた芝中長距離馬として息の長い活躍を見せています。本質は直線の長いコースの方が合っていそうですが、瞬発力が落ちてきた今なら昨年の福島記念2着のようにSadler's Wells的底力を活かす方が合っているのかもしれません。
適性評価:★★★★ 素質評価:★★★
ドクタードリトル
4代母Santa Lucianaに遡るスタミナ豊富な牝系に属し、母マンハッタンセレブはGⅠ3勝馬マンハッタンカフェ(2001年菊花賞、有馬記念、2002年天皇賞春)の全妹という良血牝馬です。母ブルックデイルは芝1600~2000mで4勝し、デクラレーションオブウォー産駒の本馬も芝1800~2000mで4勝。2400mからの距離短縮はプラス材料で、力のいる馬場ならさらに高いパフォーマンスを発揮してくれそうです。
適性評価:★★★★★ 素質評価:★★★★
フェアエールング
母マイネポリーヌはマルゼンスキーの3×2を持つ野心的な配合形で、本馬の半姉には2013年札幌2歳Sや2014年フラワーCで2着などがあるマイネグレヴィルがいます。ゴールドシップ産駒の本馬はサンデーサイレンスの3×3を持ち、気性面のコントロールが課題。福島芝2000m適性は水準以上ですが、滞在競馬の方が能力を発揮しやすい馬ではあるでしょう。
適性評価:★★★ 素質評価:★★
フライライクバード
母シングライクバードは芝1600~2400mで5勝を挙げた活躍馬で、繁殖牝馬としても本馬の他に2015年フローラS勝ち馬シングウィズジョイや芝1800~2000mで4勝を挙げたシングフォーユーなどを出しています。スクリーンヒーロー産駒の本馬はRobertoの4×4・5が特徴的で、元友道厩舎でなければ小回り巧者になっていた可能性は高いでしょう。とはいえ、小回りコースも得意なはず。初の福島遠征も苦にすることはなさそうです。
適性評価:★★★★ 素質評価:★★★
ベラジオソノダラブ
母母ビハインドザマスクは2000年セントウルS、2001年スワンS、2002年京都牝馬Sと重賞3勝。ロゴタイプ産駒の本馬は本レースと相性の良いSadler's Wells≒Nureyevを持ちますが、ミトノオーやオメガギネスなどを出す父の産駒らしく繋が硬めで、芝での瞬発力勝負では分が悪いタイプ。芝コースの中では福島芝2000mは合いそうな舞台ですが...。
適性評価:★★ 素質評価:★★