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【続・重賞血統査定】阪急杯の全出走予定馬を血統診断!

アグリ
父カラヴァッジオは2~3歳時に芝6FGⅠを制した早熟スプリンターで、種牡馬としてもTenebrism(2021年チェヴァリーパークS、2022年ジャンプラ賞)など仕上がりの早いスピード馬を多く輩出するStorm Cat系種牡馬です。さらに、本馬は母父にDanzig系War Frontを持つ機動力型で、阪神芝1400mで機動力を活かす競馬がベスト。1200mからの距離延長はプラス材料ですが、大幅な上積みは見込みづらいでしょう。
適性評価:★★★★ 素質評価:★★★★

アサカラキング
ディープインパクト、ダンシングブレーヴ、トニービンを併せ持つ形は2020年スワンS勝ち馬カツジと共通。Halo≒Drone≒Sir Ivorの4×5・4・5などを持つマイラー血統で、ハナさえ切れれば1600mまで守備範囲でしょう。今回も強力なライバルがいないだけに、展開次第では逃げ切りがあっても全く驚けない快速馬です。
適性評価:★★★★★ 素質評価:★★★★

オオバンブルマイ
3代母アジアンミーティアはUnbridled's Songの全妹という良血牝系で、母ピンクガーベラのきょうだいにはブランボヌール(2015年函館2歳S、2016年キーンランドC)、エントシャイデン(2021、22年フォレ賞3着)、ビアンフェ(2019年函館2歳S、2020年葵S、2021年函館スプリントS)などがいるスピード一族です。本馬は母の仔らしい小柄なマイラーで、京都芝1400mも得意条件のひとつではないでしょうか。
適性評価:★★★★★ 素質評価:★★★★

カンチェンジュンガ
母クェスタボルタは2020年かしわ記念勝ち馬ワイドファラオの半姉。ビッグアーサー産駒の本馬はノーザンテーストの4×4を持つ馬力型で、力のいる馬場は歓迎のクチ。1400mへの距離延長は課題ですが、馬郡がバラけやすい今の馬場なら末脚も活かしやすいのではないでしょうか。
適性評価:★★★ 素質評価:★★

シュバルツカイザー
母FashionableはNashwan×Shirley Heightsの中距離馬で、本馬の半姉Jack Naylorは2015年愛オークス2着馬。本馬は欧州の芝短距離GⅠ馬を数多く輩出するDark Angel産駒ですが、スプリント戦でのレースぶりからも本質は1400~1600mではないでしょうか。力のいる馬場の京都芝1400mはピッタリの舞台です。
適性評価:★★★★★ 素質評価:★★

ジャングロ
北米重賞3勝馬Tom's Readyの全弟。本馬もMore Than Ready産駒らしいスピード馬で、1600m以下で機動力を活かす競馬がベストでしょう。長期休養明け3戦目での一変に要注意です。
適性評価:★★★★ 素質評価:★★★

スズハローム
母アイラインはDrone≒Halo≒Sir Ivorの5・4・5×5などを持つ軽いスピード馬で、JRAでは芝1400m以下で4勝。本馬は2016年菊花賞、有馬記念を制したサトノダイヤモンドを父に配し、父母のバランスが良く、さらにHalo≒Sir Ivor≒Drone血脈も4・6・6・5×6・5・6・6で継続した軽いマイラー血統。京都芝1400mはピッタリの舞台です。
適性評価:★★★★★ 素質評価:★★★

セッション(修正:2/21)
母ミスドバウィは芝1400m以下4勝のスプリンターで、本馬の半兄ソウテンも芝1400m以下で4勝。シルバーステート産駒の本馬はHalo≒Sir Ivor≒Droneの4・6×7・7を持ち、京都外回りコースでは2024年京都金杯2着の実績があります。連闘で馬体が絞れれば、一変があっても不思議ではない一頭です。
適性評価:★★★★★ 素質評価:★★★

ソーダズリング
母ソーマジックは2008年桜花賞3着馬で、本馬の兄姉には7勝馬ソーグリッタリング、秋華賞2着馬マジックキャッスル、チャレンジC連覇のソーヴァリアントなどがいる良血馬。本馬はハーツクライ×シンボリクリスエス×Fairy Kingの中距離血統で、ベストは1600m以上でしょう。1400m戦では展開の助けは欲しいところです。
適性評価:★★★ 素質評価:★★★★

ダノンスコーピオン
母レキシールーは5歳時に北米GⅡを2勝した芝マイラー。本馬はNHKマイルCを制すなど3歳時から活躍していますが、父ロードカナロアの成長曲線も考慮すれば本質は晩成型の芝マイラーではないでしょうか。展開が向けばもうひと押し利いても...。
適性評価:★★★★ 素質評価:★★★★

ダノンマッキンリー
母ホームカミングクイーンは2012年英1000ギニー優勝馬で、本馬の半姉にはアイルランドの2歳GⅠ馬Shale(2020年モイグレアスタッドS)などがいます。デインヒル系Holy Roman Emperorの影響から早熟性とスピードに優れ、折り合いがついた時の爆発力は一級品。モーリス×デインヒル系の組み合わせだけに、ハイペース戦になればスワンSのような鋭い末脚を披露してくれるでしょう。
適性評価:★★★★ 素質評価:★★★★

トゥラヴェスーラ
母ジャジャマーチャンは2007年スプリンターズS勝ち馬アストンマーチャンの全妹。本馬はノーザンテーストの5・4×4を持つドリームジャーニー産駒で、血統通りのピッチ走法で鋭い追い込みを見せてくれています。1400mも守備範囲で、直線で馬郡がバラけやすい京都外回りもピッタリ。馬場が渋るようならさらに楽しみが増す一頭です。
適性評価:★★★★★ 素質評価:★★★★

ドナベティ
母母Lady Takは2003年テストS、2004年バレリーナHを制したGⅠ2勝馬で、母ドナルチアの半兄には2016年スワンS3着馬エイシンスパルタンがいます。リアルスティール産駒の本馬は母似の軽量かつ前進気勢の強い短距離馬で、ワンペースな1400m前後がベストでしょう。
適性評価:★★★★ 素質評価:★★

フォーチュンタイム
3代母Wilderness Songは1991年スピンスターS勝ち馬で、母オールタイムベストは芝とダートの1200m戦で4勝。グレーターロンドン産駒の本馬は柔軟なフットワークが魅力的で、芝1400m前後が適距離。折り合い面の課題は残りますが、リズム良く運べた時の爆発力には期待が持てます。
適性評価:★★★★ 素質評価:★★★

フルメタルボディー
母母シェンクは1999年伊1000ギニー勝ち馬、母ザレマは2009年京成杯AH勝ち馬。本馬の半兄にはダート6勝馬バレッティなどがおり、マインドユアビスケッツ産駒の本馬はTom Fool増幅型の軽快なスピード馬に出ています。軽い馬場が理想で馬場状態には要注意です。
適性評価:★★★★ 素質評価:★★

ブーケファロス
母クラウンデュナミスは芝1200mの未勝利勝ち。ビッグアーサー産駒の本馬はノーザンテーストの4×4やKingmambo+Robertoなどを持ち、馬力が求められる芝短距離戦がベスト。荒れた馬場は合いそうですが、1400mへの距離延長は割引が必要です。
適性評価:★★ 素質評価:★★

モズメイメイ
母母インランジェリーは北米GⅠ・スピンスターS(AW9F)の勝ち馬で、3/4同血の妹には日本で繁殖牝馬として活躍するレッドファンタジアがいる一族。リアルインパクト産駒の本馬は母母インランジェリーと父母トキオリアリティーを刺激したスピード配合で、芝1400m前後がベストの短距離馬に出ています。
適性評価:★★★★ 素質評価:★★★

ヴァトレニ
Miss Carmieに遡る名牝系に属し、母チアフルスマイルは2006年キーンランドC勝ち馬。グラスワンダー産駒の本馬はHail to Reasonの4×4を持つマイラー血統で1400m戦も守備範囲。障害競走の経験が活きれば。
適性評価:★★★ 素質評価:★★

★適性評価★
血統を中心に馬体や走法などから今回の条件との適性マッチ度を評価
★素質評価★
血統、馬体、走法などから素質の高さを相対的に評価


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