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【続・重賞血統査定】小倉大賞典の全出走予定馬を血統診断!

エアファンディタ
4代母Balladeに遡る名牝系に属し、3代母Angelic SongはGlorious Song=Devil's Bag=Saint Balladoの全きょうだいという超良血。母Nokazeも繁殖牝馬としては非常に優秀で、エアアルマス(2020年東海S)を筆頭にデビュー馬5/6頭が2勝以上を挙げています。ハットトリック産駒の本馬も配合のバランスは悪くないものの、後躯の緩さから追い込み一手の脚質に。小回りコースでは展開や馬場を味方につけたいところです。
適性評価:★★★ 素質評価:★★★★

エピファニー
母母ミュージカルウェイはフランスの芝10F重賞3勝馬で、母ルールブリタニアはオークス馬ミッキークイーンの全妹。本馬はエピファネイア産駒の長距離血統で、気難しささえ出さなければ距離はもっと延びていいほど。舞台適性よりもリズム良く運べるかどうかがポイントです。また、本馬自身が昨年の勝ち馬で、エピファネイアやディープインパクトといった長距離血統の活躍が目立つのも小倉大賞典の血統傾向。距離短縮での小倉大賞典は理想的なローテーションではないでしょうか。ただ、昨年ほど展開が向くかは微妙なところで...。
適性評価:★★★★★ 素質評価:★★★★

ギャラクシーナイト
トニービンの4×3を中心にHyperion血脈を詰め込んだ底力型中距離馬で、Kingmambo+Robertoの影響から字面ほど緩さを感じさせないのも特徴的。上がりのかかる中距離戦がピッタリで、ハイペース戦になればチャンスが生まれそうです。
適性評価:★★★ 素質評価:★★★

グランドカリナン
母サマーティアラはダート1700~1800mで3勝。リアルインパクト産駒の本馬は前走馬体重452kgと小柄な馬体で、芝の中距離路線でオープン入りを果たしました。サンデーサイレンスの3×3などの影響から気性面の課題は気になりますが、揉まれず運べれば上位争いに加わってきても不思議ではありません。
適性評価:★★★★ 素質評価:★★★

コスモブッドレア
母コスモバタフライは2011年紫苑S3着馬。ゴールドシップ産駒の本馬はRoberto+Kingmamboの影響からも立ち肩のパワータイプに出ており、母同様に小回り中距離戦がピッタリ。舞台適性はメンバー中上位の一頭で、あとは相手関係次第でしょうか。
適性評価:★★★★★ 素質評価:★★★

ショウナンアデイブ
2016年ケンタッキーオークス馬Cathryn Sophiaの半弟で、セレクトセールでは5億円超の高値で取引された超高額馬です。ディープインパクト×北米血統らしいバネの利いた身のこなしで、高速馬場の芝1600~2000mがピッタリ。小倉競馬場は開催後半のため、馬場状態には要注意です。
適性評価:★★★★ 素質評価:★★★

シルトホルン
母シンメイミヤビはJRA未勝利馬ですが、同馬のきょうだいにはブラッドバローズ(2004年アーリントンC3着)やキングストリート(2011年東京新聞杯2着)がいます。本馬はRobertoの4×4やDanzigの4×3を持つ馬力型先行脚質のスクリーンヒーロー産駒で、スクリーンヒーロー×Danzig系は2018年皐月賞3着馬ジェネラーレウーノと同じ組み合わせ。ローカルの2ターンコースはベスト条件です。
適性評価:★★★★★ 素質評価:★★★

セルバーグ
3代母Fara's Teamは1988年テストS勝ち馬で、母母エンジェルシードは1994年BCクラシック勝ち馬Concernの全妹。本馬は昨年3着馬ではありますが、課題はエピファネイア×キンシャサノキセキらしい気性面の難しさでしょう。当日の気配には要注意ですが、強力なライバルがいない今回は昨年よりも楽な展開になりそうです。
適性評価:★★★★ 素質評価:★★★

タマモブラックタイ
母タマモイヤリングは芝1400mで2勝。デクラレーションオブウォー産駒の本馬はHaloの5×4などを持つマイラー血統で、流れ次第では2000mまで守備範囲でしょう。道悪馬場が理想です。
適性評価:★★★ 素質評価:★★

ホウオウプロサンゲ
母セルキスは芝2000mの独GⅡ勝ち馬で、本馬の半兄には2019年皐月賞2着馬ヴェロックスがいます。キズナ産駒の本馬は気性面の課題が大きく、マイペースで逃げる形が理想。今回も同型との兼ね合い次第になりそうです。
適性評価:★★★★ 素質評価:★★

マテンロウオリオン
母母レディパステルは2001年オークス馬で、本馬はダイワメジャー×キングカメハメハのマイル~中距離向き。特にHyperion血脈を掛け合わせた配合形でもあり、胸の深い馬体からもハイペースでの消耗戦がピッタリでしょう。1800mへの距離延長は問題なく、ペース次第では久々の好走があっても驚けない1頭です。
適性評価:★★★★ 素質評価:★★★★

ヤマニンウルス
Mr. Prospectorの4×3やNorthern Dancerの5×5・4などスピード豊富な母に、Hyperionの血を豊富に持つ父ジャスタウェイでスタミナを補強した配合形。馬体重500キロを優に超す巨漢馬でもあり、ダート中距離の先行粘着型として新馬戦時から大きな期待を背負っている素質馬です。ただ、馬格や足元を見ると芝替わりは割引でしょう。
適性評価:★★ 素質評価:★★★★★

ラケマーダ
3代母Embassyは1997年チェヴァリーパークS勝ち馬で、母アプトも芝1200mで未勝利勝ち。アメリカンペイトリオット産駒の本馬は短距離寄りのマイラー血統で、長距離血統が走りやすい小倉大賞典では評価が下がります。
適性評価:★★ 素質評価:★★

ロングラン
母ノッテビアンカは仏2歳GⅠクリテリヨムドサンクルーの3着馬で、母の全弟には2021年伊ダービー馬Tokyo Goldがいます。ヴィクトワールピサ産駒の本馬もフランス牝系らしいスタミナと瞬発力が持ち味で、昨年の小倉大賞典では上がり3F最速の末脚で2着まで追い込みました。展開利は欲しいところですが、長距離血統向きの小倉大賞典の血統傾向にはピッタリの一頭です。
適性評価:★★★★★ 素質評価:★★★★

★適性評価★
血統を中心に馬体や走法などから今回の条件との適性マッチ度を評価
★素質評価★
血統、馬体、走法などから素質の高さを相対的に評価


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