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【続・重賞血統査定】中山記念の全出走予定馬を血統診断!

◆中山記念の上位人気馬(東スポ競馬WEB)◆

エヒト
母ヒーラはディープインパクト産駒ながら芝1000m戦でも勝利実績があるスピード馬でしたが、馬体重は430kg前後の小柄な馬で、ルーラーシップ産駒の本馬も比較的小柄な中長距離馬体型に出ています。Nureyev≒Sadler's Wellsの5×4などを持つ小回り巧者でもあり、舞台適性は高評価。あとは、8歳となって能力を取り戻せるかがポイントとなりそうです。
適性評価:★★★★ 素質評価:★★★

カラテ
3代母ゴールデンサッシュに遡る名牝系。本馬は父トゥザグローリーによく似た頭の高い走りで、持続力や馬力を活かす競馬がピッタリ。ただ、9歳になりさすがに全盛期の力は期待できそうにありません。
適性評価:★★ 素質評価:★★

クルゼイロドスル
父ファインニードルは2018年高松宮記念、スプリンターズSを制した名スプリンターですが、本馬はDarshaanの4×3を内包。マイル戦にこだわって使ってきましたが、古馬になった今なら中距離の方が持ち味が活きるかもしれません。ただ、末脚強化型の配合形だけに、中山よりも直線の長いコースの方が合いそうです。
適性評価:★★★ 素質評価:★★

グラティアス
母マラコスタムブラダは亜GⅠフィルベルトレレナ大賞(芝2200m)の優勝馬で、Number≒Sadler's Wellsの3×3が血統面での最大の特徴。繁殖牝馬としてもミッキーブラック(2018年芙蓉S)、レシステンシア(2019年阪神JF)、グラティアス(2021年京成杯)と立て続けに活躍馬を輩出しており、デインヒル系らしい仕上がりの早さは大きな強みです。LyphardやDanzig、Sadler's WellsなどFair Trial血脈を豊富に併せ持ちコース適性は抜群ですが、全盛期の力は期待できそうにありません。
適性評価:★★★★ 素質評価:★★

グランディア
母に重賞3勝馬ディアデラノビア(2005年フローラS、2007年京都牝馬S、愛知杯)を持ち、兄姉にはディアデラマドレ(2014年マーメイドS、府中牝馬S、愛知杯)やドレッドノータス(2015年京都2歳S、2019年京都大賞典)などがいる良血馬。本馬はドレッドノータスと同じハービンジャー産駒で息の長い末脚が持ち味。中山芝1800mで2勝を挙げていますが、展開の助けは必要でしょう。
適性評価:★★★ 素質評価:★★★

グリューネグリーン
母母ウメノファイバーは1999年オークス馬で、本馬の半兄にはヴェルデグリーン(2013年オールカマー、2014年AJCC)がいます。ラブリーデイ産駒の本馬は父似の立ち肩に出ており、小回り中長距離で馬力と機動力を活かす競馬がベストでしょう。
適性評価:★★★★ 素質評価:★★

サイルーン
母母ノースフライト(1994年安田記念、マイルCS)は1994年最優秀4歳以上牝馬に輝いた名牝で、母ハウオリはデビュー馬6頭がJRAで勝ち上がる堅実な繁殖牝馬。ディープインパクト×キングカメハメハの本馬も弱点の少ない優等生タイプで、中山芝1800mも苦にすることはないでしょう。Hyperion血脈も濃く、成長力にも期待したい素質馬です。
適性評価:★★★★ 素質評価:★★★

タイムトゥヘヴン
母キストゥヘヴンは2006年桜花賞を制し、引退レースであった2009年中山牝馬Sも制覇。Hyperion血脈を豊富に持ち、ロードカナロア産駒の本馬も母同様に息の長い活躍を見せています。ワンペースな展開を差す競馬がピッタリで、3走前のような中山芝1600mでのハイペース戦は本馬の持ち味が生きる絶好の舞台です。
適性評価:★★ 素質評価:★★★

パラレルヴィジョン
母アールブリュットはメートルダール(2017年中日新聞杯)の半姉で、母自身も芝1200~1800mで4勝を挙げています。Green Desert、Sadler's Wells、The Minstrelを持つキズナ産駒という点は重賞3勝馬バスラットレオンと共通し、ダッシュ力や機動力が活きる中山芝1800mはピッタリの舞台です。ゲートに課題が残る馬ではありますが、舞台適性はメンバー中屈指の一頭でしょう。
適性評価:★★★★★ 素質評価:★★★★

ボーンディスウェイ
母ウィンドハックは2006年伊1000ギニーを制したドイツ産馬。ハーツクライ産駒の本馬はLyphardの4×6などを持つ先行粘着型で、3勝クラスを制した中山芝1800mは得意条件のひとつ。先行勢が手薄な今回のメンバーなら展開利も見込めるのではないでしょうか。
適性評価:★★★★★ 素質評価:★★★

ボッケリーニ
2015年最優秀4歳以上牡馬・ラブリーデイ(2015年宝塚記念、天皇賞秋)の全弟。Kingmambo+Robertoを持つ馬らしく兄同様に機動力に優れ、舞台を選ばず安定したパフォーマンスを発揮できるのが大きな強みです。中山内回りは問題ありませんが、1800mへの距離短縮が課題でしょう。
適性評価:★★★★ 素質評価:★★★★

メイショウチタン
母ラルティスタは芝1200mで3勝を挙げたマイネルラヴ産駒で、ロードカナロア産駒の本馬も血統通りのスピード馬。馬体面からも血統面からも1800mへのさらなる距離延長はプラスとは言えません。ただ、今回は単騎逃げ濃厚のメンバー構成で、本馬の母はLyphardのインブリードを持つ機動力型。前走の好走がフロック視されて今回も全く人気しないなら...。
適性評価:★★★ 素質評価:★★★

リフレーミング
母ヒーリングはA.P. Indyを中心にSecretariat血脈を増幅したストライド走法で、キングヘイロー産駒の本馬も伸びやかなフットワークの追い込み馬。エンパイアメーカーの血を引く馬らしく気性面での課題は多いですが、その分まだ底を見せていない素質馬ともいえるでしょうか。ただ、一線級相手では少々大味過ぎるだけに、今回は展開の助けが必要でしょう。
適性評価:★★ 素質評価:★★★★

★適性評価★
血統を中心に馬体や走法などから今回の条件との適性マッチ度を評価
★素質評価★
血統、馬体、走法などから素質の高さを相対的に評価


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