【続・重賞血統査定】チャレンジCの全出走予定馬を血統診断!
アウスヴァール
母母カネツテンビーは2005年CBC賞2着馬ですが、母がNijinskyの4×4、本馬がNijinskyの5×5・5と掛け合わせてきて、伸びの良い馬体から中距離での持続力勝負がベストでしょう。ただ、Aureoleの6×6を持つ馬らしく気難しさがあるだけに、マイペースに運べるかどうかがポイントとなりそうです。
適性評価:★★★★ 素質評価:★★★★
アルビージャ
4代母ペルースポートに遡る社台牝系。母アロマティコは2012年秋華賞3着馬で、本馬の半兄ジオグリフは2022年皐月賞馬。その他にも小回り中距離戦での底力勝負に強い産駒が多く、Roberto+Kingmamboやノーザンテーストの5×4、Sadler's Wells≒Nureyevの4×5などを持つモーリス産駒の本馬も小回り中距離戦がベストでしょう。
適性評価:★★★★★ 素質評価:★★★★
エアファンディタ
4代母Balladeに遡る名牝系に属し、3代母Angelic SongはGlorious Song=Devil's Bag=Saint Balladoの全きょうだいという超良血。母Nokazeも繁殖牝馬は非常に優秀で、エアアルマス(2020年東海S)を筆頭にデビュー馬5/6頭が2勝以上を挙げる活躍を見せています。ハットトリック産駒の本馬も配合のバランスは悪くないものの、後躯の緩さから追い込み一手の脚質に。内回りコースだけに、展開や馬場は味方につけたいところです。
適性評価:★★ 素質評価:★★★
エヒト
母ヒーラはディープインパクト産駒ながら芝1000m戦でも勝利実績があるスピード馬でしたが、馬体重は430kg前後の小柄な馬で、ルーラーシップ産駒の本馬も比較的小柄な中長距離馬体型に出ています。Nureyev≒Sadler's Wellsの5×4などを持つ小回り巧者でもあり、京都芝2000mは得意舞台のひとつでしょう。
適性評価:★★★★★ 素質評価:★★★★
エピファニー
母母ミュージカルウェイはフランスの芝10F重賞3勝馬で、母ルールブリタニアはオークス馬ミッキークイーンの全妹。本馬はエピファネイア産駒の長距離血統で、気難しささえ出さなければ距離はもっと延びていいほど。舞台適性よりもリズム良く運べるかどうかがポイントです。
適性評価:★★★ 素質評価:★★★★
コガネノソラ
母マイネヒメルはウインマリリン(2022年香港ヴァーズ)の半姉で、自身も芝1600~1800mで4勝を挙げた活躍馬。本馬の半兄マイネルマーティンも芝2000mで3勝を挙げており、ゴールドシップ産駒の本馬も芝2000m前後が適距離といえそうです。本格化は古馬になってからですが、荒れ馬場の京都競馬場は得意条件のひとつでしょう。
適性評価:★★★★ 素質評価:★★★★
セイウンハーデス
牝系の活力は今一つですが、母ハイノリッジは複数頭の活躍馬を輩出する堅実な繁殖牝馬。ただ、本馬以外の兄姉はダートで活躍しており、シルバーステート産駒の本馬も手先の強いパワータイプ。芝なら力のいる馬場やワンペースの上がりのかかる競馬が理想で、ダートでの走りも見てみたいところです。
適性評価:★★★★ 素質評価:★★★★
ダノンエアズロック
母モシーンは豪GⅠ4勝の名牝で、本馬の半姉には2019年ヴィクトリアマイル2着馬プリモシーンがいる良血。モーリス×Fastnet Rockの印象ほど筋肉質なマイラー体型ではありませんが、逆に言えば本当に良くなるのは古馬になってからではないでしょうか。ただ、Sadler's Wells≒Nureyevの4×4など小回り適性の高い血を豊富に併せ持つため、京都芝2000mのコース適性は高く評価できます。
適性評価:★★★★ 素質評価:★★★★
ディープモンスター
母シスタリーラヴはAW8.5F戦の加GⅢなどを制したカナダ古牝馬チャンピオン。Traffic Judgeの5×5を中心としたパワーやスタミナが持ち味で、全兄ダノンアレーはダート路線で3勝を挙げています。比較的小柄な本馬は父ディープインパクトの良さが前面に出ていますが、父の産駒の中ではスタミナタイプに寄っており、力のいる馬場の京都芝2000mも問題ないでしょう。
適性評価:★★★★★ 素質評価:★★★★
バビット
母アートリョウコはThatch=Specialが特徴的な配合で、LyphardやDanzigを持つナカヤマフェスタ産駒の本馬はLady Juror増幅型の機動力型に出ています。外回りコースよりも内回りコース、良馬場よりも道悪馬場向き。荒れた馬場の京都芝2000mではピッタリではないでしょうか。
適性評価:★★★★★ 素質評価:★★★★
ボルドグフーシュ
4代母Belgaから繋がる牝系からはイクイノックスなども出ており、母ボルドグザグはイクイノックスの母シャトーブランシュと共通点が多い配合形。本馬はRoberto系スクリーンヒーロー産駒らしい立ち肩が特徴的で、内回り適性も非常に高い芝中長距離馬です。本質的には京都芝2000mも守備範囲ではありますが、今回は1年半ぶりで大幅距離短縮が課題となりそうです。
適性評価:★★★★ 素質評価:★★★★★
マイネルモーント
母ゲッカコウはHaloの4×4を持つ軽快な中距離馬で、ゴールドシップ産駒の本馬はサンデーサイレンスの3×4で母の特徴を継続。本馬はRoberto的立ち肩のピッチ走法に出ていますが、一瞬の切れ味はゴールドシップ産駒らしからぬモノを持っています。好位で運べるなら内回り適性も高く評価できるだけに、今回もポジション取りがポイントとなりそうです。
適性評価:★★★ 素質評価:★★
マキシ
母ラキシスは2014年エリザベス女王杯勝ち馬で、母の全弟サトノアラジンも2017年安田記念勝ち馬。エピファネイア産駒の本馬は胴長脚長な長距離馬体型で、雄大なフットワークから大箱コースで末脚を活かす競馬がベストでしょう。
適性評価:★★ 素質評価:★★★
ラーグルフ
Robertoの5×5、サンデーサイレンスの4×4、Sadler's Wells=Fairy Kingの4×3を持つモーリス産駒。胸が深く、コロンとした馬体からも内回りの中距離戦向き。2023年中山金杯を制している通り、中山の芝1800~2000mがピッタリでしょう。
適性評価:★★★★ 素質評価:★★★★
ラヴェル
母サンブルエミューズは2013年フェアリーS3着馬で、本馬のきょうだいにはナミュール(2023年マイルCS)やアルセナール(2024年クイーンC2着)、ヴェスターヴァルト(2020年ファルコンS3着)がいます。本馬はキタサンブラックを父に配し、サンデーサイレンスを3×3でインブリード。気性面に課題は残しますが、本格化した今ならどんなコースにも対応可能でしょう。
適性評価:★★★★ 素質評価:★★★★
ルペルカーリア
母シーザリオは日米のオークスを制した名牝で、本馬の兄にはエピファネイア(2013年菊花賞、2014年ジャパンC)、リオンディーズ(2015年朝日杯FS)、サートゥルナーリア(2018年ホープフルS、2019年皐月賞)がいる超良血馬。モーリス産駒の本馬はSadler's Wellsの4×3が特徴的な底力に優れた中長距離馬で、折り合いさえスムーズなら京都芝2000mでも楽しみな一頭です。
適性評価:★★★★ 素質評価:★★★