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【続・重賞血統査定】小倉牝馬Sの全出走予定馬を血統診断!

アスコルティアーモ
母母リッスンは2007年フィリーズマイル優勝馬で、繁殖牝馬としては2015年エリザベス女王杯3着馬タッチングスピーチや2019年菊花賞2着馬サトノルークスなどを輩出。本馬の母アスコルティは芝1400m以下で2勝した程度ですが、繫殖牝馬としてはデビュー馬全4頭がJRAで勝ち上がっており、本馬の半妹アスコリピチェーノは2023年阪神JFを制すなど現4歳世代のトップマイラーとして素晴らしい活躍を見せています。キタサンブラック産駒の本馬は東京の芝1800~2000mを中心に使ってきましたが、立ち肩でストライドが伸びるタイプではないだけにベストは小回りコースではないでしょうか。
適性評価:★★★★★ 素質評価:★★★

アリスヴェリテ
全兄に2019年北海道2歳優駿勝ち馬キメラヴェリテ、半兄にダート8勝馬リアンヴェリテがいる血統で、母が持つCozzene×Honor Grades×Rubianoから受け継ぐ軽快なスピードが本きょうだいの持ち味。本馬自身もマーメイドSを逃げ切りで制しており、マイペースで運べれば非常に渋太い粘り腰を披露してくれます。
適性評価:★★★★ 素質評価:★★★

エミュー
スピード豊富な牝系に属しますが、ハービンジャー×スペシャルウィークの本馬は小柄な芝中長距離馬に出ています。追走力で劣るため、自身のペースでしっかり脚をタメ、あとは展開が向くかどうかでしょう。ハイペースの新潟牝馬Sからの距離短縮というローテーションは◎。
適性評価:★★★ 素質評価:★★★

エリカヴィータ
母マルシアーノはキンシャサノキセキ(2010、11年高松宮記念)の全妹で、母自身はダート1600~1800mで3勝。キングカメハメハ産駒の本馬はGraustark=His Majestyの6×4を持ち、引き締まった流れで底力を活かす競馬がベストでしょう。ハイペース戦になりやすい小倉芝2000mは合いそうです。
適性評価:★★★★★ 素質評価:★★★

エンパイアウエスト
母ローマンエンプレスは2009年ヨークシャーオークス3着馬で、母のきょうだいには2012年パリ大賞勝ち馬Imperial Monarchを筆頭に長距離活躍馬がズラリ並ぶスタミナ豊富な一族。本馬はNureyev≒Sadler's Wellsの5×2が特徴的なドゥラメンテ産駒で、底力が求められる芝中長距離戦がピッタリの一頭です。
適性評価:★★★★ 素質評価:★★★

オーロラエックス
母ガリレオズソングはPrincequilloの6×6・4を持つアメリカの芝中長距離重賞好走馬。サトノダイヤモンド産駒の本馬も胴長の長距離馬体型で、芝2000m以上でスタミナを活かす形がベストでしょう。小倉芝2000mは少々忙しいコースなだけに、今回は展開の助けが欲しいところです。
適性評価:★★ 素質評価:★★★★

キミノナハマリア
母母パールシャドウの北米血脈をベースに、ハービンジャー×ヴィクトワールピサで機動力を強化した配合形。芝中距離で立ち回りの上手さを活かす競馬がベストで、小回りコースに変わる点はプラス材料です。ただ、小倉芝2000mは少々忙しいコースなだけに、今回は展開の助けが欲しいところです。
適性評価:★★★★ 素質評価:★★★

クイーンズウォーク
母ウェイヴェルアベニューは2015年BCフィリ―&メアスプリントなどを制した短距離馬で、本馬の半兄には2020年朝日杯FS勝ち馬グレナディアガーズがいます。キズナ産駒の本馬は伸びの良い中距離馬体型に出ており、ストライドの伸びるフットワークからも末脚は世代屈指の素質馬。北米血脈主体のスピード血統でもあり、広いコースの高速馬場がピッタリでしょう。
適性評価:★★★ 素質評価:★★★★★

グランスラムアスク
母母Tizdubaiは2000年米年度代表馬Tiznowの全妹で、本馬はディープインパクト×Storm Catのニックス配合。全兄カイザーバローズも2022年新潟大賞典2着など芝中距離で活躍し、本馬も芝1800mで4勝を挙げています。ただ、本馬は父母の配合イメージとは少々異なり、ディープインパクト×Storm Catの組み合わせでは快足を飛ばしたエイシンヒカリと似たタイプ。中京芝3000m→小倉芝2000mの条件替わりは間違いなくプラス材料です。
適性評価:★★★★ 素質評価:★★★★

コガネノソラ
母マイネヒメルはウインマリリン(2022年香港ヴァーズ)の半姉で、自身も芝1600~1800mで4勝を挙げた活躍馬。本馬の半兄マイネルマーティンも芝2000mで3勝を挙げており、ゴールドシップ産駒の本馬も芝2000m前後が適距離といえそうです。ただ、ステイゴールド系らしく開催後半の荒れた馬場や道悪馬場の方が相対的に高いパフォーマンスを発揮してくれるでしょう。
適性評価:★★★★ 素質評価:★★★★

コスタボニータ
半姉にイチオクノホシ(2012年クイーンC2着、2013年阪神牝馬S2着)がおり、同馬は2024年イフェイオン(2024年フェアリーS)を輩出。フランス系のマイラー牝系で、操縦性の高さから2000mまで守備範囲といったところでしょう。イスラボニータ産駒らしく脚の使いどころが難しいだけに、ギリギリまで内々で我慢を利かせたいタイプです。
適性評価:★★★★ 素質評価:★★★★

コンクシェル
母ザナはBlushing GroomやSadler's WellsなどからFair Trial血脈を豊富に受け継ぎ、本馬は父にキズナを配して母譲りの機動力を継続。また、Haloの4×5など俊敏な血も豊富に併せ持つため、スローペースなら33秒台の末脚を発揮できる点も大きな強みとなっています。コースよりもメンバー構成を重視したい逃げ馬です。
適性評価:★★★★ 素質評価:★★★★

ゴールドエクリプス
母父ハービンジャー譲りの柔軟な繋が特徴的なドゥラメンテ産駒。息の長い末脚が魅力で、前走のエリザベス女王杯でも上位馬と遜色ない末脚を披露しています。展開に左右されやすい脚質ではありますが、小倉中距離戦のロングスパート勝負への対応力は高いでしょう。
適性評価:★★★★ 素質評価:★★★

シンティレーション
リンドシェーバーなどが出るベーシイド牝系で、母ファシネートダイアの全兄には稍重馬場の青葉賞を制したアドマイヤコマンドがいます。ロードカナロア産駒の本馬も立ち肩のパワー型で、長い直線での末脚勝負よりも小回りコースで小脚を使いたいタイプ。Nureyev≒Sadler's Wellsの5×4の後押しもあり、小倉芝2000mへの条件替わりが楽しみな一頭です。
適性評価:★★★★★ 素質評価:★★★★★

セントカメリア
母アドマイヤテレサは芝1200~1800mで5勝を挙げたエリシオ産駒ですが、繁殖牝馬としてはアドマイヤラクティ(2014年コーフィールドC)やアドマイヤジャスタ(2020年函館記念)などの中長距離馬を多く出しており、ドゥラメンテ産駒の本馬もスレンダーな中長距離馬。1600mからの距離延長は間違いなくプラス材料です。
適性評価:★★★★ 素質評価:★★★

フェアエールング
母マイネポリーヌはマルゼンスキーの3×2を持つ野心的な配合形で、本馬の半姉には2013年札幌2歳Sや2014年フラワーCで2着などがあるマイネグレヴィルがいます。ゴールドシップ産駒の本馬はサンデーサイレンスの3×3を持ち、気性面のコントロールが課題。その分、滞在競馬の小倉遠征はプラスに働きそうです。
適性評価:★★★★ 素質評価:★★★

ベリーヴィーナス
キズナ×New Approachは2022年ゴドルフィンマイルなどを制したバスラットレオンと同じ組み合わせで、本馬も突進力を活かした先行脚質。母がSadler's Wellsの3×4などを持つため本馬の方が距離適性は長めに出ており、小倉芝2000mのコース適性も高そうです。ただ、今回は同型多数で...。
適性評価:★★★★ 素質評価:★★

ワレハウミノコ
母キャンディネバダ(2012年サンイシドロ2歳牝馬大賞、亜1000ギニー)は芝とダートの亜GⅠで2勝。ただ、産駒の多くはダートで活躍しており、キタサンブラック産駒の本馬も立ち繋のパワータイプに出ています。改めてダートでの走りを見てみたいところですが、芝ならハイペースで上がりのかかる競馬が合いそうです。
適性評価:★★ 素質評価:★★

★適性評価★
血統を中心に馬体や走法などから今回の条件との適性マッチ度を評価
★素質評価★
血統、馬体、走法などから素質の高さを相対的に評価


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