この記事では2022年フェブラリーSの血統傾向を解説しています。
「ソダシのダート適性について考える」もよろしくお願いします!
コースレイアウトやラップバランスなどからレースで求められる資質を整理し、その条件に強い血統を紹介します。種牡馬などの簡単な血統傾向からインブリードなどの配合のポイントまで、血統初心者から血統マニアまで参考になる解説を心掛けています。各馬の血統診断や馬場解説等はYouTubeメンバーシップ、最終予想はYouTube動画で配信しています!
チャンピオンズCと直結しない特殊性
(坂上)
フェブラリーSが行われる東京ダ1600mは長い直線が最大の特徴ですが、これが実はかなり特殊なんですよね。JRA全10場のダートコースの直線距離は下記の通りですが、2位の中京より100m弱も長い501.6m。芝でも長い直線は大きな特徴ではありますが、ダートの方が相対的に特殊性が増していることは間違いありません。
(坂上)
さらに、コーナー角も緩やかで3~4角に450m前後も要す舞台ですから、とにかくスピードの持続力が求められるコースレイアウトといえます。チャンピオンズCとは200m差、そして直線距離も1、2位という一見するとかなり似た条件に見えますが、両GⅠで求められる能力は全く異なります。フェブラリーSはスタートからゴールまでのスピードの持続力、チャンピオンズCは緩急に対応する機動力や加速力が求めらる条件といえるでしょう。
(生駒)
特に、フェブラリーSではチャンピオンズCからのローテーションが難しいですから、チャンピオンズC好走馬だからといって信頼度は低いですよね。チャンピオンズCなら先行力さえあれば、照準を絞って好走するパターンも少なくないですけどね。
フェブラリーSに強い3大血統
(坂上)
近年のフェブラリーSでまず好走が目立つのはゴールドアリュールですよね。2014年1着馬コパノリッキーが単勝オッズ272.1倍で勝利したため回収率は異常値ですが、これを除いても非常に優秀な成績を残しています。ゴールドアリュールは中距離型ではありますが、ゆったりとしたストライド走法は東京競馬場でも強さを発揮します。あまり、高速決着に合うタイプではありませんが、時計のかかる馬場や展開になれば今年もゴールドアリュールに注目が必要でしょう。
(生駒)
逆に、高速馬場になった際に注目したいのはStorm Catですかね。過去10年、道悪馬場で行われたのは重馬場の2016年だけですが、昨年も良馬場とはいえ勝ち時計は相当速く、過去10年で1分34秒台の決着となったのは2016年と2021年の2年のみ。その2年でStorm Cat持ちの馬は7頭出走して4頭が馬券圏内に走っています。昨年は4着馬レッドルゼルもStorm Cat持ちですから、下記のデータ以上に優秀な成績ともいえるでしょう。
(生駒)
あと、もう1頭忘れてはいけないのはA.P. Indyでしょうね。アメリカでも大箱長距離戦ベルモントSで強さが目立つ血統ですが、ストライド走法の柔らかい走りは日本の大箱マイルコースでも注目の血統です。
(坂上)
ただ、ちょっと注意が必要なのは、日本のA.P. Indy系種牡馬はA.P. Indyっぽさの薄い馬も多いですから、なるべくSeattle Slew→A.P. Indyを増幅した配合形で、走りにもその良さが表現されたタイプを狙いたいですね。パイロやシニスターミニスターをA.P. Indy系で括るのは解像度が荒すぎますから。
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