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【続・重賞血統査定】中山金杯の全出走予定馬を血統診断!

◆中山金杯の上位人気馬(東スポ競馬WEB)◆

アドマイヤビルゴ
母イルーシヴウェーヴは2009年仏1000ギニー優勝馬。Gone West、Sir Ivor、Red Godを中心に瞬発力を強化した配合形で、ディープインパクトを父に配した本馬もその特徴を継続した形です。小柄な馬体からも追走力では劣るため、スローペースの瞬発力勝負が理想でしょう。
適性評価:★★ 素質評価:★★★

アルナシーム
母ジュベルアリは不出走馬ですが、アルアイン=シャフリヤールの全姉という超良血。モーリス産駒の本馬も母の仔らしい小柄な馬体でしたが、徐々に体を増やしつつ、気性面の課題もしっかりとクリアしてきました。2023年勝ち馬ラーグルフと同じモーリス産駒で、立ち肩のピッチ走法からも中山内回りコースは得意条件のひとつ。折り合い面が改善してきた今なら2000mへの距離延長もクリアできそうです。
適性評価:★★★★ 素質評価:★★★★

エアファンディタ
4代母Balladeに遡る名牝系に属し、3代母Angelic SongはGlorious Song=Devil's Bag=Saint Balladoの全きょうだいという超良血。母Nokazeも繁殖牝馬としては非常に優秀で、エアアルマス(2020年東海S)を筆頭にデビュー馬5/6頭が2勝以上を挙げる活躍を見せています。ハットトリック産駒の本馬も配合のバランスは悪くないものの、後躯の緩さから追い込み一手の脚質に。中山内回りコースでは展開や馬場を味方につけたいところです。
適性評価:★★★ 素質評価:★★★★

カラテ
3代母ゴールデンサッシュに遡る名牝系。本馬は父トゥザグローリーによく似た頭の高い走りで、瞬発力よりも持続力や馬力を活かす競馬がピッタリ。斤量59kgは重荷ですが、東京芝2400mから中山芝2000mへの条件替わりは間違いなくプラスで、道悪馬場なら無視はできない道悪巧者です。
適性評価:★★★★ 素質評価:★★★

カレンシュトラウス
母アグネスワルツは2010年オークス3着馬。ルーラーシップ産駒の本馬はノーザンテーストの4×4が特徴的な配合形で、荒れた馬場のマイル~中距離がベスト条件です。父の産駒らしく不器用さが目立つだけに展開の助けは必要ですが、道悪馬場なら無視はできません。
適性評価:★★★ 素質評価:★★

ギャラクシーナイト
トニービンの4×3を中心にHyperion血脈を詰め込んだ底力型中距離馬で、Kingmambo+Robertoの影響から字面ほど緩さを感じさせないのも特徴的。上がりのかかる中距離戦がピッタリで、中山芝2000mも得意条件のひとつです。
適性評価:★★★★ 素質評価:★★

ジェイパームス
母キラーグレイシスはアメリカの2歳GⅠ・ハリウッドスターレットS優勝馬で、繁殖牝馬としても2021年ホープフルS優勝馬キラーアビリティを輩出。本馬は体質の弱さから出世が遅れましたが、素質は兄にもヒケを取らないモノを持っています。Wild Againの3×5を持つ先行粘着型で、小回り中距離を先行する競馬がベスト。中山芝2000mかつ去勢明け3戦目の今回は一変に要注意の素質馬です。
適性評価:★★★★★ 素質評価:★★★

ショウナンアデイブ
2016年ケンタッキーオークス馬Cathryn Sophiaの半弟で、セレクトセールでは5億円超の高値で取引された超高額馬です。ディープインパクト×北米血統らしいバネの利いた身のこなしで、高速馬場の芝1600~2000mがピッタリ。連続開催の冬の中山では本馬の持ち味が活かしづらいでしょうか。
適性評価:★★★ 素質評価:★★★

セイウンプラチナ
ダート中距離や障害競走などで活躍したヒルノマドリードの半弟で、ミッキーアイル産駒の本馬はNureyev≒Fairy Kingの4×3が特徴的。父の産駒ながら芝中距離向きの先行馬に出ており、中山芝2000mは得意条件のひとつです。軽ハンデの逃げ馬でもあり、展開が向けば激走があっても驚けません。
適性評価:★★★★★ 素質評価:★★

ディオスバリエンテ
母に重賞3勝馬ディアデラノビア(2005年フローラS、2007年京都牝馬S、愛知杯)を持ち、兄姉にはディアデラマドレ(2014年マーメイドS、府中牝馬S、愛知杯)やドレッドノータス(2015年京都2歳S、2019年京都大賞典)などがいる良血馬。ロードカナロア産駒の本馬は去勢の効果もあって6歳の暮れにオープン入りするという息の長い活躍を見せています。ただ、父の産駒らしい寸詰まりのマイラー体型なだけに、2000mへの距離延長は大きな課題となりそうです。
適性評価:★★ 素質評価:★★

パラレルヴィジョン
母アールブリュットはメートルダール(2017年中日新聞杯)の半姉で、母自身も芝1200~1800mで4勝を挙げています。Green Desert、Sadler's Wells、The Minstrelを持つキズナ産駒という点は重賞3勝馬バスラットレオンと共通し、同馬よりも父の瞬発力源も刺激した配合形とはいえ、先行力が活きやすい中山に変わる点はプラス材料でしょう。ただ、今回もゲートの課題が第一であることには変わりありません。
適性評価:★★★★ 素質評価:★★★★

マイネルモーント
母ゲッカコウはHaloの4×4を持つ軽快な中距離馬で、ゴールドシップ産駒の本馬はサンデーサイレンスの3×4で母の特徴を継続。本馬はRoberto的立ち肩のピッチ走法に出ていますが、一瞬の切れ味はゴールドシップ産駒らしからぬモノを持っています。好位で運べるなら内回り適性も高く評価できるだけに、今回もポジション取りがポイントとなりそうです。
適性評価:★★★★ 素質評価:★★★

ラーグルフ
Robertoの5×5、サンデーサイレンスの4×4、Sadler's Wells=Fairy Kingの4×3を持つモーリス産駒で、胸が深く、コロンとした馬体からも内回りの中距離戦向き。2023年中山金杯を制している通り、中山の芝1800~2000mがピッタリの舞台です。得意条件での復活に要注意。
適性評価:★★★★★ 素質評価:★★★★

レガトゥス
3代母エアグルーヴに遡る名牝系に属し、母アドマイヤセプター(2012年京阪杯2着)は二冠馬ドゥラメンテの全姉。本馬の半姉には重賞2着3回のスカイグルーヴ、半弟には2024年中日新聞杯勝ち馬デシエルトがおり、モーリス産駒の本馬はSadler's Wells≒Nureyevの4×5やノーザンテーストの5×5などの影響が強いタフマイラーに出ています。血統面や馬体面からは中山芝2000mも守備範囲ですが、折り合い面を考慮すると400mの距離延長は大きな課題となりそうです。
適性評価:★★★ 素質評価:★★

★適性評価★
血統を中心に馬体や走法などから今回の条件との適性マッチ度を評価
★素質評価★
血統、馬体、走法などから素質の高さを相対的に評価

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