【川崎記念】川崎競馬場は○○天国!?注目血統は芝向きの○○!!
2月2日(水)に川崎競馬場で行われる川崎記念。
当日、坂上は川崎競馬公式「パドック解説付インターネット中継」でパドック解説を務めさせていただいておりますので、お時間のある方はぜひご覧くださいませ。https://youtu.be/rbmSHRfDgbE
川崎競馬場はコーナーがキツイ!!!
さて、まずは川崎競馬場のコースの特徴についてですが、とにかくコーナーが急!これが最重要かと思います。推定ではありますが、南関4場のコーナー距離については以下の通り。
どのコースでも180度転回することに違いはありませんから、コーナー距離が短くなればなるほど角度が急になります。1周距離が1200mと同じ浦和競馬場と比較するとわかりやすいですが、川崎競馬場は直線距離が長い分、コーナー距離がかなり短くなっているんですよね。
このようなコースレイアウトから川崎競馬では次の2つの特徴が生まれます。
①については急コーナーではスピードを上げづらいですから、1〜2角でペースが緩み、向正面でペースが上がり、3〜4角で再度ペースが緩み、直線に向いてラストスパート。これが川崎競馬のセオリーであり、川崎記念も例外ではありません。
特に、ほぼ毎年1700〜1900mよりも1900〜2100mの方が速いラップを刻んでいることが何よりもその特徴を表しています。このようなラップは中央競馬ではそう多くありませんし、他場でも頻繁に発生するものではありません。つまりは、それだけ3〜4角ではペースを上げづらく、直線に向いてギアを上げる能力が求められるわけです。
ただ、先行勢はそれでいいとして、後方勢は黙っているわけにはいきません。のうのうと先行勢に楽をさせれば前が止まりませんからね。とはいえ、3~4角で外を回すと横方向へのエネルギーを無駄に使ってしまいますから、実際に出ているスピード以上のエネルギーを消費していることになります。その結果、勢いよく外をマクッていっても直線で止まってしまう形になるわけです。これが②の特徴ですね。
その結果、川崎競馬は内先行有利が顕著となり、ペースが上がった場合でも、3~4角を内々で我慢した馬が台頭しやすい形になるのです。中央競馬でいえば、中京競馬場がこの傾向に似ているかなと思います。
川崎記念は芝血統が走りやすい!?
では、川崎記念ではどんな血統が走りやすいのか。
まずは、Blushing Groomに注目です。該当馬は以下の通り。
正直、Blushing Groomに限る必要はないんですが、非常にいい成績を残していることは間違いありません。そもそも、Blushing Groomは芝血統ですから出走数自体多くないですからね。重要なのは、Blushing Groomの父Red God、そしてその母Spring Runです。Spring Runは大種牡馬Tom Foolと相似な血の関係にあり、Tom Fool似の俊敏さを子孫に伝えています。スクリーンヒーローがグラスワンダーの産駒でありながら俊敏な走りを見せたのは3代母モデルスポートがTom Fool≒Spring Runの2×3から俊敏さを補ったからで、この特徴はBlushing Groomにももちろん伝わっています。Blushing Groomの方がスタミナを兼ね備えたタイプではありますが、ダ2100mの川崎記念ならむしろこちらの方が優勢でしょう。ですから、2019年1着馬ミツバ(母がTom Foolの6×5・5)のようにTom Foolを直接インブリードする形でも問題ありません。その他、共通点の多いHaloをインブリードする形でも穴馬が出ていますね。
もうひとつ挙げたいのはKingmambo+Roberto(Mr. Prospector+Roberto+Nureyev≒Sadler's Wells)ですね。該当馬は以下の通り。
Mr. ProspectorとRobertoは母同士が相似な血の関係にあり、Nureyev≒Sadler's Wellsの母系に入るNantallahが加わればさらにその威力は増します。これらを持つ馬は総じてパワーや機動力に優れ、川崎記念適性に期待が持てるのです。
他にも手法はありそうですし、これに加えて各馬の追走スピードも合わせて判断していただければ幸いです。
最後に血統面での注目馬を1頭挙げるなら、ヒロイックテイルかなと。
母パーソナルレジェンドは2004年ターンバックジアラームH(米GⅢ、ダ9F)の勝ち馬で、母としてはミラクルレジェンド(2010年クイーン賞、2012年マリーンC、2013年エンプレス杯)やローマンレジェンド(2012年東京大賞典)などを出しています。その父Awesome Againが母父にBlushing Groomを持ち、母自身はSpring Run≒Tom Foolを5×6でインブリード。さらに、本馬は父にスクリーンヒーローを配して、前述の通り3代母モデルスポートがTom Fool血脈と刺激し合う関係です。今年のメンバーでは上位の先行力がありそうですし、穴を開けるならこの馬かなといった印象です。
冒頭でも触れた通り、当日は川崎競馬公式「パドック解説付インターネット中継」でパドック解説を務めさせていただいておりますので、お時間のある方はぜひご覧くださいませ。https://youtu.be/rbmSHRfDgbE
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