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【続・重賞血統査定】東京新聞杯の全出走予定馬を血統診断!

◆東京新聞杯の上位人気馬(東スポ競馬WEB)◆

ウォーターリヒト
母ウォーターピオニーは2020年クイーンS優勝馬レッドアネモスの全姉で、母自身は芝とダートの1400m戦で3勝を挙げた短距離馬。ドレフォン産駒の本馬もマイル以下でのスピード勝負がベターで、適距離ならコースを選ばず堅実な末脚を披露してくれています。蹄底の厚さから荒れた馬場も大歓迎。ただ、その反面、開幕週の東京マイルは相対的にパフォーマンスを落としそうです。
適性評価:★★★ 素質評価:★★★

オールナット
母キューティゴールドは名種牡馬ステイゴールドの半妹で、サトノダイヤモンド産駒の本馬はショウナンパンドラ(2014年秋華賞、2015年ジャパンC)の3/4同血の弟という良血。胴長脚長のスラッとした馬体は血統通りの芝中長距離向きで、1勝クラスは函館芝2600mで勝ち上がりを決めています。芝中長距離血統が強いレースとはいえ、1600mへの距離短縮では展開の助けが必要でしょう。
適性評価:★★ 素質評価:★★★

コラソンビート
ウインマリリンなどが出るコスモチェーロ牝系で、本牝系はFair Trial的機動力が持ち味の一族。母母マイネヒメルは函館芝1800mで3勝、母ルシェルドールも福島1800mで2着と好走しており、スワーヴリチャード産駒の本馬も小回り中距離がベスト条件の可能性が高い血統です。東京より中山内回り向きではありますが、久々にしっかりと脚をタメられそうな今回は巻き返しに要注意の実力馬です。
適性評価:★★★★ 素質評価:★★★

ゴートゥファースト
3代母Her Ladyshipは1994年仏オークス2着馬で、近親にはGⅠ2勝馬メジャーエンブレムがいる牝系。ルーラーシップ産駒の本馬はMill Reefの6×6などを持つ中距離寄りのマイラーで、直線ではしなやかなフットワークで堅実な末脚を披露してくれています。東京芝1600mは得意コースのひとつで、適性面についてはメンバー中上位の一頭です。
適性評価:★★★★★ 素質評価:★★

シャンパンカラー
3代母バルドウィナにTale of the Cat、Reckless Abandonとスピード種牡馬を掛け合わせたのが母メモリアルライフ。ドゥラメンテ産駒の本馬は2023年NHKマイルCを制したマイラーで、1600m前後で持続力を活かす競馬がベストでしょう。久々の東京芝1600mでどこまで変われるでしょうか。
適性評価:★★★★ 素質評価:★★★

ジュンブロッサム
母母ゴールドティアラは2000年マイルCS南部杯優勝馬で、ワールドエース産駒の本馬はディープインパクト産駒ステファノスと共通点が多い配合形。発馬の悪さから瞬発力を活かす競馬が目立ちますが、血統や走法からは1800~2000mで機動力を活かす競馬が理想ではないでしょうか。マイル戦ではどうしても展開に左右されやすいタイプではありますが、マイルコースの中では本馬の持ち味が活きる舞台でしょう。
適性評価:★★★★ 素質評価:★★★★

セオ
父スピルバーグはLyphardの4×4を持ち、本馬もLyphardの5・5×5で父の特徴を継続。Burghclere≒Height of FashionやDanzigなどからもFair Trial血脈を増幅しており、小回り向きの機動力が本馬の最大の武器となっています。蹄底が厚く道悪馬場も苦にしないだけに、ひと雨降れば好走確率は上がりそうです。
適性評価:★★★ 素質評価:★★★

ゾンニッヒ
4代母Numeraria、3代母リアルナンバーはともにアルゼンチンのGⅠ牝馬で、母エンドレスノットはウリウリ(2014年京都牝馬S、2015年CBC賞)やマカヒキ(2016年日本ダービー)の全姉という良血。母自身も芝とダートの1600m以下で4勝を挙げており、ラブリーデイ産駒の本馬も芝1200~2000mの幅広い距離カテゴリーで勝利実績を挙げています。日欧米のミックス配合でもあり、舞台を選ばず力を発揮できるのが本馬の強みといえるでしょう。
適性評価:★★★★ 素質評価:★★★

マテンロウスカイ
母レッドラヴィータは重賞3勝馬レッドデイヴィス(2011年シンザン記念、毎日杯、鳴尾記念)の3/4同血の妹で、自身も芝1400~1800mで3勝。モーリス産駒の本馬はサンデーサイレンスの4×3、Amerigo≒Hornbeamの6×5を持ち、父の産駒としては水準以上の末脚力も兼備しています。弱点の少ない優等生タイプで、東京芝1600mでも大きく崩れることはないでしょう。
適性評価:★★★★ 素質評価:★★★★

メイショウチタン
母ラルティスタは芝1200mで3勝を挙げたマイネルラヴ産駒で、ロードカナロア産駒の本馬も血統通りのスピード馬。マイル戦では馬場や展開の恩恵が必要で、芝中長距離血統が強い東京新聞杯の血統傾向にも合致しません。
適性評価:★★ 素質評価:★★

ラーグルフ
Robertoの5×5、サンデーサイレンスの4×4、Sadler's Wells=Fairy Kingの4×3を持つモーリス産駒で、胸が深く、コロンとした馬体からも内回りの中距離戦向き。2023年中山金杯を制している通り、中山の芝1800~2000mがピッタリの舞台です。
適性評価:★★ 素質評価:★★★

ロジリオン
母ビービーバーレルは2016年フェアリーSの勝ち馬。リオンディーズ産駒の本馬はKingmambo+Robertoを持つパワー型で、頭の高い走りから小足を使う競馬が理想。東京などの直線の長いコースばかり使っていますが、中山芝1600mや阪神芝1400mでの走りも見てみたい血統馬です。
適性評価:★★★ 素質評価:★★★

★適性評価★
血統を中心に馬体や走法などから今回の条件との適性マッチ度を評価
★素質評価★
血統、馬体、走法などから素質の高さを相対的に評価


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