【種牡馬四季報】オーストラリア 2024/25シーズン上半期の種牡馬リーディング
リーディングサイアー(オーストラリア)
【父系別(大系統)】
Northern Dancer系:16頭 Mr. Prospector系:2頭 Royal Charger系:1頭
Hyperion系:1頭
【父系別(小系統)】
Danzig系:7頭 Sadler's Wells系:4頭 トライマイベスト系:3頭
Machiavellian系:2頭 Fairy King系:1頭 Storm Cat系:1頭
Halo系:1頭 Forli系:1頭
2024/25シーズンの現時点での種牡馬リーディング首位はPride of Dubai。同馬の母はInvincible Spiritの母であるRafha(1990年仏オークス)の半妹であり、Invincible Spirit系もI Am Invincible→Hellbentのラインがトップ20入りしている。特にI Am Invincibleは目下3年連続で豪リーディングサイアーに輝いており、今後はさらに同牝系の影響力は強まりそうだ。
一時代を築いたデインヒル系は5位スニッツェル、6位Fastnet Rock、15位All Too Hard、17位Invaderの4位がランクイン。ただ、スニッツェルは2002年生まれの高齢馬で、Fastnet Rockは昨年種牡馬引退が発表されて勢いは低迷気味。他父系の種牡馬も母方にデインヒルの血を持つ馬も多く、繁殖牝馬も同父系の産駒が多いだけに、父系の低迷は仕方がないところだろう。
Written Tycoon、Harry Angel、Capitalistといったトライマイベスト系、So You Think、Toronado、DundeelといったHigh Chaparral系の日本競馬と好相性。前者はマッドクール(2024年高松宮記念)とロマンチックウォリアー(2024年安田記念)がJRAGⅠを制しており、キングカメハメハが母父父に入る血。後者は3戦3勝馬エリキング(2025年京都2歳S)の母父である。この2系統に限らず、HaloやSir Ivor、Mill ReefやRivermanといった末脚の伸びに優れた血は近年のオーストラリア血統に多く、昨今のオーストラリア産繁殖牝馬の活躍は自然な流れといえるだろう。