【続・重賞血統査定】中日新聞杯の全出走予定馬を血統診断!
アスクワイルドモア
母母アルゼンチンスターは亜米GⅠ4勝馬Differentの全妹で、母母はダート2100mで1戦1勝、母ラセレシオンはダート1600mで3勝。半弟2頭もダート中長距離で活躍しており、本馬にもダートでの活躍を期待したくなってしまうダート一族です。芝ならワンペースで上がりのかかる競馬がベストでしょう。
適性評価:★★★ 素質評価:★★★
アドマイヤハレー
母母ショアーは2004年独ダービー馬Shiroccoの半姉で、母アドマイヤシーマは芝1800~2000mで3勝。モーリス産駒の本馬は腹袋のしっかりしたまとまった体形で、2000m前後のタフな流れがピッタリではないでしょうか。前半が落ち着きやすい中日新聞杯では持ち味が活きるか微妙なところです。
適性評価:★★★ 素質評価:★★★
エヒト
母ヒーラはディープインパクト産駒ながら芝1000m戦でも勝利実績があるスピード馬でしたが、馬体重は430kg前後の小柄な馬で、ルーラーシップ産駒の本馬も比較的小柄な中長距離馬体型に出ています。Nureyev≒Sadler's Wellsの5×4などを持つ小回り巧者ではありますが、前有利になりやすい中日新聞杯ならポジションのアドバンテージを取れるでしょう。あとはトップハンデ59kgがどうかです。
適性評価:★★★★ 素質評価:★★★★
エリカヴァレリア
母オヴァンボクイーンは芝2400mの独GⅡ勝ち馬で、半兄エフェクトオンも芝2000m以上で4勝を挙げるスタミナ豊富な牝系。オルフェーヴル産駒の本馬も芝2400m以上で4勝を挙げており、今回は2000mへの距離短縮が課題となりそうです。道悪馬場希望。
適性評価:★★ 素質評価:★★
キングズパレス
北米芝GⅠ2勝馬ドバウィハイツ(2011年ゲイムリーS、イエローリボンS)の7番仔で、全姉リバティハイツは2018年フィリーズレビュー優勝馬。本馬はキングカメハメハ×Dubawiらしい万能型で、舞台を選ばず堅実に走れる点が強みです。
適性評価:★★★★ 素質評価:★★★★
クルゼイロドスル
父ファインニードルは2018年高松宮記念、スプリンターズSを制した名スプリンターですが、本馬はDarshaanの4×3を内包。マイル戦にこだわって使ってきましたが、古馬になった今なら中距離の方が持ち味が活きるかもしれません。末脚型欧州血統の活躍が目立つ舞台だけに、この条件替わりはなかなか楽しみです。
適性評価:★★★★ 素質評価:★★
コスモキュランダ
母サザンスピードは2011年コーフィールドC優勝馬。父アルアインは2017年皐月賞馬で、ディープインパクト系の中でも馬力に優れた馬でした。本馬は配合のバランスも非常に良く、幅広いカテゴリーで活躍してくれる優等生タイプです。ゲートが課題ではありますが、発馬五分なら中京芝2000mも苦手とする舞台ではありません。
適性評価:★★★★ 素質評価:★★★★★
ジェイパームス
母キラーグレイシスはアメリカの2歳GⅠ・ハリウッドスターレットS優勝馬で、繁殖牝馬としても2021年ホープフルS優勝馬キラーアビリティを輩出。本馬は体質の弱さから出世が遅れましたが、素質は兄にもヒケを取らないモノを持っています。Wild Againの3×5を持つ先行粘着型で、小回り中距離を先行する競馬がベスト。ただ、前半が落ち着きやすい中日新聞杯なら先行力が活きやすく、去勢明け2戦目という点も大きな魅力です。
適性評価:★★★★ 素質評価:★★★
タマモブラックタイ
母タマモイヤリングは芝1400mで2勝。デクラレーションオブウォー産駒の本馬はHaloの5×4などを持つマイラー血統で、流れ次第では2000mも守備範囲でしょう。道悪馬場希望。
適性評価:★★ 素質評価:★★★
デシエルト
3代母エアグルーヴに遡る名牝系に属し、母アドマイヤセプター(2012年京阪杯2着)は二冠馬ドゥラメンテの全姉。本馬の半姉には重賞2着3回のスカイグルーヴなどがおり、ドレフォン産駒の本馬は芝とダートを問わないマルチランナーとして活躍しています。牝系譲りの持続力が持ち味で、マイペースで運べた時の爆発力はGⅠ級のモノを持っています。トニービンの血を引くため中京芝2000m適性も高評価です。
適性評価:★★★★★ 素質評価:★★★★★
ドクタードリトル
4代母Santa Lucianaに遡るスタミナ豊富な牝系に属し、母マンハッタンセレブはGⅠ3勝馬マンハッタンカフェ(2001年菊花賞、有馬記念、2002年天皇賞春)の全妹という良血牝馬です。母ブルックデイルは芝1600~2000mで4勝し、デクラレーションオブウォー産駒の本馬も芝1800~2000mで4勝。中京芝2000mの舞台適性は低くないだけに、好位につけられるかがポイントでしょう。
適性評価:★★★★ 素質評価:★★★
トーセンリョウ
母カンビーナは2011年アメリカンオークス馬。本馬のきょうだいには阪神大賞典2着馬トーセンカンビーナや2022年京成杯AH勝ち馬ファルコニアなど機動力に優れた産駒が多く、全弟の本馬も小回り中長距離で機動力を活かす競馬がベストでしょう。東京芝2000mから中京芝2000mに変わる点はプラス材料です。
適性評価:★★★★ 素質評価:★★★
フライライクバード
母シングライクバードは芝1600~2400mで5勝を挙げた活躍馬で、繁殖牝馬としても本馬の他に2015年フローラS勝ち馬シングウィズジョイや芝1800~2000mで4勝を挙げたシングフォーユーなどを出しています。スクリーンヒーロー産駒の本馬はRobertoの4×4・5が特徴的で、元友道厩舎でなければ小回り巧者になっていた可能性は高いでしょう。脚元の左右差が大きいようで、左回りに変わる点も魅力でしょう。
適性評価:★★★★ 素質評価:★★★
ベリーヴィーナス
キズナ×New Approachは2022年ゴドルフィンマイルなどを制したバスラットレオンと同じ組み合わせで、本馬も突進力を活かした先行脚質。母がSadler's Wellsの3×4などを持つため本馬の方が距離適性は長めに出ており、前有利になりやすい中日新聞杯の舞台も合っています。ハンデを活かしてどこまで粘れるかでしょう。
適性評価:★★★★ 素質評価:★★
マイネルメモリー
母母ショアーは2004年独ダービー馬Shiroccoの半姉で、母アドマイヤシーマは芝1800~2000mで3勝。モーリス産駒の本馬は腹袋のしっかりしたまとまった体形で、2000m前後のタフな流れがピッタリではないでしょうか。前半が落ち着きやすい中日新聞杯では持ち味が活きるか微妙なところです。
適性評価:★★★ 素質評価:★★★
マコトヴェリーキー
母マコトブリジャールは2016年福島牝馬S、クイーンSを制覇。オルフェーヴル産駒の本馬も芝中長距離が主戦場となっており、父母譲りのタフさが大きな強みといえるでしょう。前半が落ち着きやすい中日新聞杯では持ち味が活きるか微妙なところでしょう。道悪馬場希望。
適性評価:★★★ 素質評価:★★★
マテンロウレオ
4代母Great Lady M.に遡る快速牝系に属し、母サラトガヴィーナスもダート1200m以下で3勝を挙げています。ハーツクライ産駒の本馬は伸びの良い馬体に出ていますが、とはいえ適距離は2000m前後でしょう。一昨年の2着馬でもあり、中京芝2000mは得意条件のひとつです。
適性評価:★★★★★ 素質評価:★★★★
ロードデルレイ
名門Ballade牝系に属し、母デルフィーノは芝1800~2000mで3勝。ロードカナロア産駒の本馬は母似の薄手の馬体で、スローペースからの末脚勝負がピッタリではないでしょうか。中京芝2000mのコース適性は低くありませんが、ある程度のポジションは取りたいところです。
適性評価:★★★★ 素質評価:★★★★