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【種牡馬辞典】Grey Sovereign系・Princely Gift系

Grey Sovereign

<プロフィール>
1948年生、英国産、22戦8勝
<主な勝ち鞍>
1950年リッチモンドS(T6F)
<代表産駒>
Sovereign Path(1960年ロッキンジS、クイーンエリザベスⅡ世S)
フオルテイノ(1962年アベイドロンシャン賞)
ゼダーン(1967年ロベールパパン賞、1968年仏2000ギニー、イスパーン賞)
<特徴>
1949年英2000ギニー、英ダービー馬ニンバスの3/4同血の弟。本馬は父親譲りの気性難がネックとなり芝短距離でのみの活躍となった。父母はPolymelus、Bromus、Swynfordなど共通点が多く、特にThe Tetrarchの4×5、Sundridgeの5×5は父のスピード源であるMumtaz Mahalを増強した形。短距離向きのスピードを伝える種牡馬である。代を経るごとに距離適性が延びており、特にトニービンが大成功を収めた日本ではイメージしづらいかもしれないが、本馬自身の特徴としては早熟気味のスプリンターだと覚えておきたい。

---アローエクスプレス

 <プロフィール>
1967年生、三沢牧場産、14戦7勝
<主な勝ち鞍>
1969年朝日杯3歳S(T1600m)
<代表産駒>
テイタニヤ(1976年桜花賞、オークス)
リーゼングロス(1982年桜花賞)
ノアノハコブネ(1985年オークス)
<特徴>
1969年最優秀2歳牡馬に輝き、引退後はクモハタ以来史上2頭目の内国産リーディングサイアーに輝いた名種牡馬。5代母Uganda(1924年仏オークス)に遡るアガ・カーン氏が作り上げた名牝系にあり、母母PanganiはLady Josephineを3×5でインブリード。母ソーダストリームは本馬以外に、1962年オークス2着馬で皐月賞馬フアンタストの母でもあるフアラデイバ、1963年オークス3着馬ミオソチス(1963年オールカマー、1964年東京盃)、種牡馬サンシャインボーイなどを出しており、本馬はNasrullah系スパニツシユイクスプレスを父に配してLady Josephine血脈を呼び覚ました筋骨隆々のスピード馬であった。早熟性にも優れ、テイタニヤ(1976年桜花賞、オークス)、リーゼングロス(1982年桜花賞)、ノアノハコブネ(1985年オークス)という3頭のクラシックホースも輩出している。

--Caro

<プロフィール>
1967年生、愛国産、19戦6勝
<主な勝ち鞍>
1970年仏2000ギニー(T1600m)
1970年イスパーン賞(T1850m)
1971年ガネー賞(T2100m)
<代表産駒>
クリスタルパレス(1977年仏ダービー)
Madelia(1977年仏1000ギニー、サンタラリ賞、仏オークス)
Siberian Express(1983年モルニ賞、1984年仏2000ギニー)
Cozzene(1985年BCマイル)
Winning Colors(1988年サンタアニタオークス、サンタアニタダービー、ケンタッキーダービー)
ゴールデンフェザント(1990年アーリントンミリオンS、1991年ジャパンC)
<特徴>
距離に壁のあるGrey Sovereign系でありながら中長距離のGⅠ馬を多数輩出した名種牡馬。自身も芝1600~2100mのGⅠで3勝を挙げ、父としても1977年仏ダービー馬クリスタルパレスや1988年ケンタッキーダービー馬Winning Colorsを輩出など数多くの活躍馬を輩出している。これは、Chamossaire(1945年英セントレジャー)×Solario(1925年英セントレジャー、1926年アスコットGC)の母Chambordの影響であり、母自身も1958年ヨークシャーオークス3着など中長距離路線で活躍した。父フオルテイノがGrey Sovereign系らしいスプリンターだっただけに配合次第では短距離向きのスピード馬も出たが、本系統にスタミナを取り入れて多様性を持たせたことは大きな功績といえるだろう。

-----チチカステナンゴ

 <プロフィール>
1998年生、仏国産、14戦4勝
<主な勝ち鞍>
2001年リュパン賞(T2100m)
2001年パリ大賞(T2000m)
<代表産駒>
Vision d'Etat(2008年仏ダービー、2009年ガネー賞、プリンスオブウェールズS)
<特徴>
父父Kaldounは1994年仏リーディングサイアーであるが、父Smadounは競走馬としても種牡馬としても成功したとはいえないB級馬。また、同牝系の活躍馬も少なく、本馬自身は非常に地味な血統に生まれた。ただ、フランスの異系血統馬である父に対して、母はNorthern Dancerの2×3などインブリードがきつく、父母の組み合わせには見どころがあったといえるだろう。また、父父Kaldounが持つRelicの4×4やNasrullah≒Pherozshahの4×5には魅力があり、同血脈を持つアグネスタキオンやフジキセキ、クロフネなどと相性が良かったことはここに起因すると考えられる。ただ、日本では3世代しか残せなかったとはいえ、重賞馬を出せなかった種牡馬実績には成功の評価を与えることはできないか。

---Cozzene

<プロフィール>
1980年生、米国産、24戦10勝
<主な勝ち鞍>
1985年BCマイル(T8F)
<代表産駒>
ティッカネン(1994年ターフクラシック招待S、BCターフ)
Alphabet Soup(1996年BCクラシック)
アドマイヤコジーン(1998年朝日杯3歳S、2002年安田記念)
ローブデコルテ(2007年オークス)
<特徴>
1996年北米リーディングサイアー。父CaroがThe Tetrarchの6・7×6、母Ride the TrailsがThe Tetrarchの6・7×8をそれぞれ持ち、本馬はGrey Sovereign系の中でも特にThe Tetrarch的な柔らかさとスピードを伝える種牡馬だ。岡田牧雄氏は、Cozzeneの血は使っても硬くならない、とよく言うがそれはここに起因する。仔アドマイヤコジーンが6歳時に安田記念を制したことも、孫スノードラゴンが6歳時にスプリンターズSを制してその後も長く活躍したことも、母父Cozzeneのイスラボニータが6歳末の引退レースで阪神Cを制したことも、本馬の柔らかさがあってこそといえるだろう。また、本馬の柔らかさはいわばチーターのようなものであり、加速力やトップスピードの速さに優れる反面、持続力では劣る面がある。マイル以下で一瞬の切れ味を活かす形がベストだ。

-----Indian Charlie

<プロフィール>
1995年生、米国産、5戦4勝
<主な勝ち鞍>
1998年サンタアニタダービー(D9F)
<代表産駒>
Fleet Indian(2006年パーソナルエンスンS、ベルデイムS)
Indian Blessing(2007年フリゼットS、BCジュベナイルフィリーズ、2008年プライオレスS、テストS、ラブレアS)
Uncle Mo(2010年米シャンペンS、BCジュベナイル)
<特徴>
デビューから4連勝で1998年サンタアニタダービーを制したGrey Sovereign系種牡馬。父父Siberian Express、父In ExcessとGrey Sovereign系では傍流のラインだが、本馬も後継種牡馬Uncle Mo(2010年米シャンペンS、BCジュベナイル)へとバトンを繋いだことで現在も活力のある父系として活躍馬を出し続けている。牝系は3代母Peach ButterがHeliopolisの3×4、母母Political ParfaitがNasrullahの3×4とPrincequilloの3×4、母Soviet SojournがNasrullahの5×4・5など主流血脈を掛け合わせてきており、5代アウトブリードの父とのバランスも◎。自身と同じくダートのマイル前後で活躍する馬を多く出したが、芝の重賞勝ち馬も複数頭出ており、Grey Sovereign系らしい芝ダート兼用の万能種牡馬といえるだろう。

----Highest Honor

<プロフィール>
1983年生、仏国産、14戦4勝
<主な勝ち鞍>
1987年イスパーン賞(T1850m)
<代表産駒>
Dedication(2002年フォレ賞)
Marotta(2002年サンタラリ賞)
Portus Blendium(2011、12年香港C)
<特徴>
1995、2000、02年と仏リーディングサイアーに3度輝いたGrey Sovereign系の名種牡馬。父Kenmare(1978年ジャックルマロワ賞)はNasrullah=Rivazの4・4×4、母High RiverはNasrullah≒Royal Chargerの3×4・3と両親がMumtaz Begum牝系の血を豊富に持ち、自身は1987年イスパーン賞など芝1400~1850mで4勝を挙げた。種牡馬としてもマイル~中距離のGⅠ馬を多数輩出しており、牝馬に活躍馬が多い点も特徴的。同じKalamoun父系であるトニービンとは異なり、Mumtaz Begum牝系のスピードを子孫に強く伝えている。さらに、繁殖牝馬の父としても優秀で、日本ではレーヴドスカー(2000年サンタラリ賞)がレーヴディソール、レーヴミストラル、アプレザンレーヴなどを輩出。同馬の全妹レーヴディマンも2010年愛1000ギニー馬Bethrahなどを出している。

----トニービン

<プロフィール>
1983年生、愛国産、27戦15勝
<主な勝ち鞍>
1987年伊共和国大統領賞(T2000m)
1987年ミラノ大賞(T2400m)
1987年伊ジョッキークラブ大賞(T2400m)
1988年伊共和国大統領賞(T2000m)
1988年ミラノ大賞(T2400m)
1988年凱旋門賞(T2400m)
<代表産駒>
ベガ(1993年桜花賞、オークス)
ウイニングチケット(1993年日本ダービー)
ノースフライト(1994年安田記念、マイルCS)
エアグルーヴ(1996年オークス、1997年天皇賞秋)
ジャングルポケット(2001年日本ダービー、ジャパンC)
<特徴>
1988年凱旋門賞を制した晩成型芝中長距離馬。種牡馬としても日本で1994年リーディングサイアーに輝くなど多くのGⅠ馬を輩出した。父父KalamounはNasrullah=Rivazの3×3、父カンパラはFair Trialの5×5、そして本馬はHyperionの5×3・5、Nasrullah=Rivazの5・5×4、FairTrialの6・6×4でHyperionのスタミナとLady Josephine系のスピードを兼備。特にHyperionとNasrullah=Rivazの影響は非常に強く、産駒が東京芝中長距離で見せた息の長い末脚はまさにその特徴が表現された証であった。そして、この特徴はクロスのうるさい配合形だけに代を経ても存在感を強く示している。特にルーラーシップ(2012年クイーンエリザベスⅡ世C)とドゥラメンテ(2015年皐月賞、日本ダービー)の2頭はHornbeam≒パロクサイドからトニービンらしさを継承しており、今後はこの2頭を中心にトニービンらしさは残っていくだろう。

-----ジャングルポケット

 <プロフィール>
1998年生、ノーザンファーム産、13戦5勝
<主な勝ち鞍>
2001年日本ダービー(T2400m)
2001年ジャパンC(T2400m)
<代表産駒>
トールポピー(2007年阪神JF、2008年オークス)
オウケンブルースリ(2008年菊花賞)
ジャガーメイル(2010年天皇賞春)
トーセンジョーダン(2011年天皇賞秋)
アヴェンチュラ(2011年秋華賞)
<特徴>
2001年日本ダービー、ジャパンCなどを制して同年年度代表馬に輝いた名種牡馬トニービンの代表産駒。父同様に背中の長い体形で、頭を上げてストライドを伸ばす走りも父とよく似ている。トニービン産駒らしい豊富なスタミナと息の長い末脚が持ち味の芝中長距離馬だ。種牡馬としても、初年度産駒からジャガーメイル(2010年天皇賞春)とクィーンスプマンテ(2009年エリザベス女王杯)、2年目産駒からトールポピー(2007年阪神JF、2008年オークス)とオウケンブルースリ(2008年菊花賞)、3年目産駒からトーセンジョーダン(2011年天皇賞秋)、と次々にGⅠ馬を輩出して成功。Hyperionの血が濃い血統馬らしく、スタミナと底力、成長力を子孫に伝えている。

Princely Gift

<プロフィール>
1951年生、英国産、23戦9勝
<主な勝ち鞍>
1954年チャレンジS(T6F)
1955年ポートランドH(T5.5F)
<代表産駒>
ソーブレスド(1968年ジュライC、ナンソープS)
Realm(1971年ジュライC)
サンプリンス(1971年ロベールパパン賞、1972年St.ジェームズパレスS)
<特徴>
Pharos=Fairwayの3×3、Blandfordの4×3、The Tetrarchの4×5、Sundridgeの5×6などクロスのうるさい父母相似配合で、早熟傾向の短距離血統といえるだろう。細身、かつ斜尻の馬体構造から時として非力さが欠点となる場合があり、それが欧州ではなく日本での成功に繋がったのかもしれない。父系としてはサクラバクシンオーの直仔が細々と繋いでいるに過ぎないが、名種牡馬ステイゴールドの母母母父として血統表には残っており、その仔ゴールドシップが5×5でインブリードして本馬の血を増幅。同馬の産駒が平坦コースを得意とすることは本馬のインブリードに起因していると推測できる。柔らかく、かつ軽いスピードは平坦や下り坂で今もなお存在感を示している。

-テスコボーイ

<プロフィール>
1963年生、英国産、11戦5勝
<主な勝ち鞍>
1966年クイーンアンS(T8F)
<代表産駒>
キタノカチドキ(1974年皐月賞、菊花賞)
テスコガビー(1975年桜花賞、オークス)
トウシヨウボーイ(1976年皐月賞、有馬記念、1977年宝塚記念)
サクラユタカオー(1986年天皇賞秋)
<特徴>
イギリスのマイル路線で5勝を挙げた芝マイラー。種牡馬としては安価な種付け料から「お助けボーイ」と呼ばれたことも。産駒は芝2000m以下を中心に圧倒的なスピードを見せ、4度のリーディングサイアーに輝いた。Nasrullah→Princely Gift系らしい柔らかさとスピードを伝える種牡馬であるが、母父Hyperionを増幅するとトウシヨウボーイ(Hyperionの3×4)のような底力のあるタイプも生まれる。反対にNasrullah増幅型にはテスコガビー(Nasrullahの3×4)やサクラユタカオー(Nasrullahの3×4)のような柔らかさと瞬発力に秀でた産駒が多い。Nasrullah→Princely Gift的なのか、Hyperion的なのか。二面性のある種牡馬といえるだろう。種牡馬Surumuの母Suramaは本馬の半妹。

--トウシヨウボーイ

 <プロフィール>
1973年生、藤正牧場産、15戦10勝
<主な勝ち鞍>
1976年皐月賞(T2000m)
1976年有馬記念(T2500m)
1977年宝塚記念(T2200m)
<代表産駒>
ミスターシービー(1983年皐月賞、日本ダービー、菊花賞、1984年天皇賞秋)
シスタートウショウ(1991年桜花賞)
ダイイチルビー(1991年安田記念、スプリンターズS)
<特徴>
「天馬」と称され、テンポイント、グリーングラスらとともに多くの競馬ファンを熱狂させた1976年年度代表馬。種牡馬としても20世紀終盤のリーディング上位常連の人気種牡馬として活躍し、ミスターシービー(1983年皐月賞、日本ダービー、菊花賞、1984年天皇賞秋)を筆頭に数多くの活躍馬を輩出した。テスコボーイ産駒らしく柔軟性に優れ、またHyperionの3×4から豊富なスタミナを継承。Nasrullah増幅型からはスピードタイプを、Hyperion増幅型からは自身と同じ中長距離馬を出し、父同様に二面性のある種牡馬だったといえる。なお、きょうだいにはトウシヨウピツト(1972年中山記念)やソシアルトウシヨウ(1975年オークス2着)などもおり、全弟トウシヨウイレブンは1981年ダイヤモンドS2着など長距離路線で活躍した。

--サクラユタカオー

<プロフィール>
1982年生、藤原牧場産、12戦6勝
<主な勝ち鞍>
1986年天皇賞秋(T2000m)
<代表産駒>
サクラバクシンオー(1993、94年スプリンターズS)
エアジハード(1999年安田記念、マイルCS)
ウメノファイバー(1999年オークス)
<特徴>
1986年毎日王冠、天皇賞秋と2戦連続で日本レコードを樹立し、同年最優秀5歳以上牡馬に輝いたテスコボーイの代表産駒の一頭。3代母スターロツチ(1960年オークス、有馬記念)に遡る名牝系であり、半兄にはサクラシンゲキ(1981年スプリンターズS)などがいる。本馬はNasrullahの3×4由来の柔らかくバネの利いた走りが特徴的で、テスコボーイのNasrullah→Princely Gift的資質を強く表現した代表産駒といえるだろう。さらに、父母母Inquisitionと母母父ユアハイネスは血統構成上の共通点が多く、ここがスパイスとして利いたという見方もできるか。種牡馬としてもNasrullah→Princely Gift的資質を産駒に伝え、4頭のGⅠ馬を輩出。自身は1800、2000mで全6勝を挙げたが、産駒にはサクラバクシンオー(1993、94年スプリンターズS)を筆頭に1600m以下で快速を飛ばす馬も多かった。ノーザンテースト牝馬との間に多くの活躍馬を輩出しており、サクラバクシンオーのほかにサクラキャンドル(1995年エリザベス女王杯)、ダイナマイトダディ(1992年中山記念、京王杯スプリングC)、トゥナンテ(2000年毎日王冠)など数多くの重賞勝ち馬が誕生している。父テスコボーイのHyperion的資質を呼び起こしつつ、530キロにも達する立派な馬格で小柄なノーザンテースト産駒とのバランスを取った1990年代を代表するニックスだったといえるだろう。

---サクラバクシンオー

<プロフィール>
1989年生、社台ファーム産、21戦11勝
<主な勝ち鞍>
1993年スプリンターズS(T1200m)
1994年スプリンターズS(T1200m)
<代表産駒>
ショウナンカンプ(2002年高松宮記念)
グランプリボス(2010年朝日杯FS、2011年NHKマイルC)
ビッグアーサー(2016年高松宮記念)
<特徴>
母母クリアアンバーがBull PoiseとEuropaを通じてBull Lea、Commando、Sun Briarなどアメリカのパワースピード血脈をクロスしており、ノーザンテーストとの間ではChop Chopが同血脈と呼応。母の全兄にはグランプリホース・アンバーシヤダイ(1981年有馬記念、1983年天皇賞春)がいるが、母自身は芝とダートの短距離で全2勝を挙げている。その母にNasrullahを3×4でインブリードするサクラユタカオーを交配したのが本馬であり、3代母の父Gallant Manと呼応してMumtaz Mahal系の柔らかさとスピードを強化。各パーツ短め、かつ筋肉質な典型的な短距離馬体型であり、それでいて父譲りの柔軟性も兼ね備えた日本競馬史を代表する名スプリンターだ。種牡馬としても芝短距離を中心に活躍馬を量産。本馬の血統内ではやや異質であるノーザンテーストの血を如何に刺激するかが配合上のポイントであった。


≪坂上 明大(Sakagami Akihiro)≫
 1992年生まれ、岐阜県出身。元競馬専門紙トラックマン(栗東)。2019年より競馬情報誌サラブレにて「種牡馬のトリセツ」「新馬戦勝ち馬全頭Check!」などの連載をスタートさせ、生駒永観氏と共同執筆で『血統のトリセツ』(KADOKAWA)を上梓。現在はYouTubeチャンネル『競馬オタク』を中心に活動し、パドック解説や番組出演、映像制作、Webメディアでの連載もこなす。
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